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歌・音楽・サーカスが融合した音楽劇『空中ブランコのりのキキ』出演、5人のサーカスアーティストにインタビュー

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インタビュー

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せたがやアートファーム2024 音楽劇『空中ブランコのりのキキ』メインビジュアル (C)磯部昭子

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東京・世田谷パブリックシアターが新たにスタートする夏のアートフェスティバル「せたがやアートファーム」。演劇、ダンス、音楽、サーカス、落語、さらにファッション、現代美術などのパフォーマンスやワークショップを通して、多くのアートと触れ合うことができる、さまざまな人が集うアートで満たされた場=農場を目指す。そのメインプログラムとしてこの夏上演されるのが、音楽劇『空中ブランコのりのキキ』。別役実の傑作童話数作品を原作に、劇団「快快」の脚本家・演出家・北川陽子が一本の音楽劇として再構築。同じく「快快」の俳優であり、振付家・演出家の野上絹代が構成・演出を手がけ、ジャンルを逸脱した特異なセンスを持つオオルタイチが音楽を手がける本作には、日本のサーカス界を牽引するサーカスアーティストも多く出演する。

今回ぴあアプリでは5人のサーカスアーティストへのインタビューを実施。出演が決まった時の気持ちや担当するパフォーマンスについて、またパフォーマー目線での見どころポイントなどを語っていただいた。

吉田亜希(エアリアル)

空間で動く布の美しいラインも楽しんで

出演が決まったときは、新たなものとの出会いを感じワクワクし、とても嬉しかったです。これからどんなふうにこの作品の中でサーカスパフォーマーとして存在できるか楽しみです。

エアリアルは空中パフォーマンスです。通常では生身で行くことの出来ない高さまで行き、縦ラインの空間で重力を自由に扱うように身体表現をします。今回はおそらくTissu(ティッシュー)という長い布を使うことになると思うので、空間で動く布の美しいラインも楽しんでください。

北川陽子さんの脚本はとても興味深かったです。サーカスという言葉だけでもワクワクしますし、華やかに見える側面を取り上げるのかと思っていたのですが、私たちパフォーマーも共感できる心情にフォーカスして話が進んでいるように感じました。パフォーマーでなくても、多くの方が人生の中で感じたことのある葛藤や固定概念に置き換えて共感できるかもしれないと思います。脚本が視覚化された時にどんな風に要素としてサーカスが使われるかとても楽しみです。演出の野上さん含め、初めてご一緒させていただく役者さんやクリエイターの方ばかりですが、演劇や音楽とサーカスが融合し他にはない化学反応が起きると思います。その瞬間を目撃してください。

公演に向けて、何度も脚本を読んで、妄想しています(笑)。Tissuの練習でもいろいろな存在の仕方を模索しながらサーカスの魅力をみなさんにどう伝えられるか考えています。わくわくドキドキと共に人生を楽しむヒントもみつけられるかも?な、リアルサーカスパフォーマーも参加する音楽劇です。ぜひ足を運んでください!


サカトモコ(空中ブランコ)

パフォーマーは衣装も身体の一部。本番の衣裳にも注目して

出演が決まった時はやったー!!と嬉しい気持ちでいっぱいになりました。週6でびっしりお稽古があり、集中して作品を創っていくのだなと身が引き締まりました。担当するのはスウィンギングトラピースと言うひとりで揺れるブランコなのですが、劇中に出てくるフライングトラピースと違い、飛んで違うブランコに飛び移る事はしません。4メートルのブランコが前後に揺れるので、ほかのサーカスパフォーマンスの中でも1番上空を使う演目になると思います。

北川陽子さんの脚本は、スーと読み進める事ができ、光景を想像することができました。とても不思議で、生と死を考える伏線があり、物語が丸い不思議な世界に包まれているようです。特に「愛のサーカス」の箇所が印象に残りました。また、何箇所か歌があるのですが実際にメロディにのせるとどうなるのだろうと楽しみです。北川さんが見事にひとつのお話に作り上げています! 見どころはやはり、ポスターやビジュアル写真からも見受けられる衣装に注目を置いています。と言うのも、私たちパフォーマーは衣装も身体の一部として動くので、衣装を身に纏うことで歩き方や姿勢が変わりそこからキャラクターや面白い動きに発展していくからです。本作ではどんな衣装があるのか今からすごく楽しみにしています。

夏休みに子供から大人まで楽しめる作品となっています。ワクワクするシーンから少し胸が苦しくなるような想いまで、一緒に体感しにこの『空中ブランコのりのキキ』の世界に入りに来てほしいです。


長谷川愛実(エアリアル)

日常ではなかなか見ない体勢や動きを観て楽しんで

私はエアリアルという空中芸をメインアクトとしてやっています。長い布や鉄のフープを吊ってくるくると浮遊します。重力に逆らった日常ではなかなか見ない体勢や動きを紡いでいくので楽しんで観てもらえたらと思います。異なるジャンルの方々と舞台を創ることに興味を持っていたので、出演が決まった時は純粋に嬉しく、少し緊張しつつ、皆さんとのクリエイションが待ち遠しいです。

