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佐藤二朗「座組一丸となって立ち向かいたい」 宮沢りえ主演舞台『そのいのち』製作発表会見で意気込みを語る

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舞台『そのいのち』製作発表会見より (左から)宮沢りえ、佐藤二朗 (C)「そのいのち」実行委員会

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舞台『そのいのち』の製作発表会見が8月29日に都内で開催。主演の宮沢りえ、脚本を手がけ自らも出演する佐藤二朗が登壇した。

本作は、佐藤がミュージシャン・中村佳穂の楽曲「そのいのち」にインスパイアされ執筆した新作戯曲。介護ヘルパーとして働く山田里見(宮沢)と、彼女の雇い主で障がいを持った相馬花とその夫・和清(佐藤)は穏やかな日々を過ごしていたが、あることをきっかけにその穏やかな関係が徐々に狂い始めていく。「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」が描かれる。演出は堤泰之が務める。

製作発表会見では、佐藤にとって12年ぶりの書き下ろし新作戯曲となる本作の見どころや、舞台初共演となる宮沢と佐藤の本作に懸ける意気込みが語られた。佐藤は、ハンディキャップを持つ佳山明と上甲にかに相馬花役をオファーした理由について「負が力に変わることをこの目で見たかったから」と明かし、「ハンディキャップを持つ方が舞台に立つハードルの高さは承知の上で、乗り超える価値のある山だと考えています。座組一丸となってこの山に立ち向かいたいです」と意気込みを語った。

宮沢は本作について「脚本をいただいて、最初はわくわくして読み始めましたが、あるシーンで鳥肌が立つほど心を動かされました。その瞬間にこの作品に参加したいという気持ちが湧き上がりました。難しいテーマではありますが、二朗さんが書いたメッセージを伝えたいという情熱と信頼さえあれば問題ないと思っています」とコメント。また「今回は身体の不自由なおふたりが出演されますが、彼女たちが自由な気持ちで、肉体的にも負荷のないよう、一緒に良いお芝居を作っていけたらと思います。“健常者”と“障がい者”とはなんなのか、今疑問が湧いていて。健常者として、身体が自由でも心が不自由な事もあるかもしれない。おふたりと作品をつくることで少しでもその疑問が明確になって、沢山の気付きもあると思います。観に来ていただいた方には、私が衝撃を受けたシーンを劇場で味わっていただきたいです」と呼びかけた。

『そのいのち』は、2024年11月9日(土) から17日(日) に東京・世田谷パブリックシアター、11月22日(金) から24日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、11月28日(木) に宮城・東京エレクトロンホール宮城で上演される。

■宮沢りえ コメント全文
脚本をいただいて、最初はわくわくして読み始めましたが、あるシーンで鳥肌が立つほど心を動かされました。その瞬間にこの作品に参加したいという気持ちが湧き上がりました。難しいテーマではありますが、二朗さんが書いたメッセージを伝えたいという情熱と信頼さえあれば問題ないと思っています。佐藤二朗さんは、人間としてのユーモアと情熱にあふれた人です。
今回は身体の不自由なおふたりが出演されますが、彼女たちが自由な気持ちで、肉体的にも負荷のないよう、一緒に良いお芝居を作っていけたらと思います。「健常者」と「障がい者」とはなんなのか、今疑問が湧いていて。健常者として、身体が自由でも心が不自由な事もあるかもしれない。おふたりと作品をつくることで少しでもその疑問が明確になって、沢山の気付きもあると思います。
観に来ていただいた方には、私が衝撃を受けたシーンを劇場で味わっていただきたいです。自分にとって愛する人、愛した人のことを考えると、心に問いかけるテーマになっています。誠実に取り組んで、観に来てくださった方に忘れられない時間だと思っていただけるようがんばります!

■佐藤二朗 コメント全文
鍼がなぜ腰痛や肩凝りに効くかというと、あえて付けた傷を補おうとして血の流れが良くなるからなんです。それが「生きる」ことなんじゃないかと思います。負を力に変えることこそが、生きること。それを祈るように信じています。(脚本を書く時)パブリックイメージと真逆のものを書くのはなぜ?とよく聞かれるけれど(笑)、僕にとっての生きることを、心血を注いで書きたいと思うんです。
障がいがあるおふたりをオファーしたのも、負が力に変わることをこの目で見たかったから。ハンディキャップを持つ方が舞台に立つハードルの高さは承知の上で、乗り超える価値のある山だと考えています。座組一丸となってこの山に立ち向かいたいです。
りえちゃんに思い切って脚本を渡してみたら、「楽しみです」と言ってくれて、これはあるかもしれない!と思って。酔っ払って長文のメールも送りました(笑)。最後に「そそられます」と、同業者としてとても嬉しいことを言ってくれたので、この俳優は信用できるなと思いました。宮沢りえという大きな存在と一緒にやれるのが楽しみです。

<公演情報>
舞台『そのいのち』

脚本:佐藤二朗
演出:堤泰之

舞台『そのいのち』ビジュアル

出演:宮沢りえ、佳山明/上甲にか(Wキャスト)、鈴木楽/工藤凌士(Wキャスト)、福田学人/徐斌(Wキャスト)、 今藤洋子、本間剛、佐藤二朗

【東京公演】
日程:2024年11月9日(土)~17日(日)
会場:世田谷パブリックシアター

【兵庫公演】
日程:2024年11月22日(金) ~24日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

【宮城公演】
日程:2024年11月28日(木)
会場:東京エレクトロンホール宮城

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2453232

公式サイト:
https://www.ktv.jp/event/sonoinochi/

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