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RWC2027への船出となるイングランド戦! ジョーンズHC「接戦に持ち込めば……」

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エディー・ジョーンズ日本代表HC (c)JRFU

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いよいよ今週末、第2次エディー・ジャパンの初陣がキックオフを迎える。『ラグビーワールドカップ(RWC)2027』へ向けての新たな船出となる『リポビタンDチャレンジカップ2024』日本代表×イングランド代表が明日に迫ったのである。イングランド、オーストラリアのHCを経て、9年ぶりに日本代表を指揮するエディー・ジョーンズHCと2021年以来となる日本代表キャプテンに指名されたリーチ マイケルが6月20日・メディア対応を実施、イングランド戦への意気込みを語った。

ジョーンズHC「試合に向けて本当にいい準備ができている。選手たちのコミットメントには感銘を受けている。イングランド戦を本当に楽しみにしている」
リーチ主将「イングランド戦を楽しみにしている。このチームは若くて元気があって、素晴らしいコーチングスタッフのもと、素晴らしい10日間の合宿ができた。イングランド相手に日本らしい超速ラグビーをしたい。イングランドがどんなラグビーをしてくるかはわかっている。自分たちにフォーカスを当てて、どれだけ超速ラグビーをできるか。スピード、フィットネス、暑さの対策で上回ることができると思うので、日本らしいラグビーをしたい」

リーチ マイケル (c)JRFU

ジョーンズHCはリーチを主将に任命した意図、リーチは主将を打診された率直な感想を問われると?
ジョーンズHC「キャプテンを選ぶ際はいつもプロセスを経て選んでいる。チームの現状を鑑みて、適宜その時必要な主将を選んできた。前回の『ラグビーワールドカップ』を経験したメンバーが多数参加していない若いチームのため、経験値の高い主将が必要だった。日本ラグビーの歴史を振り返った時、リーチは際立った存在だと言える。フィジカルの問題はなく、東芝(ブレイブルーパス東京)でのパフォーマンスもいい。東芝で優勝も経験し、リーグワンでの経験値も申し分ないので主将に決めた。できる限りチームの主将をやってほしいと思っている。リーチがプレー出来る限り、リーチが選出される限り、やってほしいと思っている」
リーチ主将「先週の頭くらいに言われて、もちろんやりたいと思ったし、新しい超速ラグビーで革命を起こそうとしているエディーさんと一緒にやりたいと思った。これまでのプロセスを変えようとしているチームの主将になったので、ワクワクがある。もちろん責任も感じているし、光栄に思うが、試合に勝ちたい気持ちが一番大きい。試合で勝つための準備をしてきたし、勝つ自信がある」

矢崎由高 (c)JRFU

早稲田大学2年生のFB矢崎由高のスタメン抜擢の理由を訊ねられたジョーンズHCはこのように返答した。
「『パシフィックチャレンジ 2024』の2試合を見て、素晴らしいプレイヤーだと認識した。そして日本代表のキャンプに呼んでトレーニングごとに素晴らしい成長を見せてくれている。彼は学生寮で150名の学生たちと一緒に過ごす若者であり、勉学は『?』が付くかもしれないが、ラグビー選手としては非常に素晴らしいプレイヤー。矢崎の選出は難しい判断ではなかった。若い選手を選ぶ時には精神面の未熟さが気になるものだが、彼のトレーニングでの姿勢を見た限り、その心配はない」

代表デビューとなるPR茂原隆由やHO原田衛など、合計16キャップの若いタイトファイブに期待することを聞かれると、ジョーンズHCは?
「キャンプでこの10日間、彼らは本当にハードワークしてくれた。幸運にもいいコーチングスタッフに恵まれた。ニール・ハットリー(コーチングコーディネーター)がFWをまとめ上げ、4週間前にプレーを終えたばかりのオーウェン・フランクス(アシスタントコーチ)の専門知識を吸収しようと、若いFWたちがハードワークしてくれた。さらにヴィクター・マットフィールド(テクニカルアドバイザー)は、間違いなく史上最高のLOのひとり。彼らは素晴らしいコーチングを受けた。これはプロジェクトの一環。もちろんイングランド代表に勝ちたいが、若い選手が成長する機会を与え、ジャパンのラグビーができるチームを作るというプロジェクトの一環」

もちろん、ジョーンズHCは100キャップ前後のPRダン・コールやPRジョー・マーラー、HOジェイミー・ジョージというかつて率いたイングランドのフロントローの凄みを熟知している。
「ダン・コールは準備万端だろう。彼は100 キャップ以上マークしている。それは何を意味するのか? たくさんのスクラムを組んできたということ。ジョー・マーラーはスクラムを何年も組んできた選手。我々のスクラムを上達させるには、よりスクラムに優れた相手と対戦するしかない。難しい試合になることはわかっているが、この試合から学ぶことは若い選手たちにとって素晴らしいものになると確信している」

