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ドラマ『磯部磯兵衛物語』細川徹監督が追及する「とにかくバカで何も残らない」コメディの面白さ

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左から細川徹監督、杉野遥亮、鈴木福 (C)仲間りょう/集英社 (C)WOWOW

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仲間りょうの人気作をドラマ化した『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』の第6話が今夜、放送になる。

本作は、立派な侍を夢見るも修行も勉強もせずサボることばかり考えている“武士校生”の磯部磯兵衛が主人公のコメディ。映画『東京リベンジャーズ』シリーズや、ドラマ『ばらかもん』、7月クールのドラマ『マウンテンドクター』などでも活躍中の杉野遥亮が磯兵衛を演じている。

ドラマは全10話だが、1話ごとに複数のエピソードが描かれる。エピソードの長さは異なり、そのテイストや登場するキャラクター、舞台も変わるため、次にどんな笑いが描かれるのか分からないのが楽しみのひとつだ。

バリエーションのある展開と笑いを見事に映像化したのは、細川徹。舞台『シティボーイズミックス』『男子はだまってなさいよ!』や、ドラマ『小河ドラマ徳川☆家康』、映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』『オケ老人!』などを手がける才人だ。

本作では浮世絵風のビジュアルで描かれる原作の面白さを、俳優が演じる実写の面白さに見事に脚色。“笑い”にこだわってきた細川監督だからできる“とにかくバカで、笑えて、観終わった後には何の教訓もメッセージも残らない。清々しいまでの面白さ”が追求されている。

細川作品の特徴は、展開はダイナミックなのに、俳優の演技やネタの仕掛け・出し引きはとにかく繊細でしっかりと計算されていること。登場人物の出てくるタイミング、ふすまの開くテンポなど、ちょっとした表現が、言葉にならない面白さを生み出している。

そんな細川演出を本作で支えているのが、京都の太秦にある東映京都撮影所の職人たち。太秦は時代劇のセットが常設され、長年にわたって映画界を支えてきた各分野のプロフェッショナルが集う場所だ。

結果、時代劇のセットはどこまでも本格的で、登場する煙や小道具も“職人クオリティ”に。巧の技が集結して、なんともバカバカしい笑いが描かれる贅沢さが味わえるのがドラマ『磯部磯兵衛物語』の魅力だろう。

連続ものではないので、今夜から観始めてもスッと世界観に入っていけるのも本作の良い部分のひとつ。コメディ界の才人と、映画界のプロたちがじっくり作り上げた笑いを堪能してほしい。

<作品情報>
連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』

毎週金曜午後11時放送・配信
原作:仲間りょう『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本&監督:細川徹(ドラマ『小河ドラマ徳川☆家康』、舞台『ドクター皆川~手術成功5秒前~』)
音楽:平沢敦士
出演:杉野遥亮、鈴木福、長濱ねる、マキタスポーツ、津田寛治、綾田俊樹、三宅弘城、檀れい
ゲスト出演:平泉成、徳重聡、新木宏典、秋山竜次(ロバート)、眞島秀和

(C)仲間りょう/集英社 (C)WOWOW

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