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浅田次郎初の映画化作品『ラブ・レター』が初デジタル配信スタート

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『ラブ・レター』 (C)松竹株式会社

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映画『ラブ・レター』の初デジタル配信がスタートした。

本作は、浅田次郎の代表作でもある直木賞受賞の表題作を含む作品集『鉄道員(ぽっぽや)』に収録された短編を、『時代屋の女房』『塀の中の懲りない面々』『美味しんぼ』『ペコロスの母に会いに行く』などの名匠・森﨑東監督が、1998年に映画化した異色のラブストーリー。

主演を務めるのは中井貴一。無頼のアウトローを陰影豊かに味わい深く、繊細に演じる。ほか、耿忠、山本太郎(現参議院議員、れいわ新選組代表)、根津甚八、大地康雄、倍賞美津子、柄本明、大杉連ら豪華キャストが脇を固める。

当時まだ貧しかったアジアの近隣諸国からの富める国・日本への出稼ぎ。偽装結婚した書類上だけの“妻”の訃報を受け、遺体を引き取りに行った中井扮するチンピラが、遺品の中に自分宛ての手紙を見つける。入管審査と指輪を渡した時の2度しか会っておらず、もはや会うこともできない女性とチンピラの人生が最後に重なり、感情を深く揺さぶる物語となっている。

ちなみに浅田次郎の小説の映画化は、先述の『鉄道員(ぽっぽや)』や『地下鉄(メトロ)に乗って』から最新の『大名倒産』まで多数あるが、初めての映画化は1998年の本作だった。

<作品情報>
『ラブ・レター』

原作:浅田次郎
脚色:中島丈博、森﨑東
監督:森﨑東
出演:中井貴一、耿忠、山本太郎、根津甚八、大地康雄、倍賞美津子、柄本明、名古屋章、大杉連、平田満、洞口依子、笹野高史、内田春菊、六平直政

【ストーリー】
高野吾郎(中井貴一)は、新宿の歌舞伎町でしがない裏ビデオ屋の店長を任されている。楽しみといえば離婚した女房との間にいる一人娘と会うことぐらいだ。ある日、世話になっている佐竹(根津甚八)というやくざに頼まれて、中国人女性・白蘭(耿忠)に妻の籍を売ることになる。偽装結婚である。白蘭は日本での稼ぎを母国の家族に送金し、生活を支えるという。ひょんなことから留置場に入れられてしまった吾郎だが、出所の日に看守長から妻の死を告げられる。てっきり別れた女房だと思っていたが、佐竹と会って死んだのは偽装結婚をした、白蘭であったことを知る。やむなく吾郎は舎弟のサトシ(山本太郎)を連れて、かつて2度しか会ったことのない“妻”白蘭の遺体を千葉の千倉に引き取りにいくと、わずかな遺留品の中に自分宛の手紙を見つける……。

映画『ラブ・レター』配信はこちら:
https://lnk.to/LL_JA

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