李承信 (c)JRFU

また指揮官は10番で起用する李承信への期待を口にした。
「1~2年前に日本代表としてプレーした李の姿を覚えている。申し分のないプレーを見せて、感心していた。しかし、その後彼は少しスランプに陥り、『RWC』であまりプレーせず、所属クラブの(コベルコ)神戸(スティーラーズ)では13番としてプレーし、彼にとっては難しいシーズンとなった。でも、彼なら違いを見せることができると思っている。松田は安心感があり、我々にとって重要なプレイヤーだが、李には別のクオリティがある。彼はアタックで違いを見せることができる。菅平合宿から成長している。李にとって大きな一歩になるだろう」

過去11戦全敗、『RWC2023』でも12-34で完敗を喫したイングランドにいかにして勝つのか?
ジョーンズHC「イングランドは前回の『RWC』でもベスト4に入っている強豪。彼らは伝統的にセットプレー、キック、キックチェイスを武器とする。そして、彼らはラインスピードも兼ね備えている。私たちが今どの位置にいるのかを確認するために、これ以上ないチャンス。この試合でどんなことがあっても、最後の瞬間までしっかりと戦い抜くつもり。私たちは最後の瞬間まで戦い抜き接戦に持ち込むことができれば、試合に勝つこともできるだろう。もし私たちが十分でないなら、次の試合に向けての修正点が明確になるだろう」
リーチ主将「それは過去のこと。試合を楽しみにしていてください。ブレイクダウンで勝たないと超速ラグビーはできない。みなさんに新しいラグビー、超速ラグビーをお見せするチャンスなので、ベストを尽くしたい。80分間、どこでコントロールするかが大事になってくる」

スタメンだけで522キャップ、23名で合計753キャップを誇るイングランドに対して、ノンキャップメンバー8名、計259キャップの試合登録メンバーを並べたジョーンズHCだが、「言い訳なし」とキッパリ。
「我々は日本のラグビーをスタートしたばかり。序章として、日本のラグビーを変えないといけないと強い信念で若いメンバーを選んでいる。若いメンバーだが、現状のベストメンバーを選出している。スティーヴ・ボーズウィックはチームを始動させて3年目で、私たちは10日のキャンプをしただけだが、言い訳はしない。私たちは試合に向けていい準備をしてきた。土曜日はエキサイティングなゲームをお見せできるだろう」

原田衛 (c)JRFU

両軍の試合登録メンバーは次の通り。
【日本代表】
1茂原隆由(静岡ブルーレヴズ)0
2原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)0
3竹内柊平(浦安D-Rocks)3
4サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)2
5ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)11
6リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)84
7ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)0
8ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)5
9齋藤直人(-)19
10李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)11
11根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1
12長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)18
14ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)8
15矢崎由高(早稲田大学)0
16坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)41
17三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)9
18為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)0
19サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ)3
20山本凱(東京サントリーサンゴリアス)0
21藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)0
22松田力也(-)37
23サミソニ・トゥア (浦安D-Rocks)0 ※所属チームの後の数字は日本代表キャップ数。

【イングランド代表】
1ベヴァン・ロッド(セール・シャークス)5
2ジェイミー・ジョージ(サラセンズ)90
3ダン・コール(レスター・タイガース)112
4マロ・イトジェ(サラセンズ)81
5ジョージ・マーティン(レスター・タイガース)12
6チャンドラー・カニンガムサウス(ハレクインズ)4
7サム・アンダーヒル(バース)35
8ベン・アール(サラセンズ)30
9アレックス・ミッチェル(ノーサンプトン・セインツ)15
10マーカス・スミス(ハレクインズ)32
11トミー・フリーマン(ノーサンプトン・セインツ)8
12オリー・ローレンス(バース)24
13ヘンリー・スレード(エクセター・チーフス)62
14イマニュエル・ファワボソ(エクセター・チーフス)3
15ジョージ・ファーバンク(ノーサンプトン・セインツ)9
16セオ・ダン(サラセンズ)12
17ジョー・マーラー(ハレクインズ)93
18ウィル・スチュアート(バース)38
19チャーリー・ユールズ(バース)30
20トム・カリー(セール・シャークス)50
21ハリー・ランドール(ブリストル・ベアーズ)6
22フィン・スミス(ノーサンプトン・セインツ)2
23トム・ローバック(セール・シャークス)0

(写真左より)リーチ マイケル主将、エディー・ジョーンズHC

『リポビタンDチャレンジカップ 2024』日本代表×イングランド代表は6月22日(土)・国立競技場にてキックオフ。その後JAPAN XVとして、『リポビタンDチャレンジカップ』マオリ・オールブラックス戦を6月29日(土)・秩父宮ラグビー場、7月6日(土)・豊田スタジアム、日本代表として『リポビタンDチャレンジカップ 』ジョージア代表戦を7月13日(土)・ユアテックスタジアム仙台、『リポビタンDチャレンジカップ 2024』イタリア代表戦を7月21日(日)・札幌ドームにて開催。チケット発売中。イングランド戦の模様は日本テレビ系にて全国生中継。

リポビタンDチャレンジカップ2024のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2450747

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