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ラウール「僕の培ってきたコミュ力を一番発揮してます」 映画 『赤羽骨子のボディガード』現場レポ&インタビュー公開

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『赤羽骨子のボディガード』撮影風景 (C)丹月正光/講談社 (C)2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

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Snow Manのラウールが主演する映画『赤羽骨子のボディガード』のオフィシャル現場レポートが到着。併せて、ラウールのインタビューも公開された。

3月末の汗ばむ陽気に包まれた日。関東近郊の巨大な倉庫のセットで昼夜逆転、完全ナイター体制で映画『赤羽骨子のボディガード』の撮影が和気あいあいと行われていた。

原作は、現在も週刊少年マガジン(講談社)で好評連載中の丹月正光による同名コミック。監督は映画『変な家』が大ヒット中の石川淳一が務める。主人公は見た目はオラオラ系、中身はピュアピュアの金髪ヤンキー高校生・威吹荒邦(ラウール)。荒邦の目的はただひとつ。密かに想いを寄せる幼なじみの赤羽骨子(出口夏希)を、卒業までの1年間守り抜くこと。だが骨子のボディガードは荒邦だけではなかった……。

人気アイドルグループ=Snow Manのラウールが、映画『ハニーレモンソーダ』(21) 以来の単独主演作に挑む話題作。『ハニレモ』と同じく再び鮮やかな金髪スタイルでスクリーンに降臨するラウールだが、3年前と比べて明らかにたくましくなった姿はボディガードとしての貫禄十分。撮影前から猛特訓を積んだというハードなアクションシーンの数々でも、その高い身体能力を見せつける。

この日の撮影は骨子以外の3年4組のメンバーが勢揃い。撮影の合間、夜の倉庫内で椅子を並べ楽しそうにクラスメイトたちとおしゃべりに興じるラウールだが、よく見るとその顔には血のりがベッタリ。「今日はずっと血だらけです」と笑っていたが、荒邦はけんかっ早いがゆえにボコボコにやられるシーンも多い。この日も敵に鉄パイプで殴られた挙句に拘束されるという、なかなかの受難シーンが続いた。

荒邦の前に颯爽と現れるクラスメイトたちも、全員個性爆発の面々。司令塔としてクラスをまとめる染島澄彦(奥平大兼)、骨子の親友で空手家の棘屋寧(髙橋ひかる)など、それぞれのスペシャリストとして特殊な訓練を受けた精鋭ばかり。倉庫のシャッターがゆっくり上がり、足元からジリジリと全員の姿が表れる一連の流れは、計算されたライティング効果もありゾクゾクする登場シーンとなっている。その後一気に大乱闘になだれ込むシークエンスも大迫力で、ラウールも楽しそうに撮影を見学していた。

深夜の撮影は終始テンション高く進み、ついに染島が荒邦にクラスメイト全員が骨子のボディガードであることを明かす。衝撃の告白を受けた直後の荒邦のアップの表情は、映画全体のトーンを決める重要なもの。セリフこそないものの、様々なバリエーションをラウールと監督で模索していく。「あごを引いて、ちょっと睨みつけるように……」(監督)、「少し幼く見えちゃうかな? 本当に微妙なニュアンスですね」(ラウール)、などふたりで何度も話し合いながら、ベストな表情を突き詰めていく。いずれも絶対に諦めない荒邦の目の強さが鮮烈に印象に残った。

加藤達也プロデューサーは「これだけ個性的で華やかなキャストさんたちの中心に、負けない存在感で埋もれずにいてくれる方はラウールさんしかいない。彼の天性の明るさ、陽のエネルギーが必ず伝わる作品になると思います。ラウールさんはもちろん、全員がこちらの期待を軽く超えたお芝居をしてくれているので是非公開をお楽しみに!」と語った。