北川陽子さんの脚本は、異なるストーリーが美しく組み合わさっていてどんどん読み進められました。共感できるセリフが多くあり、すごくイメージしやすかったです。この脚本をどのように立体的に表現出来るのだろうと想像を巡らせてワクワクしています。舞台ではお芝居や音楽にとどまらず、多彩な表現が繰り広げられるのではないかと思います。演者一人ひとりがどのように登場し、融合するのか私自身も楽しみです。また、舞台上で声を発するという経験がとても少ないので、今回自分が声を発するかどうか、まだわかりませんが、発声の仕方の知識を少しでも取り込もうとしています。

どのような舞台になるか、私たちもまだ想像している段階ですが、きっと鮮やかで儚く美しい世界が広がると思います。私もこの世界の住人として楽しめるように頑張ります。多くの人に足を運んでいただけると嬉しいです。

音楽劇の舞台で表現される別役実の世界をぜひ観にきて

吉川健斗(ジャグリング、タイトロープ)

北川さんの脚本には、僕が大好きなサーカスの世界がありました

僕の専門はジャグリングと綱渡りです。道具や身体を使ってバランスを取ったり、宙に浮くボールを見る事で地球の重力を感じられるところが大好きです。作品のテーマを聞いた時はとても心が躍りました。僕でよければぜひ出演させてください!と。早く舞台稽古が始まらないかと、ドキドキワクワクしています。

北川さんの脚本は、いくつかの原作がうまく噛み合わさり、僕が大好きなサーカスの世界がそこにありました。楽しくて煌びやかだけど、少し怪しく物悲しい、サーカスの光と影を感じました。

サーカスの世界を取り巻く、愛くるしい個性的な登場人物たちをきっとみんな大好きになってしまうでしょう。音楽劇の中でどのようにサーカスの技が繰り広げられるのか本当に楽しみです。今は稽古中にどんなサーカス芸のリクエストがきても応えられるように、ジャグリング、綱渡り、一輪車など、様々な種類のパフォーマンスの調整を進めています。

音楽劇の舞台で表現される別役実さんの世界を、ぜひご自身の目で観にきてください。一緒に夢のような時間を過ごしましょう。皆様と劇場でお会いできるのを心待ちにしています。


目黒宏次郎(テトラ)

『空中ブランコのりのキキ』ならではのサーカス演技を

出演者に選ばれたことにとても驚きましたが、嬉しかったです。僕はお芝居の経験がそれほどないので不安はありますが、自分の芸だけでなく、そちらもできるだけ頑張っていきたいです。

テトラは6本の鉄パイプを立体の三角形に組んだ道具の上で倒立したり、振り回したりするパフォーマンスです。いろいろな道具や演技の要素をちょっとずつ持っているので、いろいろな表現ができるのが魅力です。僕自身は「さんかくさん」と呼んでいます。

サーカスの創作はその場で作り上げていくことが多いので、最初からこんなにちゃんとした脚本があることに驚きました。北川さんの脚本は読んでいていろいろなイメージが湧いてきて、すごく面白かったです。大変そうだなと心配な反面、楽しみも増えました。具体的なことはまだ言えませんが、演劇と音楽はもちろん、サーカスチームもとても豪華なのは間違いありません。チラシのビジュアルのような、普段のそれぞれのスタイルとは違う『空中ブランコのりのキキ』ならではのサーカス演技を皆で作っていきたいです。今の自分ができている技術をより安定したものにするため、そしてもっとうまくなって引き出しを増やして作品に貢献できるように、テトラやそれ以外の演目もいろいろ練習や勉強しています。

どんな公演になるのか僕も楽しみです。これから始まる稽古を通して、作品の世界観に寄り添っていければ良いなと思っています。皆さん、夏休みに劇場でお会いしましょう。

音楽劇『空中ブランコのりのキキ』サーカスアーティストコメントムービー

新作音楽劇『空中ブランコのりのキキ』は8月6日(火)より、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。その後兵庫に巡演。

<公演情報>
せたがやアートファーム2024
音楽劇『空中ブランコのりのキキ』

構成・演出:野上絹代
音楽:オオルタイチ
脚本:北川陽子
サーカス演出監修:目黒陽介

出演:咲妃みゆ 松岡広大/玉置孝匡 永島敬三 田中美希恵/谷本充弘 馬場亮成 山下麗奈/瀬奈じゅん
サーカスアーティスト:吉田亜希 サカトモコ 長谷川愛実 吉川健斗 目黒宏次郎

【東京公演】
日程:2024年8月6日(火)~8月18日(日)
会場:東京・世田谷パブリックシアター

【姫路公演】
日程:2024年8月31日(土)
会場:兵庫・アクリエひめじ 中ホール

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2451613

公式サイト:
https://setagaya-pt.jp/stage/15937/