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ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 月イチ!“ぴあテン”ランキング 2024年6月公開の「みた」映画ベストテン!

新しい“映画との出会い”がきっとある!
月イチ!“ぴあテン”ランキング
2024年6月公開の「みた」映画ベストテン!

エンタメの出会いと発見を提供する「ぴあアプリ&Web」のランキング企画『月イチ!“ぴあテン”ランキング』! 「ぴあアプリ&Web」でいつも映画のレビューを執筆していただいている「水先案内人」合計27名の皆様に、2024年6月公開の「みた」映画の中から特に良かった作品、好きだった作品、高く評価している作品を投票していただいたベストテンを発表します!

本企画は、毎月中旬頃に発表予定。同じく「水先案内人」の皆様に聞いた「これからみたい」映画ベストテンも、毎月末~翌月初旬に発表します。ふたつのランキングで、映画ツウたちがみた上で高く評価した作品や期待している作品をチェックして、新しい“映画との出会い”をお楽しみください!

【ランキング投票方法】
水先案内人合計27名に2024年6月公開の「みた」映画の中からそれぞれがベスト3までを挙げていただき、1位:5点、2位:3点、3位:2点のポイントを付けたうえで集計したもの。対象は2024年6月1日~6月30日に日本で劇場公開された作品で、映画祭や特集上映での公開作、配信のみの作品、ブルーレイ・DVDのみでの発売作品は含みません。

ぴあ水先案内人27人が投票!
2024年6月公開の「みた」映画ベストテンはこちら!

     

2位

蛇の道

公開日:2024/6/14(金)

27pt

   

3位

あんのこと

公開日:2024/6/7(金)

26pt

   

4位

WALK UP

公開日:2024/6/28(金)

21pt

   

5位

朽ちないサクラ

公開日:2024/6/21(金)

14pt

   

同5位

ルックバック

公開日:2024/6/28(金)

14pt

   

7位

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命

公開日:2024/6/21(金)

11pt

     

8位

骨を掘る男

公開日:2024/6/15(土)

10pt

   

同8位

バッドボーイズ RIDE OR DIE

公開日:2024/6/21(金)

10pt

 

10位

違国日記

公開日:2024/6/7(金)

9pt

 

【ランキング総評】
2024年6月に日本で劇場公開された映画は、92作品。その中で、水先案内人の「みた映画ランキング」第1位に輝いたのは『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』でした! 選出した9人のうち7人もが1位に挙げるという“思い入れ度の高い”作品。「完成度が抜群の人間ドラマだった」(春日太一)、「誰にとってもやさしい気持ちになれる傑作。最高」(よしひろまさみち)といった絶賛の声が集まっています。

2位は、黒沢清監督がフランスで自作をセルフリメイクした『蛇の道』。この作品も5人の選者が1位に選んでおり、「黒沢清はいよいよクリント・イーストウッドの道を歩みはじめた。このセルフリメイクはその宣言」(相田冬二)、「痛快にして不気味。傑作でした」(中谷祐介)、「シュールなラストが怖すぎて最高」(イソガイマサト)と寄せられたコメントも熱がこもっています。

3位には、2位と1pの僅差で『あんのこと』が! 「物語の結末、全てが負のスパイラル。しかし、光を感じるのだ」(笠井信輔)といった感想が寄せられ、「6月の“みたい”ランキング」(5月28日発表)の8位から順位を大きく上げています。

4位のホン・サンス監督作品『WALK UP』、5位の杉咲花主演が光る『朽ちないサクラ』、同じく5位の上映時間58分にもかかわらず公開2週目に興行ランキング1位に躍り出たアニメ作品『ルックバック』、この3作も“みる前”の期待を大きく上回った作品。「傑作発見!」の興奮が伝わってくる結果になりました。

