岡宮来夢が一人多役で魅せる新感覚ミュージカル開幕
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(C)BOOK OPERA クルム童話製作委員会 撮影:佐藤 薫
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すべて見る岡宮来夢が主演を務める、一人ミュージカルBOOK OPERA クルム童話「ケリナツス~七匹目の仔山羊~」が12月7日(木)より開幕。これに先駆け、同日に公開ゲネプロが実施された。
本作は歌唱力、演技力ともに定評があり“ミュージカル界の若きエース”との呼び声も高い岡宮が、オリジナル童話を題材に一人で演じ一人で歌い紡ぐ新感覚ミュージカル。さらに、アニメ、ナレーターなどの声優業でも引っ張りだこで、舞台や映像の俳優業でも大活躍中の津田健次郎が声のみの出演として舞台に彩りを添える。また、本作の脚本・演出には、普遍性の高い物語と斬新な舞台演出技法で注目を集める新進気鋭のクリエイター・末原拓馬(おぼんろ)が抜擢された。
グリム童話「おおかみと七ひきのこやぎ」から末原が着想を得てオリジナルストーリーとして書き下ろした本作は、“クルム童話”として新たな物語の1ページを刻んでいく。
とある町で行われている、不思議な儀式・ケリナツスの⽣贄となった仔山羊のウシロメタサ。物語は、どこか不気味さも感じる神殿内で独白をするウシロメタサのシーンからスタート。続いて、まるで誰もが儀式を心待ちにしているような、まるで誰もが儀式を恐れているような、そんな両極端の感情を湧き起こす音楽が流れ出すと、瞬く間にさまざまな声色と表情で、ウシロメタサはもちろん、ウシロメタサを取り巻く人物たちを代わる代わる演じていく岡宮。伸びやかな歌声を響かせながら舞台上を軽やかに動き回る岡宮からは、一瞬たりとも目を離すことが許されない。
ウシロメタサが生贄となる儀式のシーンでは、狼のジブンギライが突如、儀式に乱入しウシロメタサを拐っていく。そんな出会いであったにも関わらず、複雑な事情を抱え、孤独に苛まれてきたウシロメタサとジブンギライは少しずつお互いの事情を理解し歩み寄っていくことに。ウシロメタサとジブンギライが互いに言い合いを重ねていくシーンでは、一人で演じているとは思えないほどの早いテンポ感での台詞の応酬や、クスッと笑ってしまうような掛け合いもあり、その表現力の高さに驚かされる。
グリム童話「おおかみと七ひきのこやぎ」のストーリーをベースとしながらも、原作とはまた違った焦点で展開されていく本作は、果たしてどのような結末を迎えるのか? 岡宮が魅せる不思議で新しい童話の世界観をぜひ体感してほしい。
本作は2023年12月17日(日)までMixalive TOKYO 6F Theater Mixaにて上演中。
取材・文:榎本麻紀恵
撮影:佐藤 薫
■BOOK OPERA クルム童話「ケリナツス〜七匹目の仔山羊〜」
公演期間:2023年12月7日(木)〜17日(日)
会場:Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa
脚本・演出:末原拓馬
出演:岡宮来夢
声の出演:津田健次郎
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