新しい“映画との出会い”がきっとある！
月イチ！“ぴあテン”ランキング
2024年6月公開の「これからみたい」映画ベストテン！

エンタメの出会いと発見を提供する「ぴあアプリ＆Web」のランキング企画『月イチ！“ぴあテン”ランキング』！　「ぴあアプリ＆Web」でいつも映画のレビューを執筆していただいている「水先案内人」合計26名の皆様に、2024年6月に公開予定の映画の中から「これからみたい」作品、期待している作品、気になっている作品を投票していただいたベストテンを発表します！

本企画は、毎月末～翌月初旬頃に発表予定。同じく「水先案内人」の皆様に聞いた「みた」映画ベストテンも毎月発表していきます。ふたつのランキングで、映画ツウたちがみた上で高く評価した作品や期待している作品をチェックして、新しい“映画との出会い”をお楽しみください！

【ランキング投票方法】
水先案内人合計26名に2024年6月公開予定の映画の中から「みたい」作品をそれぞれベスト3まで挙げていただき、1位：5点、2位：3点、3位：2点のポイントを付けたうえで集計したもの。対象は2024年6月1日～6月30日に日本で劇場公開される予定の作品（※2024年4月中旬時点）で、映画祭や特集上映での上映作、配信のみの作品、ブルーレイ・DVDのみでの発売作品は含みません。

→水先案内人が投票する、2024年4月公開の「みた」映画ベストテン　へ

→水先案内人が投票する、2024年5月公開の「これからみたい」映画ベストテン　へ

ぴあ水先案内人26人が投票！
2024年6月公開の「これからみたい」映画ベストテンはこちら！

1位

ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ

公開日：2024/6/21(金)

35pt

2位

蛇の道

公開日：2024/6/14(金)

28pt

3位

左手に気をつけろ

公開日：2024/6/8(土)

16pt

4位

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命

公開日：2024/6/21(金)

13pt

同4位

フィリップ

公開日：2024/6/21(金)

13pt

同4位

チャレンジャーズ

公開日：2024/6/7(金)

13pt

7位

クワイエット・プレイス：DAY 1

公開日：2024/6/28(金)

12pt

8位

あんのこと

公開日：2024/6/7(金)

11pt

同8位

ザ・ウォッチャーズ

公開日：2024/6/21(金)

11pt

10位

九十歳。何がめでたい

公開日：2024/6/21(金)

9pt

【ランキング総評】
2024年6月の「これからみたい」映画ランキングは、『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』が35ptを獲得し、第1位に！　今年の米アカデミー賞で作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、ダバイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞に輝いた作品。予告編を観ただけでも俳優の演技が際立つこのドラマに、6名の選者が1位投票する結果となった。

第2位は、黒沢清監督が、1998年に劇場公開された同タイトルの自作をセルフリメイクした『蛇の道』。監督自ら「最高傑作ができたかもしれない」と公言するほど、期待度大のフランスを舞台にしたサスペンスだ。選者からは「今回は脚本も本人。今あえてリメイクする意味を映画から知りたい」（伊藤さとり）、「男女版リメイクに期待」(真魚八重子）といった声が寄せられた。

第3位に、上映時間43分の『左手に気をつけろ』が入ったのは、いかにも目利きたちの投票。『人のセックスを笑うな』の井口奈己監督が、脚本・編集も手掛けたこの作品は、子どもたちが主人公のドラマ。

今回、ベストテンにランクインしなかった作品に、選者が1位投票しているものが9本ある。期待度の個人差がうかがえてとても興味深い。ぜひ、個々のベスト3をじっくり見てみてください。思わぬ発見につながるかも。

ぴあ水先案内人から寄せられた選出コメント

イソガイマサト
フリーライター

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①朽ちないサクラ
②違国日記
③GEMNIBUS vol.1
【選出コメント】
①は最近“攻め”の姿勢を見せている杉咲花が、『孤狼の血』の原作者のミステリーでどんな新たな顔を見せるのか楽しみ。②はW主演の新垣結衣と、朝ドラ『虎に翼』の出演でも話題を集めた新星・早瀬憩の化学反応に期待！③も東宝が発掘した、新進気鋭の監督たちが何を見せてくれるのか？って考えただけでワクワクしちゃう。