ぴあ水先案内人から寄せられた選出コメント

相田冬二
Bleu et Rose/映画批評家

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
蛇の道
左手に気をつけろ
思い立っても凶日
【選出コメント】
①黒沢清はいよいよクリント・イーストウッドの道を歩みはじめた。このセルフリメイクはその宣言。この後の新作2作も気力が充実しまくっている。②同時上映の『だれかが歌ってる』が秀逸!井口奈己の天才は健在。③ぎっしり身が詰まってはいるが、どこまでも軽快で、後味もすこやか。斬新な視点をカジュアルに提示するセンス。

イソガイマサト
フリーライター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
蛇の道
クワイエット・プレイス:DAY 1
違国日記
【選出コメント】
①は98年のオリジナル版とは違う、シュールなラストが怖すぎて最高でした。②は怖いだけではなく、NYの崩壊というスペクタクルを少人数だけで描ききる、マイケル・サルノスキ監督の力量と鮮やかなセンスに大興奮!③は新垣結衣と新星・早瀬憩の絶妙な距離感、女優ならではの空気を纏っていて今後を期待させる早瀬の佇まいに◎。

恩田泰子
映画記者(讀賣新聞)

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
ルックバック
WALK UP
オールド・フォックス 11歳の選択
【選出コメント】
過酷な現実の前で物語表現は無力か。否!と強く思わせてくれたのが①。原作漫画のコマとコマの間にあるものをアニメの力で豊かに増幅してみせた。②を見て、ホン・サンスとセザンヌの絵画は地下水脈でつながっていると改めて思った。今作では骸骨のある生物画を思い出した。③は台湾のいい役者、いいスタッフが集まって作ったいい映画。光の操り方も出色。

笠井信輔
フリーアナウンサー

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
ディア・ファミリー
あんのこと
九十歳。何がめでたい
【選出コメント】
①激しく感動した。自分の娘の命を救うために、全てを投げうって新しい医療機器の開発に挑む素人の町工場の親父さん。まるで池井戸潤の小説のようだが、ちがう。これは実話である。それを映画にした制作陣、俳優の皆さんに拍手。②こちらも実話。こんなにひどい親がいるのかという現実。それに救いの手を差し伸べようとする大人たち、物語の結末、全てが負のスパイラル。しかし、光を感じるのだ。③今月は実話月間。佐藤愛子さんに扮する草笛光子、担当編集者の唐沢寿明、ともに出色。最高のバディムービーであり、前田哲監督絶好調!

春日太一
映画史・時代劇研究家

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
ハロルド・フライのまさかの旅立ち
ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
【選出コメント】
①は完成度が抜群の人間ドラマだった。孤独な人びとの触れ合いが優しい視点で描かれており、しみじみと感動できる。②③はいずれも甘い美談になりかねない話だが、主人公が強い罪の意識を抱いているという設定が上手く効いていて好感が持てた。特に②は贖罪のため自身を痛めつけてしまう主人公の姿が胸を打った。

立川直樹
プロデューサー、ディレクター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家
情熱の王国
ドライブアウェイ・ドールズ
【選出コメント】
ベスト3ということだが、6月の映画では①と②が群を抜いて素晴らしく、イーサン・コーエンがお茶目なノリで作った③は、土俵入りで言えば太刀持ちみたいなレベル。とにかく①は知性と感覚、創造力全てが申し分なく綾を成した“本物の傑作”で、②も巨匠と呼ばれる人の凄さを確認させられた。

中谷祐介
編集者(ぴあ)

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
蛇の道
WALK UP
左手に気をつけろ
【選出コメント】
①フランスで撮影された黒沢清映画は、監督の欲望と才気がムキ出しになります。思わず息をのむロボット掃除機のカット、クライマックスの“どや!やったるで!”と言わんばかりの銃撃戦。痛快にして不気味。傑作でした。②ワンコ蕎麦状態になっていたホン・サンス映画で久々に箸を持つ手が良い意味でとまった1作。③子どもたちがスクリーンを駆け抜けていく。それだけでこんなにも贅沢。未見の方は是非!

