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舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演が開幕、観客を魅了 舞台写真&千尋役橋本環奈・上白石萌音のコメント到着

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舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演より (撮影:Johan Persson)

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舞台『千と千尋の神隠し』が、プレビュー公演を経て、現地時間5月7日(火)、英ロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで開幕した。

本作は2022年に東宝創立90周年記念公演として、宮﨑駿の名作映画を、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け初の舞台化。映画の世界から飛び出したようなキャラクターたちと、熱い息遣いまでが感じられるライブならではの醍醐味が相まった舞台は、大衆演劇の優れた業績を表彰する『第47回菊田一夫演劇賞』で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げた。

2023年名古屋御園座での再演を経て、2024年3月東京・帝国劇場からスタートし、名古屋・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru での上演が決定している全国ツアー公演と並行して、4月から8月にかけて初の海外公演を上演する。

ロンドン公演では、冒頭、引っ越し先の風景に千尋が「ベー」と舌を出す映画を思い出させる演技や、湯婆婆の部屋のカーテンから登場する頭(かしら)の動きやパペットひとつひとつに観客から嬉しそうな反応があり、神さま達が油屋を訪れる場面では、グランドサークル(客席内)に設置された提灯が点灯し、場内全体が不思議な街となり、ロンドン公演ならではの光景も。また、カオナシが登場すると、観客から「わあ!」と感嘆の声が上がり、千尋とハクがおにぎりを食べる場面では、観客はその演技に集中し、静かに見入っていたという。

(撮影:Johan Persson)
(撮影:Johan Persson)
(撮影:Johan Persson)

カーテンコールではスタンディングオベーションが起き、割れんばかりの拍手と歓声、指笛で歓喜に包まれた初日を終え、この日千尋役を務めた橋本環奈、上白石萌音からも「あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当に嬉しいなと思いました」(橋本)、「しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました」(上白石)と喜びのコメントが届いた。

舞台『千と千尋の神隠し』5月7日昼の部カーテンコールより
舞台『千と千尋の神隠し』5月7日夜の部カーテンコールより

舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演は、8月24日(土) まで同劇場で上演される。

橋本環奈・上白石萌音 ロンドンでの生活は?

【橋本環奈コメント】

――日本人俳優として、ロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ち、スタンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?

今日が初日なので、初日の反応であったりとか、どういうふうな感じになるんだろうという、ワクワクが大きいんですけどプレビューの段階でも日本人のお客様と全然違って、いろんなところで笑いが起こったり、ロンドンの方たちのジブリ好(ず)きな気持ちであったり、お酒を飲みながら観ていたり、ポップコーン食べたり、鑑賞スタイルがすごく気楽な部分が、本当に素敵だなと思っています。

土曜日とかは小さなお子さんもいらっしゃいました。そういう方々が見てくださっていることも嬉しいですし、カーテンコールのあの熱狂を感じた時、本当にすごいなと思いました。もちろん日本人の方々の、声には出さないけど、すごく楽しんでくれてる気持ちって、舞台に立っていてすごく伝わるんですね。(ロンドンでも)あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当に嬉しいなと思いました。

(撮影:Johan Persson)

――カンパニーの皆さんとの生活はいかがですか?

初演の2年前の時からずっと一緒にいるカンパニーの皆が本当に大好きで、ロンドンに来させて頂いてからも、部屋で皆で集まってご飯を食べながら、しゃべったり、本当に仲良くなれて一緒に舞台に立っているキャストもそうですが、演出家のジョン(・ケアード)であったり(今井)麻緒子(共同翻案)さんであったり、トビー(・オリエ パペットデザイン・ディレクション)、サラ(・ライト アソシエイト・パペットディレクター)、ブラッド(・ハーク 音楽スーパーヴァイザー・編曲)達ともたわいもない会話をしたりとか仲間という言葉が本当に適切な表現につながると思えるくらい、心から信頼できる皆とロンドンの舞台に立てて本当に嬉しく思います。

――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思いますか?

作品の強さはもちろんですが、ジブリがこれだけ世界に愛されている理由は、本当に様々あると思うんですよね。でもその中の一つを挙げるとしたら雑巾がけのシーンとかも日本ならではだな、という話をしているんですけど、ごめんなさい、と千尋がすごく謝っているような日本人らしいところを、ロンドンでも、日本でやっていた公演から本当に変えていなくて日本の良さやリアルを伝えられる部分はこの演劇ならではだと思いますし、ロンドンの方々から観ても楽しんで受け入れて頂けているのではないかなと思っています。

(撮影:Johan Persson)

――ロンドン生活での楽しさ、発見は?

