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ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 巨大組織を喰らう謎の詐欺師、その秘められた目的とは!?  WOWOW『ダブルチート 偽りの警官 Season2』特集②

巨大組織を喰らう謎の詐欺師、その秘められた目的とは!?
WOWOW『ダブルチート 偽りの警官 Season2』特集

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独自の信念とこだわりで、唯一無二の番組をつくり続けるWOWOWとテレビ東京が共同で製作を手がける連続ドラマ『ダブルチート 偽りの警官』のSeason2がついにスタートした。テレビ東京で放送されていたSeason1では“詐欺師の顔をもつ警察官”の活躍が描かれたが、新シーズンでは新たな主人公が登場。巨大詐欺組織を内部から喰らう詐欺師のドラマが描かれ、Season1の物語とアッと驚く展開で融合していく。

騙し騙される息つかせぬ展開、誰が味方で誰が裏切り者なのか分からない緊迫する関係、そして騙すだけでなく“騙された”者の哀しみや痛みを描く人間ドラマ。さらに物語が加速していく『ダブルチート』の魅力に迫る!

『WOWOW×テレビ東京 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season2』第1 話 丸ごと無料配信中!

放送中のドラマ『ダブルチート 偽りの警官 Season2』は、WOWOWとテレビ東京が共同で製作を手がける連続ドラマで、テレ東系で放送されていたSeason1の世界観を引き継ぎながら、新たな主人公の物語が描かれる。

ひとつのテーマと世界観で、ふたつのテイスト、ふたりの主人公の物語を描き、それらが “ひとつのクライマックス”に進んでいく壮大な作品はいかにして誕生したのか? WOWOWの堤口敬太プロデューサーと小髙史織プロデューサーに話を聞いた。

WOWOWが地上波とのコラボでドラマを作る理由

WOWOWは重厚な社会派作品、サスペンスなどを数多く手がけ、視聴者からの信頼を集めているが、近年は地上波とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。「その目的はふたつあります」と堤口氏は説明する。

「WOWOWドラマをもっと多くの方に知ってもらいたい、というのが目的のひとつです。地上波、BSだけでなく配信サービスなどでもドラマが増えていく中、WOWOWがドラマを製作していることをもっと多くの方に知ってもらいたいですし、WOWOWドラマのクオリティの高さを世の中に浸透していければと思っています。地上波さんの媒体力は大きいですから、コラボレーションをすることで認知を拡大して、その作品だけでなくWOWOWの他のドラマや番組にも触れていただければ、と思っています。

もうひとつの目的は、他局の方とコラボすることで、彼らの戦略やドラマづくりの考え方を知ることです。私たちは特に社会派ドラマやサスペンス作品を多く手がけていますが、地上波各局、ターゲットや題材の異なる作品を手がけていらっしゃいますので、その戦略や意識していることなどを知ることで、それらを糧により良い作品を作りたいですし、まだ自分たちが挑戦していないジャンルの作品も手がけていきたいと考えています」

これまでWOWOWはTBSや東海テレビと共同で作品を手がけてきたが、今回タッグを組むのは個性的な番組が多いことで知られるテレビ東京。他にはない番組を作り続けている、という点でWOWOWと相性の良い組み合わせではないだろうか。

「これまでもテレ東さんの“攻めた作品”には刺激をもらってきました。こんなテーマで作品ができるのか! という驚きがいつもあります。我々は“地上波のスポンサーのついている枠ではできない作品”という意味で尖った作品を作っていますけど、テレ東さんは“地上波ならではの尖った作品”が多くて、同じ社会的なテーマを扱っても我々とは違った角度から作品ができているんです」(堤口氏)

それぞれのフィールドで“尖った”作品を作り続けてきたWOWOWとテレビ東京。この組み合わせで“ありきたり”なドラマになるはずがない。

Season2で主人公が変わるというアイデア

そこで彼らが立ち上げたのは、正義が悪を倒す話ではなく、悪の詐欺師を“詐欺師の主人公”が倒すダークヒーローものだ。Season1の主人公・多家良(向井理)は表向きは警察官だが、法で裁けない相手ばかりを狙う“詐欺師K”という裏の顔を持つ男で、相手を罠にかける手段も合法的なものばかりではない。時にはグレーゾーンに足を踏み入れる。

「詐欺というテーマはとても現代的ですよね。最近は詐欺の事件も多いですし、ITの発展によって事件や詐欺の手口も複雑化し、多種多様なものが出てきてますから、ドラマの題材として面白いものになると思いました。“ダークヒーローもの”ってサスペンスがありながら、最後にはスカッとした解決が描かれるので、エンタメ性の強いジャンルだと思います。

テレ東さんは『弁護士ソドム』や『ブラックポストマン』もそうですけど、ダークヒーローのドラマをいくつかやられているので、海外も含めてダークヒーローものには確実にファンがいる、と目をつけているんだと思います」(堤口氏)

通常であれば、そこで警官の顔をもつ詐欺師の活躍を複数のシーズンで描くところだが、本作ではなんとシーズンが変わると主人公が交代する。Season2の主人公・田胡悠人(市原隼人)は詐欺組織に入り込み、自らのテクニックを駆使して“組織を喰らう”謎の多い詐欺師だ。主役の交代は、脚本を追求する中で生まれたアイデアだという。

「Season1の脚本作りを進める中で、WOWOWで放送するSeason2はテレ東系で放送していたものとは少しテイストの違う作品にすることで、観ている方によりのめり込んでもらえるんじゃないかと思ったんです。そこで脚本の𠮷田康弘さんのアイデアで、主人公を変えて、表と裏ではないですけど、Season1は警察官が主人公で警察サイドの物語を、Season2では詐欺師を主人公に詐欺にまつわるサイドの物語を描くことになりました」(堤口氏)

