Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 前回よりも“プラス”が増えた『エロイカより愛をこめて』Revival+!中山優貴・和合真一が“唯一無二”の舞台を!

前回よりも“プラス”が増えた『エロイカより愛をこめて』Revival+!中山優貴・和合真一が“唯一無二”の舞台を!

ステージ

インタビュー

チケットぴあ

ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+

続きを読む

フォトギャラリー(3件)

すべて見る

コミックの販売累計1000万部を記録する青池保子の大人気漫画『エロイカより愛をこめて』が、約1年ぶりにRevival+として装いを新たに再演される。舞台ならではの華やかな歌・ダンスや演出が大好評!2024年7月26日(金) から上演されるステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+に向けて、初演に続き「怪盗エロイカ」ことドリアン・レッド・グローリア伯爵を演じる中山優貴と、絵画「紫を着る男」役を演じる和合真一にインタビューした。村田充演じるクラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐との爽快で美しい“怪盗&スパイ”活劇に今回も期待が高まる。

“圧倒的美”は『エロイカ』の代名詞!!美しい世界観!

――まず、中山さんにお伺します。再演が決定した時はどう思われましたか?

中山 そうですね。前回はかなり盛りだくさんの内容だったんですけど、見に来てくださった方からすごい反響があったというか、本当に良かったと言っていただけることが多かったので、またこうして再演という形でやることができてすごく嬉しかったです。あと、また少佐役の村田充さんと一緒にやれるのも本当に嬉しいです。

中山優貴

――和合さんは、今回出演が決まったときはどう思われましたか?

和合 第一声は「絵?」でした(笑)。でも、作品自体は以前から存じ上げていて、前回のフライヤーとかを拝見したときに、すごく絢爛豪華で美しいビジュアルで気になる作品だなと。そして、僕のよく知ってる仲間たちが出演していたので、時間があれば見に行きたいとは思っていた作品でした。まさかのリバイバルという形ということにも驚いてますし、自分自身が出演オファーいただけるとは思っていなかったので嬉しかったです。ただ、絵の役をいただくっていうのは考えもしていなかったので(笑)。でも、プロデューサーの皆さんも和合真一だったらしっかりと絵を演じきってくれるんじゃないかと、そういった信頼のもとでお話をいただいたわけですので、その期待に応えられるように頑張りたいと思ってます。

――今回、和合さんは兼ね役として“白クマ”役も演じられるそうですね?

和合 そうなんですよ。素晴らしい役をいただいたからには、その役に注力して一生懸命頑張ろうと思っていた矢先に脚本を見たら「絵画から白クマへの早替え」のくだりが追加されていて、これは逃れられない運命なのかなと(笑)。でも、絵画は中盤までしか出てこないので、後半白クマ役で少佐と対立するシーンだったり、人間らしい関係性を表現できるので、みんなと一緒に物語を紡いでいくお芝居ができるのはすごく嬉しいことなので、結果的に白クマという役をいただけてよかったなと思っております。

――どちらの役もエロイカとの絡みが多い役ですよね?

和合 ……そうですね~絡んでるんですかね(笑)?伯爵にもたれたりとか、盗まれたりとかはあるんですけど会話はしないので。やっぱりお芝居って人と人との熱量のぶつかり合いだと思うんですけども、絵だからずっと一方通行になってしまうので、お芝居ではない余白の部分というか、喋らないからこそできることっていうのをいろいろ模索していきたいなと思っています。ただ、稽古で模索し続けたが故に今「顔がうるさい」とか言われてしまってます。

中山 言われてたね(笑)。

和合 でも、じつは「紫を着る男」は村田充さん演じる少佐の先祖であり、青池先生の別作品の『エル・アルコン-鷹-』という作品のティリアン・パーシモンという役がモデルになっているということなので、舞台作品の中での「紫を着る男」の立ち位置とか、周りの雰囲気に合わせたもので最終的に仕上げていければいいなと思っています。

――おふたりは他の作品でも共演されたことがあるそうですが、お互いの第一印象を教えてください。

中山 第一印象は……何年前だろう? めっちゃ前だよね? 7、8年ぐらい前?

