正念場横浜FMが五分の星に戻すのか? 好調広島が公式戦6連勝を飾るのか?
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宮市亮(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE
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すべて見るここで踏ん張るのか、それともずるずる後退するのか。シーズン折り返しを前に早くも横浜F・マリノスが正念場を迎える。『ACLチャンピオンズリーグ2023-24』決勝進出のため、未消化だった『明治安田J1リーグ』第13節でサンフレッチェ広島と対峙するのだ。
6月1日・第17節、鹿島アントラーズに2-3のスコア以上の完敗を喫した横浜FMは6月15日の前節もFC町田ゼルビアに1-3の敗北。首位争いを繰り広げる鹿島と町田に連敗し、2試合消化ゲームが少ないとはいえ5勝5分6敗、13位に甘んじている。
それにしても町田戦はショッキングな力負けとなった。首位を走る町田だが、3日前の『天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会』2回戦で筑波大にPK戦の末敗れた上、DFチャン・ミンギュとMF安井拓也が骨折、FWミッチェル・デュークと10番ナ・サンホも長期離脱となる負傷を余儀なくされた。横浜FMもJ3のFC岐阜を相手に延長戦、PK戦を強いられたが、3回戦へ進出。白星と黒星では疲労度の差は歴然、ケガ人続出のスクランブル状態ならばなおさらだ。
それでもなお、第18節で横浜FMは町田に圧倒された。14分、左ウイング宮市亮の絶妙なコントロールショットでの先制点は見事だったが、前半の内に同点に追い付かれると、後半開始直後から町田がさらにギアを上げる。右SB望月ヘンリー海輝がいきなりゴール前に迫ると、57分には左MF平河悠のスルーパスに右MFバスケス・バイロンが反応し、最後は横パスをFW藤尾翔太がダイレクトで左足を当てて逆転。GKから延べ7人を経由した18秒のカウンターに、横浜FMの選手たちはことごとく対応が遅れたのだった。
61分にはボランチ下田北斗が見事なFKを決めて勝負あり。攻め手を欠いた横浜FMは横パスやバックパスに終始していたが、81分にインサイドハーフ天野純の追撃のゴールかと思われたものの、VARの結果ノーゴールに。この日の町田と横浜FMはフィニッシュの精度だけではなく、ゴールへ進む迫力に運動量、デュエルなど、すべてに明確な差があった。
試合後、ハリー・キューウェル監督も「とても残念。相手が強度で上回った。前半は良かった部分もあったが、後半は相手のハードワークが目立った。今日も多くのファン・サポーターが来てくれたが、彼らは最後まで走り切り、ハードワークするチームを観に来ているはず。最後までハードワークしなければならないのに、後半はまったくその姿勢を見せられずに、残念な気持ちでいっぱい」と危機感を露わにした。ここからどう立て直すのか。指揮官の手腕と選手たちのリバウンドメンタリティが問われる。
一方、広島は公式戦5連勝、リーグ戦でも7勝8分2敗と5位まで順位を上げてきた。6月12日の『天皇杯』は圧巻だった。中国サッカーリーグを戦うFCバレイン下関を相手に26本ものシュートの雨を降らせて、FWドウグラス・ヴィエイラとMF小原基樹のハットトリックなど取りも取ったり11点。11-2で3回戦へ駒を進めた。
東京ヴェルディを迎え撃った前節もゴールラッシュは止まらず。2分に加藤陸次樹、47分にピエロス・ソティリウと前後半の立ち上がりにセットプレーからアタッカー陣がゴールネットを揺らすと、62分にはGK大迫敬介のピンポイントロングフィードを加藤、P・ソティリウとつなぐ7秒の超速カウンターが炸裂。82分には途中出場のD・ヴィエイラがリーグ戦初得点となる古巣への恩返しヘディング弾をズバリ。P・ソティリウがリーグ戦2戦連続2得点ならば、D・ヴィエイラは公式戦2戦連発計4ゴールである。試合終了間際に1点返されたものの4-1の完勝で海外移籍を模索する川村拓夢のラストゲームを飾った。
チーム状況では広島に分があるが、リーグ戦の直接対決では横浜FMが36勝8分20敗と勝ち越し。直近10試合の成績でも横浜FMが6勝2分2敗、3試合負けなしである。
果たして、横浜FMが星をイーブンに戻すのか、広島が公式戦6連戦を飾るのか。『明治安田J1』第13節・横浜FM×広島は6月19日(水)・ニッパツ三ツ沢球技場にてキックオフ。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。
チケットF・マリノス(Jリーグチケット)
https://www.jleague-ticket.jp/
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