伊藤さとり
映画パーソナリティー

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①アニマルぼくたちと動物のこと
②ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
③蛇の道
【選出コメント】
①フランスで大ヒットしたこと、世界の危機を子どもたちが旅を通して考えるという切り口に興味津々。②名優アンソニー・ホプキンスが子どもを救うべく奮闘した実在のニコラス・ウィントンを演じるなんて魅力的！③黒沢清がセルフリメイクとは面白い。今回は脚本も本人。今あえてリメイクする意味を映画から知りたい。

植草信和
フリー編集者（元キネマ旬報編集長)

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
②情熱の王国
③九十歳。何がめでたい
【選出コメント】
①「ナチスの脅威」は描きつきることがない。同様のことが今も起き、これからも起きるだろうから。②カルロス・サウラとV・ストラーロのコンビ作でこのタイトル、見ないわけにはいかない。スペインは我が永遠の憧憬の国だ。③長生きも芸のうち。しかし、佐藤愛子も若いが、草笛光子90歳、この若々しさは驚異的だ。

相馬学
フリーライター

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①クワイエット・プレイス：DAY 1
②ザ・ウォッチャーズ
③ラウダー・ザン・ユー・シンクギャリー・ヤングとペイヴメントの物語
【選出コメント】
①予告から漂うカタストロフィ臭。シリーズのファンということもあるが、これは高まる！②予告だけで、いかにもシャマラン節全開。その娘が演出を手がけているとなると興味を引かれるのは必然！③ペイヴメント初来日公演でステージから野菜を撒いていたギャリーを目撃した身としては、見逃すわけにはいかない！

中川右介
作家、編集者

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①フィリップ
②ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
③違国日記
【選出コメント】
①②ナチスに関する映画は、観ることにしている。テーマが重いから、安易な作り方はしないから、ナチス映画にはずれなし。もちろん、楽しい話ではないはずなので、観る方も覚悟が必要。③原作のマンガを読んでいるので、期待。

堀晃和
ライター（元産経新聞）、編集者

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①蛇の道
②ザ・ウォッチャーズ
③クワイエット・プレイス：DAY 1
【選出コメント】
①新作が出たら無条件で観なければならない監督がいる。黒沢清もそのひとり。『ネネットとボニ』のグレゴワール・コランの出演が嬉しい。②M・ナイト・シャマラン製作のホラーというだけで観たくなる。ダコタ・ファニング主演に強く惹かれる。③過去2作は怖かった。劇場では周囲に配慮して咳も憚られるためのど飴が必要。

真魚八重子
映画評論家

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①あんのこと
②男女残酷物語／サソリ決戦
③蛇の道
【選出コメント】
最近日本は核家族ですらなくなり、もっと貧困や家庭崩壊が増えた。①は壊れた家族の中で少女が被る悲劇を描く映画。トー横の現実にありそう。一方②はヘンな映画すぎてこぼれ落ちていた旧作。ちょうどいま観るべき映画として機は熟した（？）。③は黒沢監督作の中でも好きな映画なので、男女版リメイクに期待。

村山匡一郎
映画評論家

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①東京カウボーイ
②蛇の道
③骨を掘る男
【選出コメント】
①日本人ビジネスマンに扮した井浦新主演のアメリカ映画。シリアスなのかコミカルなのか気になるところ。②黒沢清監督が26年前の自作をリメイク。もとはサスペンス調の復讐劇だが、今回はフランスが舞台。はたしてどう展開するのか。③沖縄戦の犠牲者の遺骨を長年掘り続ける人物を描いたドキュメンタリー。辺野古基地埋め立ての土砂はどこからくるのか。

よしひろまさみち
映画ライター

2024年6月公開の「みたい」映画ベスト3
①クワイエット・プレイス：DAY 1
②チャレンジャーズ
③九十歳。何がめでたい
【選出コメント】
①まさかの前日譚。アレの特性が全くわからない中、ニューヨーカーがどうするのか見もの。『ワールド・ウォーZ』風味を期待します。②グァダニーノ＋ゼンデイヤ。もう観るしかないし、おなかいっぱいになる予感。③原作エッセイも好きだけど、ガチ90歳の草笛さんをキャスティングしたことだけでもはよ観たい。