夏目深雪
著述・編集業

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
違国日記
朽ちないサクラ
ルックバック
【選出コメント】
3本とも邦画/女性主人公。他に『あんのこと』『かくしごと』なども加えると、異様な豊作とも言える。近親者の病や死去、家族の軋轢や虐待など重いテーマを持ちながら、毅然と立ち向かう女性たちの強さに勇気をもらった。①は映画的な瀬田節に、②は柚月裕子原作の鉄板ぶり、③はアニメーションらしい自由闊達さに感服。

水上賢治
映画ライター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
レ・ミゼラブル〈1995年・2Kリマスター版〉
骨を掘る男
蛇の道
【選出コメント】
①は旧作ではあるが、約30年前ともなれば新作。よく知られたヴィクトル・ユゴーの原作をこんな形に翻案してみせたクロード・ルルーシュの才覚とベルモンドの役者としての凄みの合体に痺れる。②は私たちが知っている沖縄に深く分け入り、本当に見なければいけない沖縄を見せてくれる。③は黒沢清監督も絶賛する柴咲コウの再発見に尽きる。

村山章
映画ライター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
HOW TO BLOW UP
ドライブアウェイ・ドールズ
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
【選出コメント】
③は70年代への憧憬を臆することなく押し出した、極めてノスタルジックなんだけど王道の風格を備えた人間ドラマ。一方、正義と悪の境界線をハチャメチャにかき回しにくる①や、LGBTの女性ふたりを主人公にどこまで深刻にならずにいられるかを突き詰めたような②は極めて現代的で、映画にはこの両極がどっちも必要なのだと思う。

よしひろまさみち
映画ライター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
ブルー きみは大丈夫
違国日記
【選出コメント】
①は嫌われ要素MAXの先生による『いまを生きる』。見事なアップデートもされ、誰にとってもやさしい気持ちになれる傑作。最高。②はもふもふのイマジナリーフレンドに萌え萌え。ライアン・レイノルズの才能を再確認。③新垣結衣の新章は『正欲』で始まり、この作品で決定。このまま突き進んでほしい。

水先案内人が投票する、2024年5月公開の「みた」映画ベストテン へ

水先案内人が投票する、2024年7月公開の「これからみたい」映画ベストテン へ

その他の皆さんの投票は?

池上彰
ジャーナリスト

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

骨を掘る男
HOW TO BLOW UP
九十歳。何がめでたい

伊藤さとり
映画パーソナリティー

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
あんのこと
チャレンジャーズ

植草信和
フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

長岡大花火 打ち上げ、開始でございます
朽ちないサクラ
ふたごのユーとミー 忘れられない夏

坂口英明
編集者(ぴあ)

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

WALK UP
朽ちないサクラ
ルックバック

佐々木俊尚
フリージャーナリスト、作家

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

ルックバック
あんのこと
オールド・フォックス 11歳の選択

相馬学
フリーライター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

あんのこと
フィリップ
クワイエット・プレイス:DAY 1

高崎俊夫
フリー編集者、映画評論家

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
おかしなおかしな大冒険〈4Kリマスター版〉
WALK UP

高松啓二
イラストレーター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
フィリップ

中川右介
作家、編集者

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

朽ちないサクラ
ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
あんのこと

平辻哲也
映画ジャーナリスト

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

ハロルド・フライのまさかの旅立ち
あんのこと
チャーリー

細谷美香
映画ライター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
WALK UP
あんのこと

堀晃和
ライター(元産経新聞)、編集者

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

蛇の道
バッドボーイズ RIDE OR DIE
かくしごと

真魚八重子
映画評論家

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

蛇の道
ふたごのユーとミー 忘れられない夏
あんのこと

村山匡一郎
映画評論家

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

WALK UP
あんのこと
骨を掘る男

渡辺祥子
映画評論家

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
バッドボーイズ RIDE OR DIE

渡辺麻紀
映画ライター

2024年6月公開の「みた」映画ベスト3

バッドボーイズ RIDE OR DIE
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
ドライブアウェイ・ドールズ

水先案内人が投票する、2024年5月公開の「みた」映画ベストテン へ

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