和合 うん、多分それぐらいだね。

中山 第一印象は優しい人だなと思いました。今でも優しいところは変わらないですけど、唯一無二の人だなと。お芝居もそうですし、中身も人間性もですけど、和合ちゃんと似てるよねって人、多分この世にいないと思います。和合ちゃんはもう和合ちゃん。

和合 それは最大の誉め言葉として受け取っておきます(笑)。

――逆に和合さんから見た中山さんの第一印象は?

和合 第一印象は……まず何頭身かなって数えましたね(笑)。共演した作品では6人兄弟の役だったんで、ちょっと隣に並ぶのも嫌だなって思うぐらい人並み外れてスタイルがいい。だから今回「伯爵と少佐」っていう形でおふたりが並んでますけど、少女漫画の中から飛び出してきたかのようなルックスで、充さんもプロのモデルだったわけですから、やっぱり“圧倒的美”っていうのは『エロイカ』の代名詞だと思うんで本当にすごく適任だなと思います。あと性格がほっこりしているところが、みんなに愛されキャラとして魅力的だなっていうところもありますね。ただ、ちょっと最近和合に対して当たりが強くなりましたけど(笑)。

中山 仲良くなったの(笑)!

充さんと意見を出し合う時間も、なんか懐かしくて楽しくて

――今回“Revival+”ということで、さらにパワーアップした再演ということですが、おふたりが考える注目ポイントはどこでしょうか?

和合 僕が2役を演じさせていただく上で脚本が少し書き変わってたりとか、ステージの形もちょっと違いますし、部分的にキャストが変わることによって、振り付けとかも今回の劇場だからこう変わったんだみたいに、前作見た方でも見比べるっていう楽しみ方もできるんじゃないかな。

中山 僕は充さんとのシーンが多いんですが、充さんは僕がやりやすいように動いてくれたり、それは前回からそうなんですけど、ふたりのシーンも「ここ、こうしようか」とか言ってくださって、ふたりで考えて演出の児玉さんに提案してみたいなことも結構あったんですけど、充さんがリードしてくださるのですごい頼もしいですし、前回出来上がったものにさらにまたプラスして、いろいろこれから稽古で詰めていけたらと思っています。
あとは……前回でも結構な量、僕と充さん出てたんですけど、他の人のシーンが増えるのかなと思ったら、僕らのシーンもちょっと増えてて。あれ?前回より出るんだと(笑)。

和合 プラスって言ってんじゃん(笑)。

和合真一

――前回エロイカはかなり衣装替えもありましたが……。

中山 半端なかったです(笑)。前回は舞台袖に僕がはけると、全スタッフの8割ぐらいのスタッフさんがスタンバってて、みんな服から衣装から小道具から全部持って来て、靴まで履き替えるんです。僕は手を広げて立ってて皆さんがばーってやってくれる。逆に僕がやったら時間かかっちゃうから動かないでじっとして「すいません」ってされるがまま。でも、今回多分和合ちゃんも大変なんですよ。

和合 白クマに着替える時間が台本1ページぐらいしかないんですよ。だから、もしかしたら最悪衣装そのまんまで、ヒゲと帽子だけでやることになるかも(笑)。

中山 あと、右側だけ紫で左側は白クマみたいな(笑)。

――まだ稽古序盤とのことですが、稽古場での雰囲気とかエピソードを教えていただけますか?

中山 前作から引き続きのキャストとかスタッフさんも多いので、すごい帰ってきたな感もありますし、 そういえばこうだったよねってを言い合う時間もなんか懐かしくて楽しくて。あとは、充さんがすごい空気を和ませてくれて。あんなクールでかっこいいのに急にちょけるからおもしろい。いきなり自分が歌わない歌を歌い出したり。

――村田さんは、前回ドイツ語での歌がありましたね。

中山 あれはすごい! 前回は大変だったと思います。もうひたすら耳コピしてました。もちろん今回も聞けます!

――伯爵は美しいものが好き、「紫を着る男」は美しい絵画ということですが、何か美しさへのこだわりはありますか?

