中位から上位へ浮上するのは浦和か? G大阪か?
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アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE
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すべて見る上位進出の足掛かりをつかむのは浦和レッズか、ガンバ大阪か。『明治安田J1リーグ』第節9節で3勝2分3敗・勝点11の11位浦和レッズが3勝3分2敗・勝点12の10位G大阪を迎え撃つ。両軍ともこのまま中位に埋もれるわけにはいかない。
なかなか波に乗り切れない浦和はここまで連勝がない。『明治安田J1』第3節で北海道コンサドーレ札幌から1-0の今季初勝利を挙げたが、第4節・湘南ベルマーレ戦は4-4の乱打戦に。第5節・アビスパ福岡戦は前半に0-1のビハインドを背負うが、65分左SB渡邊凌磨のゴールで振り出しに戻すと、73分CFチアゴ・サンタナのPKで逆転。2-1でホーム初白星を獲得するも、第6節・FC東京戦はT・サンタナのスーパーロングシュートで先制しながら、後半ゴール前の迫力が増したFC東京に逆転を許して1-2に終わった。第7節・サガン鳥栖戦は立ち上がりから試合終了まで攻撃的な姿勢を貫いて3-0、今度こそ乗って行く思われたが、前節は柏レイソル戦では攻め手を欠いて0-1の敗戦に終わった。
試合後、ペア・マティアス・ヘグモ監督は「攻撃面での選手の関係性は、まだ時間が必要だと感じた。後半はスペースを突こうとしたが、ビルドアップの中でミスがあった。終盤は攻撃的な選手を多く投入したが、ビルドアップで苦しんだ」と振り返った。
明るいニュースもある。第3節で負傷したCBアレクサンダー・ショルツが戻って来たのだ。前節はベンチ入りしたが、出番はなし。プレーを読みながらスペースを突くことを望むヘグモ監督のサッカーはCBがキーとなる。指揮官は「今週ショルツがフルでトレーニングできるようになったのは、非常にポジティブなこと。我々のプレーの仕方ではCBが中心的な役割を担っていて、CBが2対1の状況を作れるかどうかにかかっている」と解説した。
対するG大阪は開幕5戦負けなしだったが、第7節6戦勝ちなしの最下位に沈んでいた札幌に0-1で痛い星を落とすと、第8節は相手の倍近いシュートを放ちながら、横浜F・マリノスに決定力の差を見せられて0-2。悔しい連敗となった。
そして、迎えたサガン鳥栖との前節。前半からシュートの雨を降らすG大阪だが、41分に先制点を献上。3試合連続無得点のG大阪にとって嫌な流れとなるが、45+3分にFW宇佐美貴史のFKの混戦からトップ下の坂本一彩が押し込んで前半の内に追い付いた。56分に数的有利になるとさらにゴールへの圧力を高めるが、相手GKとオフサイドに逆転弾は阻まれた。引き分け濃厚と思われた90+9分、CKの蹴り直しを宇佐美がファーに入れると途中出場のイッサム・ジェバリが胸で落とし、CB三浦弦太が右足を振り抜いて劇的逆転ゴールが突き刺さった。
試合後、ダニエル・ポヤトス監督は「本当に待っていた勝利だと思う。数的有利となり、自分たちの良さも出て、なかなかゴールを決め切れない中でも、選手は自分たちのキャラクターを最後までしっかりと出してくれた。去年を思い出すとこのような試合を落としてきたが、今日は勝ち切った。これがチームの成長につながっていくと思う」と手応えを口にした。この逆転勝利、次に生かさなければ嘘である。
リーグの通算対戦成績ではG大阪の26勝13分敗25とほぼ互角の状態。だが、昨季は浦和が第13節・ホーム、第28節・アウェイとも3-1と24年ぶりにダブルをやってのけた。
果たして、浦和が仕切り直しの勝点3を獲得するのか、G大阪が連勝モードに突入するのか。『明治安田J1』第9節・浦和×G大阪は4月20日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。
浦和レッズ対ガンバ大阪 明治安田J1リーグのチケット情報
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2406185&rlsCd=001&lotRlsCd=
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