Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 221年ぶりに大発生する素数ゼミの大騒音&フンを食べるムシの実物も 「昆虫マニアック」開幕

221年ぶりに大発生する素数ゼミの大騒音&フンを食べるムシの実物も 「昆虫マニアック」開幕

アート レジャー

ニュース

チケットぴあ

特別展「昆虫 MANIAC」オープニングセレモニーより

続きを読む

フォトギャラリー(12件)

すべて見る

国立科学博物館(東京・上野)では6年ぶりとなる昆虫をテーマにした特別展「昆虫 MANIAC」が開催中。開幕に先立って行われたオープニングセレモニーには、各展示の監修を務める研究者に加えて、公式サポーターを務めるアンガールズの山根良顕と田中卓志も来場した。

タイトルにも「MANIAC」とあるように、今回の特別展は3つのゾーンに分けて、5人の研究者によるマニアックな視点、マニアックな昆虫標本、研究の最前線が紹介される。

ゾーン1では「昆虫とムシ」と銘打って、昆虫とそれ以外のムシの違い、ムシたちの持つ多様性や昆虫に関する意外な新常識などを解説。ゾーン2ではトンボの扉、ハチの扉、チョウの扉、クモの扉、カブトムシの扉という5つの扉に分けて、巨大模型と共にそれぞれの研究者が奥深いムシの世界をマニアックに紹介する。ゾーン3では「ムシと人」というタイトル通り、人間の暮らしの中にいかにムシたちが関わっているかを考察する。

見るだけでなく、聴いたり、触ったり、嗅いだりしながらムシの世界を深く知ることができるのが今回の展示の特徴。今年は、北米では「素数ゼミ」と呼ばれるセミの大発生の年になっており、その中でも221年に一度となる、成虫になるまで13年かかる13年ゼミと17年かかる17年ゼミの大発生が重なる特別な年。この「素数ゼミ」の発生にメカニズムや実際のセミで埋め尽くされた街の様子、このセミの大合唱がどれくらいの大きさの音になるのかを体験できるコーナーもある。

素数ゼミ

また、絵本作家・舘野鴻が動物のフンが大好物のオオセンチコガネの地中での生態の謎に挑んだ絵本「うんこ虫を追え」とのコラボ展示では巨大模型だけでなく本物のオオセンチコガネも展示されている。

オープニングセレモニーに白衣姿で登場したアンガールズのふたり。今回、彼らが公式サポーターを務めることになったのは、山根がTV番組で新種の昆虫であるモトナリヒメコバネナガハネカクシを発見したことがきっかけだという。田中はそんな状況に「人生初の山根のバーターで気がラクです」と笑い、山根も「ムシで言うと寄生虫(笑)。普段は僕が寄生虫なんですけど……(笑)。まさか、自分がすくった木の枝にムシがいて、新種が見つかるとは思ってなかったです。見つけた時は(昆虫研究者の)先生が一緒にいて『これは珍しいですね』と言われたんですけど、TV的なおべんちゃらだと思ったら、本当に新種でビックリしました」と述懐。今回の特別展の監修のひとりである野村周平(陸生無脊椎動物研究グループ長)は「(研究者ではない)普通の人、特にタレントさんが発見するって、一生に一度、あるかないかという珍事です。しかも今回は発見者になった瞬間がカメラに収められている。こんなことは相当探してもあり得ない」とその貴重さについて語っていた。

田中は本展の見どころや注目の展示について、オオセンチコガネを挙げ「フンに群がって、頭を突っ込んでて笑っちゃう! 素数ゼミの(騒音レベルの)体験もすごかった」と語り、山根は「うちの奥さんが、クモやゴキブリがすごく好きなので連れてこればよかった」と語っていた。

なお、音声ガイドのナビゲーターを務めるのは声優の江口拓也。時に個性豊かなムシのキャラクターになり切って、監修担当の研究者との掛け合いの中でマニアックなムシの世界を案内している。

国立科学博物館 特別展「昆虫 MANIAC」は10月14日(月・祝) まで開催。

取材・文:黒豆直樹

<公演情報>
特別展「昆虫 MANIAC」

会期:2024年7月13日(土)~10月14日(月・祝)
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)

(C)国立科学博物館、オオナガトゲグモ= (C)谷川明男(東京大学)、ギンヤンマのヤゴ=(C)feathercollector PIXTA

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/konchuten-tokyo/

フォトギャラリー(12件)

すべて見る