とは言え、本作はどちらも『ダブルチート』で、世界観も共有しているし、前シーズンのキャラクターも登場する。しかし、視点は変わり、新たな登場人物たちがドラマを動かしていく。観客には新鮮な展開だが、作り手にとってはチャレンジの多い企画だ。

「確かに制作する上ではリスクはありました。脚本家さんからは“まったく違うドラマを作っているようなもんだよ”って言われましたし(笑)。とは言え、ふたつがまったく違うドラマならテレ東さんとコラボする意味がないわけですから、Season1をご覧いただいた方にも楽しんでもらえるものにしたかったんです。そこで重要になったのは内田理央さんが演じる宮部ひかりでした」(堤口氏)

内田が演じるひかりは、警視庁捜査二課・特別捜査室6係の特別捜査官・巡査部長。元銀行員で、前シーズンではまだ頼りのない新人刑事だったが、本シーズンでは少しずつ成長し、行方の分からない多家良の捜索を担当する。

「ひかりがSeason1と2をつなぐキャラクターだと思っています。この作品は主人公も謎めいていますし、詐欺師たちも謎が多い。前シーズンでは詐欺被害者の方が登場したので視聴者の方も感情移入しやすかったと思うのですが、本シーズンでは、ひかりが視聴者の最も身近な場所にいる。彼女の存在は大きいですね。それにSeason1から楽しんでくださっている方は多家良の行方を、ひかりの目線で追っていける。これも大きいと思います」(堤口氏)

テイスト、視点、登場人物がシーズンによって少し異なり、一部が重なりながら進んでいく本作は、ふたつのシーズンがあるから描ける面白さがつまっている。

“高級車のようなリッチさ”がWOWOWドラマの“らしさ”

放送中のSeason2では、謎めいた詐欺師・田胡が詐欺会社に入り込み、自身のテクニックを駆使して周囲の詐欺師たちの信頼を獲得していく。彼がターゲットにしているのは、政界・財界にまで人脈を広げている謎のサロン“ドミナートル”の主催者・海藤(陣内孝則)。田胡が海藤に近づく目的は? 真相が少しずつ明らかになっていき、田胡の過去や、その内側に渦巻く感情も明らかになっていく。本作は手に汗握るサスペンスであり、予測不可能な人間ドラマでもあるのだ。

「生まれながらにしてダークサイドにいるキャラクターも魅力的だと思いますが、この作品では“田胡はなぜ詐欺をするのか?”、その内面やそこにある痛み、救いを含めてドラマを作っていきたいと思いました。人間ドラマをしっかりと描かないと、最終的には何も残らない作品になってしまう。人間ドラマを深掘りして、キャラクターをしっかり描きたい。市原隼人さんに参加していただいた意味もそこにあると思っています」(堤口氏)

Season2も前シーズンと同じ全8話。詐欺会社を喰らう詐欺師・田胡の計画、行方が分からない多家良の真相、海藤のサロンの全貌と背後に渦巻く陰謀……多くは明かせないが、最後の最後まで観客の予想を裏切る展開、見逃せないドラマが待ち受けている。

「ドラマって最終回のひとつ前の回までの盛り上がりが最高潮で、最終回は“思ったほどではなかったな”ってことがあると思うんですよ(笑)。でも、本作は“ダブルチート”ですから、どのエピソードでもお客さんを裏切って、ダマして、物語にのめりこんでもらいたいですし、最終回の最後の最後まで新たな展開が待っています。“どの回も面白かったし、最終回もすごかったね”と言ってもらえるものに脚本陣や監督が仕上げてくださいました!」(堤口氏)

根底に大きなドラマを描きつつも“1話完結”型だったSeason1とは異なる壮大なドラマを描くSeason2は、細部までこだわり抜いた描写や入念に組み立てられたプロットなど、“WOWOWドラマらしい”魅力にあふれている。

「WOWOWのドラマは作品ごとに見た目やジャンルが違っても、根底には同じこだわりと志がある」と小髙氏は語る。

「本作はWOWOWの連続ドラマの中では正統派のジャンルだと思いますが、サスペンスや社会派ではない作品もたくさんあって、その多様性がWOWOWのドラマの魅力だと思っています。とは言え、本作のようなシリアスな作品であっても、同時期に放送している『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』のようなコメディであっても、“リッチに作る”という点では共通していると思うんです。有料放送でしかできないものを作るという意識のもと、ジャンルや作品ごとにこだわりはそれぞれだと思いますが、普通は見落としがちなディテールにも気を配って作る。ある方に言っていただいたのですが“高級車のようなリッチさ”を目指すことが有料チャンネルとしては大事なのかなと思います。

どこの局でもできるものを私たちがたくさんやってもしょうがないので、WOWOWだからできるものを、時間とお金をかけて幅広いジャンルでしっかりと作っていきたい。それこそが意識している部分です」

『WOWOW×テレビ東京 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season2』

WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて
毎週土曜午後10:00~放送・配信中

第1話無料見逃し配信中(WOWOWオンデマンド、WOWOW公式YouTube)

【第1話まるごと無料配信】『WOWOW×テレビ東京共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season2』

主演:市原隼人
出演:内田理央 荒川良々 淵上泰史 結木滉星 / 升毅 羽場裕一 岩松了 / 橋本じゅん 伊藤淳史 陣内孝則(特別出演) 向井理
脚本:𠮷田康弘 藤澤浩和
監督:波多野貴文 河野圭太(共同テレビ)
音楽:諸橋邦行

『テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season1』
WOWOWオンデマンドにて全8話配信中