和合 こだわりというか、自分そのものが“美”だと、アートだと思っているので。

中山 こういうところが唯一なんですよ!そんな人いないもん(笑)。

和合 あえてそう思い込んで自分を暗示にかけることによって、常に美しくあるという。僕は以前社会人として10年働いてきたんですけど、この業界に入ったら自分が商品じゃないですか。やっぱり自分が自分の一番の営業マンでもあり、魅力的な商品でありっていうところで、常に美しくなければいけないとか、感性磨かなきゃいけないっていうところはありますし、SNSとかも大体フィルターをマックスでめっちゃ盛ってて。

中山 マックスなんだ(笑)。

和合 “伝説の盛師”って言ってるんですけども、自撮りって和合真一のアイデンティティなんで、そういうのを常に突き詰めるというか。SNSは僕の中では書類選考だと思っていて、そこでいいなと思った人が初めて会いに来てくれるから、自撮りすらもビジネスの1つツールであり、自分のその感性を常に高めてくれるものであると信じている。だから、僕自身は『エロイカ』の世界観は合ってると思います。

中山 まさにピッタリだよ! 僕はここまでのはないんですけど、夏でも冬でも湯船は絶対溜めて入るようにしてますね。あと、お花の定期便はずっと何年も頼んでます。きっかけはコロナ禍だったんですけど、緊急事態宣言で2カ月ぐらい、ほとんどの人が家にいた時があったじゃないですか。その時に毎日同じ過ぎて役者仲間とかにも会えないし、なんか代り映えするものが欲しいなと。定期便だったらお店に行かなくていいし、お花屋さんが花束みたいなのを毎回セレクトして届けてくるんですよ。それを自分なりに花瓶に活けるだけで華やかになるというか、ちょっと気持ちが沈んでも明るくなるというか。だからそれは今も続けています。

――最後に楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

中山 今回はリバイバルということで、前回に引き続き目白押しのシーンがたくさん詰め込まれていますし、プラスでまた新たなシーンが加わって、しかも楽曲も増えてますので、また前回とは違った作品になると思います。あとは、客席にもきっと登場すると思うので!! それと部下たちの楽しそうなシーンもシーンも増えてます! ぜひそちらも楽しみにしていただけたらと思います。

和合 役者を始めて10年目にして、ようやく私“絵”になりました(笑)。2.5次元の中で2次元の役というややこしいことになっていますけれども(笑)、本当はぶっちゃけ小道具でもいいはずのものを、あえて“人”でやるっていうところに意義を見出して、しっかり演じていきたいなと思っております。あと、みんな知ってるメンツだし、なんかワンチャン僕前回出てたんじゃないか?と錯覚するぐらい稽古3日目にしてすごく馴染んでます(笑)。

今回、僕のファンの方々もなんかすごいざわついていたんですよ。「和合ちゃんが“絵”?」みたいな。そういう周りからの期待値だったり、役者仲間からも「和合ちゃんのビジュアル見たよ」とか「すごい面白そうだね」とか言ってもらえて“絵”という存在だったりビジュアルが、作品への興味に繋がる一助になっているんであれば嬉しいなと思いますし、それができるのも『エロイカより愛をこめて』という原作のパワーだと思っているので、今回初めて見る方も、再演で2回目見る方も、そして原作のファンの方も、いろんな方に楽しんでもらえるようなものに一生懸命していきたいなと思っております。最後に令和の和に合格の合、真実はいつもひとつ! だけど生まれは昭和だよ! 和合真一でございました。

取材・文=トクモトショウコ

<公演概要>
ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+

期間:2024年7月26日(金)〜7月29日(月)
劇場:紀伊國屋ホール

原作:青池保子『エロイカより愛をこめて』(秋田書店「プリンセス・コミックス」刊)
演出:児玉明子
脚本:入江おろぱ
音楽:桑原まこ
振付:塩野拓矢(梅棒)

出演:
怪盗エロイカ/ドリアン・レッド・グローリア伯爵:中山優貴
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐役:村田充
ジェイムズ役:杉江大志
ボーナム役:藤原祐規
部下A(アー)役:鷲尾修斗
部下B(ベー)役:山﨑玲央
部下G(ゲー)役:佐藤友咲
絵画「紫を着る男」:和合真一
ほか

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2450856

公式サイト:
https://www.lol-w.com/stage_eroica/

公式X:
https://x.com/Stage_Eroica

フォトギャラリー(3件)

すべて見る