<ラウール インタビュー>
──本日はクラスメートが集合しているシーンになりますが、どのような内容なのかラウールさんからご説明お願いいたします。

今日は序盤の最もキーになる掴みのシーンです。それぞれの役柄を紹介するシーンなので、一番ワクワクするシーンですね。凄く楽しみにしていて、僕は映ってないんですけど、クラスメイト全員が荒邦を助けにくる、シャッターが上がっていくところを見ていて何かこの映画すごいなって思いました。

──この後も一人ひとりにフィーチャーしていく、見どころのあるシーンですよね。

すごく細かくそれぞれのキャラクターが分かりますし、アクションが激しく入ってくるので楽しみです。最初から結構絡みがあるのでどうなってくのかなって。僕は縛られて、ひたすら見ているだけなので、申し訳ないなと思いつつ(笑)。

──最初は威吹荒邦だけがボディーガードという始まりですが、お客さんもそこで世界観に入れる瞬間ですよね。

原作を見ていない人からしたら、よりワクワクできる展開だなと思いました。

──撮影に入られて2週間ほど経ちますが、現場の雰囲気はだいぶ和気あいあいとされていますよね。

和気あいあいとしてますね。学園モノってこういうことだなっていう感じです。それぞれ主軸にしているジャンルが結構バラバラで、俳優さんの中でも個性的な役をやる人もいれば、王道な役をやる人もいるっていう。すごいジャンルレスに集まっているので、お互いがお互いのことに興味津々で「ラウール君はどんな感じで仕事してるの?」とか、そういう会話がすごく楽しいです。

──何か印象的だったそういう会話はありますか。

印象的だったのは、木村昴さんです。木村さんのセリフで「おい、威吹! 乱取り稽古しようぜ」っていうのがあって、冗談で僕がちょっとジャイアンっぽい声で「おい、威吹! 乱取り稽古しようぜ」って言ったら木村さんが本域のをやってくれて。みんな心のどこかで昴さんのジャイアン聞きたいなっていう思いは多分あったんでしょう。僕もずっとあって。このセリフはばっちりだなと思って、言ってみたら本域でやってくれて凄い沸きましたね。

──それは沸きますね。初日のリハーサルか何かで誰かが「おいジャイアン」って突っ込んでたんですよね。

そうそう(笑)三浦君ですね。三浦君がリハで「おいジャイアン。それやめろよ」って言っていて、皆で笑っちゃいました。

──クランクインのインタビューで坂口さんと仲良くなれそうと仰っていましたが、その後いかがですか。

ダンスの話とか色々しましたね。坂口くんも結構美容を頑張っていて、人生で一番肌の状態がいいって言っていて、美容トークしました。楽屋では結構美容トークをしてるイメージがありますね。僕も美容に割と詳しいから、話すと意外と知ってるねって女子チームが結構びっくりしていました。あと土佐さんが現場のムードメーカーとして盛り上げてくれてます。仕事の話から深い話まで! オンのお芝居の時間もこの人こういう感じで来るんだ、この役をこう演じるんだっていうそういう面白さもあるんですけど、素の状態のトークの時間が結構楽しいです。

──苦労した点はありましたか。

コメディの要素のあるシーンで威吹の人柄を演じるのは絶妙な塩梅が必要というか、振り切りすぎてもよくないのかという感じで。威吹くんは積極的に面白いことをするというよりかは、天然な可愛いい面白さが良いところなので、それが楽しいけど難しいところでもあり悩みながらも演じています。後は……後半になってきてアクションが課題かなと思います。さわりだけですけど今日もありましたし、学校でも何回かやってみて、アクションの撮影とはっていうところが何か分かったので、凄くいい入り方だったなって思いました。あとは正親とのシーンがすごく良かったです。ふたりの掛け合いの感じが、ニコニコしちゃって、ほんわかしていてすごく素敵なんです。正親って煙たがられてるけど、やっぱりどこか可愛くて魅力的なんですよね。

