新しい“映画との出会い”がきっとある!
月イチ!“ぴあテン”ランキング
2024年5月公開の「みた」映画ベストテン!
エンタメの出会いと発見を提供する「ぴあアプリ&Web」のランキング企画『月イチ!“ぴあテン”ランキング』! 「ぴあアプリ&Web」でいつも映画のレビューを執筆していただいている「水先案内人」合計27名の皆様に、2024年5月公開の「みた」映画の中から特に良かった作品、好きだった作品、高く評価している作品を投票していただいたベストテンを発表します!
本企画は、毎月中旬頃に発表予定。同じく「水先案内人」の皆様に聞いた「これからみたい」映画ベストテンも、毎月末~翌月初旬に発表します。ふたつのランキングで、映画ツウたちがみた上で高く評価した作品や期待している作品をチェックして、新しい“映画との出会い”をお楽しみください!
【ランキング投票方法】
水先案内人合計27名に2024年5月公開の「みた」映画の中からそれぞれがベスト3までを挙げていただき、1位:5点、2位:3点、3位:2点のポイントを付けたうえで集計したもの。対象は2024年5月1日~5月31日に日本で劇場公開された作品で、映画祭や特集上映での公開作、配信のみの作品、ブルーレイ・DVDのみでの発売作品は含みません。
ぴあ水先案内人27人が投票!
2024年5月公開の「みた」映画ベストテンはこちら!
1位
公開日:2024/5/24(金)
52pt
2位
公開日:2024/5/31(金)
39pt
3位
公開日:2024/5/17(金)
24pt
4位
公開日:2024/5/3(金)
15pt
5位
公開日:2024/5/17(金)
12pt
6位
公開日:2024/5/3(金)
11pt
7位
公開日:2024/5/10(金)
10pt
8位
公開日:2024/5/10(金)
8pt
同8位
公開日:2024/5/10(金)
8pt
同8位
公開日:2024/5/17(金)
8pt
同8位
公開日:2024/5/24(金)
8pt
同8位
公開日:2024/5/31(金)
8pt
【ランキング総評】
2024年5月の「みた」映画ランキングは、カンヌ映画祭ではグランプリ、アカデミー賞では音響賞と国際長編映画賞を受賞した『関心領域』が52ptを獲得して1位に! 27人の選者のうち14人が1位から3位のいずれかとして挙げており、賞レースでの高評価も納得の結果になりました。「将校が己の出世と転勤の損得ばかりを考えていたという衝撃の事実を暴露」(池上彰)、「一見ホームドラマ風なのに狂気に満ちた作品」(佐々木俊尚)、「ナチスの蛮行を一切見せないで音で感じさせる演出に戦慄が走った」(高松啓二)といった称賛が集まりました。
2位には『マッドマックス:フュリオサ』がランクイン! 「前作『怒りのデス・ロード』越えの面白さ。ヒロインの復讐話にして、第1作にも似たテイストがうれしい」(平辻哲也)、「高い期待を裏切ることなくパワフルかつドラマチックで申し分ナシ」(渡辺麻紀)など、79歳ジョージ・ミラー監督の衰えぬ剛腕に感嘆の声が集まり、39ptを獲得しました。
3位には、選者3人が1位として投票した『ミッシング』が。失踪した娘を探す母親を石原さとみが熱演した本作には「吉田(恵輔)監督の最高傑作。主演の石原さとみだけでなく、脇のキャラも緻密」(平辻哲也)という声が寄せられました。
ぴあ水先案内人から寄せられた選出コメント
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①水深ゼロメートルから
②Ryuichi Sakamoto | Opus
③湖の女たち
【選出コメント】
①山下敦弘監督の最高傑作にして、2024年日本映画ベストワン。問答無用。②モノクロだから、そして監督が息子だから。捉えられた一瞬がある。スタジオライブ映画というより、終わらない音楽を夢想し続けた坂本龍一の脳内風景を覗いたようなくすぐったさがいい塩梅に残る。③福士蒼汰も松本まりかも一世一代の名演。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①関心領域
②ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ
③バティモン5 望まれざる者
【選出コメント】
第二次世界大戦中のユダヤ人虐殺はなぜ起きたのかは縷々語られているが、そのときドイツ人将校はどんな生活を送っていたのか。①は、将校が己の出世と転勤の損得ばかりを考えていたという衝撃の事実を暴露する。②は、アメリカによるアフガン戦争が、いかに杜撰なものだったかを母の愛が暴く実話。こんな悲劇は他にもあったのではないかと考えるとぞっとする。③は、フランス郊外の現実を照らし出す。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①碁盤斬り
②からかい上手の高木さん
③青春18×2 君へと続く道
【選出コメント】
日本映画の旗手というべき監督3人の作品。①白石和彌監督初の時代劇。落語の名作を見事な復讐劇に変えた。②今泉力哉監督は人気コミックをドラマにし、その10年後をオリジナルストーリーで映画にする離れ業。これが可愛らしい初恋物語。③藤井道人監督は初の台湾との合作。青春ロードムービーで台湾、日本の風景もいい。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①碁盤斬り
②関心領域
③バティモン5 望まれざる者
【選出コメント】
①草なぎ剛の重厚な演技が最高だった。苦痛を呑みこんで黙り込む姿、殺意たっぷりに刀を構える姿、どれも信じられないほどに良い。②アウシュビッツの恐ろしい音が背景放射のようにずっと鳴り響いている世界で、所長一家がカラフルで豊かな生活を送るという一見ホームドラマ風なのに狂気に満ちた作品。③パリ郊外の団地の物理的な薄汚さや暮らしの絶望があますところなく描かれ、息が詰まるような苦しさだった。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①マッドマックス:フュリオサ
②ソイレント・グリーン 《デジタル・リマスター版》
③トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代
【選出コメント】
①と②はどちらも近未来のディストピアを描いているが、覇権を握る女性への希望を託す①と名優E・G・ロビンソンが贋の桃源郷を眺めつつ大往生を遂げる②では際立って対照的だ。③は極上のスノビズムを全うした感がある加藤和彦だが、生涯の傑作『あの素晴らしい愛をもう一度』を老若男女が唱和するラストにはやはり感動を禁じ得ない。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①マッドマックス:フュリオサ
②関心領域
