「大地の芸術祭 越後妻有 アートトリエンナーレ2024」7月13日から 41の国と地域から275組が参加
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「野辺の泡」マ・ヤンソン / MADアーキテクツ(イメージ画像)
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すべて見る新潟県十日町市と津南町を舞台に展開される世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。9回目に当たる今年は、7月13日(土)〜11月10日(日)に開催される。
2000年の第1回から、高齢化・過疎化が進む越後妻有地域の活性化を目的として継続的に開催されてきた。今回は41の国と地域から275組の作家による311点が展示され、そのうち85点が新作・新展開となる。今回の見どころをいくつかピックアップして紹介したい。
まず、イギリスを代表する彫刻家アントニー・ゴームリーが、十日町市中条の笹山高靇神社で新作《MAN ROCK Ⅴ》を展開。石を抱きしめるような人の身体を彫刻した作品を、木々や草、石の間に設置し、やがて自然に還るというもの。昨今の気候変動問題などを憂慮する作家が、自然と人間の関係についてあらためて問いかける。
また、越後妻有に数多くの作品を残したイリア・カバコフの未公開を含むドローイングを中心に展示。旧ソ連(現ウクライナ)出身、ロシアにも長く暮らし、2023年にニューヨークで没したカバコフの思想をたどる。さらにウクライナを代表する現代アーティストのひとり、ニキータ・カダンの近作を紹介。2022年に母国が戦禍に見舞われて以来描き続けている連作ドローイング《大地の影》、ミサイルで破壊された屋根の金属と越後妻有の石を用いた《ホストメリの彫刻》などを展示する。
遠方ながら注目したいのが、が監修する、《アケヤマー秋山郷立大赤沢小学校―》。参加作家は、山本浩二、松尾高弘、井上唯、内田聖良、永沢碧衣とは、協働し企画展に取り組む。前回、廃校となった旧大赤沢小学校で、秋山郷に残る民具やマタギの映像などを展示し、その後もリサーチを続けてきた深澤。「秋山」の語源であり、山の共有地を意味する「明山(あけやま)から命名し、「人間の生活の力を再び手に入れるための学校」を開設。住民や研究者とともに、共有地の技術や信仰を再び実践する場としていく。
新潟県の山間の小さな集落で世界情勢に思いを馳せたり、近代化の中で失われた暮らしの知恵に学んだり、思い出深い旅となることだろう。イベントやツアーも多数あるので、公式ホームページでチェックしてから出かけたい。
<開催概要>
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」
会期:2024年7月13日(土)~11月10日(日)
会場:越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)760㎢
時間:10:00~17:00(10・11月は10:00~16:00)
定休日:火水(一部作品施設は通常営業)
料金:一般4,500円、小中高2,000円
公式サイト:
https://www.echigo-tsumari.jp/
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