──本日の撮影ではやられる(殴られる)側の方を何度も撮影してましたが、ご自身がやる(殴る側を演じる)のとやられる(殴られる側を演じる)のでは全然違うものですか。

そうですね、初日に染島をいじめるヤンキーの子を倒すシーンがすごく気持ちよかったんです。やっと格好いいアクションから始められたと思っていたら、それ以降カッコつけられる顔ができるアクションシーンが全然なくて(笑)。ボコボコにされてばっかりなので、ここからどうなるかなと思って楽しみにしてます。

──現場では石川監督と結構お話されてますが監督とはどうですか。

監督とも結構コミュニケーションを取っています。本当に安心感があるんです。僕は結構心配性なタイプなので、落ち着かせてくれる人はすごくありがたいです。僕は過度に心配することがあるから、ああダメだったかもって思っても、カット後「大丈夫でしたよ」って言ってくださる感じが安心します。でも妥協はないから、ちょっと僕(の演技)がニュアンス違ったなとか、ちょっとカメラが違ったな、照明が違ったなってなると、絶対やり直す。その妥協のないところも安心できるのですごいですね。職人気質な感じで、それが技術スタッフさん達をはじめ、みんな石川監督だから頑張れるって言ってる人も多いぐらい。すごくいい監督だなと思いました。

──そして改めて威吹荒邦を演じてみて、自分との共通点や気付いたところはありますか。

結構あるかも! 威吹くんって、あのビジュアルで初心なんです。これは僕でしょ!という感じはありました。クラスの席も端っこの後ろで、背が高いから後ろにされてるっていうのもあったんですけど、いつもあの辺にいました。すごく見慣れた景色でしたし、僕も2回ぐらい転校しているので、転校生の気持ちがすごく分かるんです。撮影2日目にクラスメイトに会う時、本当に転校生みたいな気持ちだったんで、その時の気持ちを思い出しました。あと僕は上手くいかない時も、しっかりコミュニケーションを取りたいというタイプなのですが、芯からぶつかっていく感じもやっぱり荒邦に近いなと思いました。

──Snow Manのラウールってどんな人なんだろう、と周りのキャスト陣も思っていたと思うんですが、意外とあれ?みたいになってどんどん近づいていく感じが、原作や脚本に書いてあることと一緒だなと思いました。人見知りもされずにコミュニケーション取られてますよね。

そう言ってくれました。嬉しかったです。まさにそうで、僕も結構でかくて、こういうビジュアルですし、今までやってきた仕事のジャンルだけを見ると、最初は怖がられたりすることが多いんですけど、今回はもう最初からフルオープンでいきました。いつもメンバーといる時ぐらいのトーク力、僕の培ってきたコミュ力を一番発揮してます。そしたら荒邦がクラスメイトと近づいていく通りになって。本当にスタッフさんたちも、すごくいいんですよ。カメラマンの佐藤さんとか、音声さんもすごい良い人です。本当にいい現場です!

──学校(のシーンが)終わって乗り越えて、今日また少しみんなもテンションも全然違いますね。すごいまとまりだなと思いました。

もう1回、最後の方は学校の撮影に戻りたいです。みんなで。もうひとシーンぐらい増やせないですか。今から(笑)。何回か大人数の日はあるのでそういう日も楽しみです。

──もうあと(撮影が)残り1カ月ですが、最後に意気込みをお願いします。

まだまだ大事なシーンが残ってます。水族館やダンス大会も。アクションも楽しみなんですが、プライベートでなかなか水族館には行かれないので、大きな水槽でお魚さん見るのも(笑)! あとは遠藤憲一さんとのシーンですね。“尽宮対威吹”は親子共々面白い関係性なので、そこが上手くいったらいいなって思ってます。

<作品情報>
映画『赤羽骨子のボディガード』

8月2日(金) 公開

公式サイト:
https://movies.shochiku.co.jp/akabanehonekomv/

(C)丹月正光/講談社 (C)2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

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