③恋するプリテンダー
【選出コメント】
①たたみかけるカーアクションと壮大なマッドマックス世界観。それにも勝るアニャ・テイラー=ジョイの目力にやられた! ②ナチスの蛮行を一切見せないで音で感じさせる演出に戦慄が走った。そして無関心の恐怖! ③定番ロマコメを全力でやりきった主演コンビに拍手。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①マッドマックス:フュリオサ
②ミッシング
③関心領域
【選出コメント】
①は前作『怒りのデス・ロード』越えの面白さ。ヒロインの復讐話にして、第1作にも似たテイストがうれしい。アニャ・テイラー=ジョイも魅力的。②は吉田監督の最高傑作。主演の石原さとみだけでなく、脇のキャラも緻密。③は静かに心に突き刺さり、人間の有り様を考えさせられた。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①関心領域
②ボブ・マーリー:ONE LOVE
③マッドマックス:フュリオサ
【選出コメント】
①はいままで数えきれないほど見てきたナチス、アウシュビッツ映画を思いがけない角度から見せてくれた驚き。②のドラマの作り方はさておいて、彼の歌を聴いているだけで懐かしさがこみあげてきたのが嬉しかった。③面白いから文句はないけど、砂漠を走りまわるバイクを見ているだけで疲れた、あー疲れた……でした。
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①マッドマックス:フュリオサ
②関心領域
③ありふれた教室
【選出コメント】
個人的には今年最大の期待作の1本『フュリオサ』が、その高い期待を裏切ることなくパワフルかつドラマチックで申し分ナシ。ジョージ・ミラー、さすがとしかいいようがありません! 『関心領域』も『フュリオサ』同様、劇場で観るべき作品。音響が素晴らしい。
→水先案内人が投票する、2024年4月公開の「みた」映画ベストテン へ
→水先案内人が投票する、2024年6月公開の「これからみたい」映画ベストテン へ
その他の皆さんの投票は?
イソガイマサト
フリーライター
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①青春18×2 君へと続く道
②ミッシング
③バジーノイズ
伊藤さとり
映画パーソナリティー
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①ライド・オン
②ミッシング
③胸騒ぎ
植草信和
フリー編集者(元キネマ旬報編集長)
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①関心領域
②青春18×2 君へと続く道
③からかい上手の高木さん
恩田泰子
映画記者(讀賣新聞)
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①クイーン・オブ・ダイヤモンド
②人間の境界
③関心領域
笠井信輔
フリーアナウンサー
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①ミッシング
②帰ってきた あぶない刑事
③青春18×2 君へと続く道
相馬学
フリーライター
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①胸騒ぎ
②関心領域
③マッドマックス:フュリオサ
春日太一
映画史・時代劇研究家
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①マッドマックス:フュリオサ
②恋するプリテンダー
③ユニコーン・ウォーズ
立川直樹
プロデューサー、ディレクター
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①シド・バレット 独りぼっちの狂気
②ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー
③ジョン・レノン 失われた週末
中川右介
作家、編集者
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①ミッシング
②からかい上手の高木さん
③碁盤斬り
中谷祐介
編集者(ぴあ)
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①マッドマックス:フュリオサ
②関心領域
③Ryuichi Sakamoto | Opus
夏目深雪
著述・編集業
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①人間の境界
②青春18×2 君へと続く道
③無名
細谷美香
映画ライター
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①関心領域
②マッドマックス:フュリオサ
③ありふれた教室
堀晃和
ライター(元産経新聞)、編集者
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①帰ってきた あぶない刑事
②胸騒ぎ
③猿の惑星/キングダム
真魚八重子
映画評論家
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①殺人鬼の存在証明
②ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー
③無名
水上賢治
映画ライター
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①関心領域
②バティモン5 望まれざる者
③ゲバルトの杜ー彼は早稲田で死んだ
村山章
映画ライター
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①ミッシング
②関心領域
③デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章
村山匡一郎
映画評論家
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①関心領域
②人間の境界
③ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー
よしひろまさみち
映画ライター
2024年5月公開の「みた」映画ベスト3
①ボブ・マーリー:ONE LOVE
②恋するプリテンダー
③マッドマックス:フュリオサ
→水先案内人が投票する、2024年4月公開の「みた」映画ベストテン へ
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