もうすでにロンドンが大好きです。イギリス自体初めて来るので「どういう街なんだろう」と思っていましたが、来てみて、本当に最高だなと……。街並みもそうですし、つたない英語でも聞いてくれたり、質問を返してくれたりとか、受け入れるという、文化や歴史の背景があると思うんですけどロンドンの方々が優しくてあたたかいんです。劇場で見てくださっている方々の反応であったりを見ていても受け入れてくれる人柄や街並み、全て素敵だな、というふうに感じました。何をとっても良いところしか思い浮かばなくて、絶対また旅行で来るだろうと思うくらい大好きな街になりました。

(撮影:Johan Persson)

【上白石萌音コメント】

――日本人俳優としてロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ってスタンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?

浴びたことのない熱気を浴びて、しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました。
お客様達がとても喜んでくださったのが伝わって来て嬉しかったです。カーテンコールの最後に千尋がオンマイクで「ありがとうございました」と言うのですが、その瞬間に、私は日本人で、私たちは日本から来て日本語で作品を届けたんだなという実感がせりあがって来てグッときました。毎回そこで感じるものがあります。

(撮影:Johan Persson)

――日本とロンドンのお客さんの反応の違いはありますか?

思ったことをそのまま出力してくださる感じがします。すごく楽しみに来てくださっているんだな、というのが伝わってきてうれしいです。客席でお酒を飲んだりポップコーンを食べたりなさっているので、全体の空気感が堅苦しくなくてリラックスしています。同時にすごく演劇へのリスペクトがある、素敵な空間だなと思います。

――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思いますか?

日本人がすごく日本人をやっているというところが大きいんじゃないかと思います。日本らしさを前面に出したシーンや動きがしっかり受け入れられているのを感じるので、これは私たちだから出来ることなのかな、と思っています。セリフにもたくさん反応があります。母国語ではない言葉で作品を観るのはお客様もエネルギーを使うことだと思いますが、ちゃんと言葉が伝わっているんだな、というのを感じて凄く嬉しいです。この作品には言葉のないシーンも沢山ありますが、そこでは日本で感じるのと同じような集中力や言葉のいらない一体感が共通してあって、「ああ一緒に作っているな」という感じがします。

(撮影:Johan Persson)

――カンパニーの皆さんとのロンドンのお稽古はいかがでしたか?

色々なことが起きましたが、皆で励まし合って、緊張感を高めながらの稽古でした。知らない土地で長く暮らすとなると寂しさを感じるのかなと思っていましたが、このカンパニーにちゃんと属しているというか、居場所があるのがとても心強いです。あとは、現地スタッフの皆さんとも沢山話をして、お互いに言葉を教え合っています。(ロンドンでも)日本のスタッフの皆さんと変わらない作品への愛を注いでくださって、国も言葉も関係なくワンチームになっているな、と感じながらお稽古していました。

――ロンドン生活での楽しさ、発見は?

アプリでパッとチケットを取って、演劇を観に行けるのが最高に幸せです。稽古が早く終わった日は当日券を押さえて一人で劇場に行って楽しみました。演劇でアウトプットをして演劇でインプットするという純度の高い生活を送っています。夢のようです。

(撮影:Johan Persson)

<公演情報>
舞台『千と千尋の神隠し』

原作:宮﨑駿
演出・翻案:ジョン・ケアード
共同翻案:今井麻緒子

出演:
千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子
ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規 / 増子敦貴(GENIC)
カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢
リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音
釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし / 宮崎吐夢
湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ
兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮
父役:吉村直 / 伊藤俊彦
青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也
頭:五十嵐ゆうや / 奥山ばらば
坊:武者真由 / 坂口杏奈

【ロンドン公演】
日程:2024年4月30日(火)~8月24日(土)
会場:ロンドン・コロシアム

【福岡公演】
日程:2024年4月27日(土)~5月19日(日)
会場:博多座

【大阪公演】
日程:2024年5月27日(月)~6月6日(木)
会場:梅田芸術劇場メインホール

【北海道公演】
日程:2024年6月15日(土)~20日(木)
会場:札幌文化芸術劇場 hitaru

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/spirited-away/

日本公演公式サイト:
https://www.tohostage.com/spirited_away/

海外公演公式サイト:
https://www.spiritedawayuk.com/

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