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ぴあ 総合TOP > 10月19日(土)、20日(日)福島県福島市・あづま総合運動公園で開催! フェス初心者にも優しい『LIVE AZUMA 2024』の楽しみ方とは?

10月19日(土)、20日(日)福島県福島市・あづま総合運動公園で開催! フェス初心者にも優しい『LIVE AZUMA 2024』の楽しみ方とは?

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(C)LIVEAZUMA  フェスのタイトルにもなっている吾妻山

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Text:渡辺彰浩

音楽フェス『LIVE AZUMA 2024』が、10月19日(土)、20日(日)に福島県福島市・あづま総合運動公園で開催される。

2022年に初開催となり、今年で3度目の実施となる『LIVE AZUMA』。初年度は2日間で延べ2万人、昨年は2万5000人を動員し、着実にスケールアップを遂げてきた。筆者は2021年に同会場で行われた前身イベント『PARK LIFE 2021』からオフィシャルライターとして毎年現地を取材しているが、今年はフェス初心者に向けてさらなる間口を広げながら、3年目の開催としてひとつの集大成のような雰囲気をあらゆる面で感じている。『LIVE AZUMA』実行委員会メンバーのひとりであり、『SUMMER SONIC』を手がけている会社の株式会社クリエイティブマンプロダクションの坂口和義氏のコメントも交えながら、今年の『LIVE AZUMA』の魅力を解説していきたい。

フェス初心者にも優しい、音楽×フードフェスの融合型

『LIVE AZUMA』を取材する度に、改めて感じるのはあづま総合運動公園がフェス開催地として適した場所であること、そして10月中旬に行われる秋フェスとしての快適さだ。

メインステージとなるあづま球場のアリーナはふかふかの人工芝。家族連れで参加できるフェスとして昨年は多くの子供たちが球場の後方で楽しそうに走り回っていた。今年はさらに販売席数拡大となるスタンド席は食事をしながらライブを観ることができ、特にステージ正面真向かいの一部スタンドエリアは、雨避けにも日差し避けにも機能する。新設となるディレイスピーカーは、スタンド席からでもアリーナと同レベルでライブを楽しめるようになるだろう。

(C)LIVEAZUMA

サブステージに当たるPARK STAGEは、球場のほど近くに隣接。その道中にはアート・グルメ・マーケットを主軸とした無料エリア「PARK LIFE」が展開されている。つまりは少ない移動距離で楽しみながら、休憩スペースが充実したフェスということ。キッズエリアはそのひとつの数えられるが、フェス上級者向けにはデイキャンプエリア、さらには今年2年ぶりに復活するDJ STAGE、そして筆者としては『LIVE AZUMA』のエリアを飛び出してあづま総合運動公園自体を満喫するというのも楽しみ方のひとつとしておすすめしたい。

(C)LIVEAZUMA

あづま総合運動公園は、福島の人々にとっては馴染み深いスポーツパークだ。吾妻連峰を望む美しいロケーションに、整備されたクリーンな施設、面積100ヘクタールにも及ぶ広大な敷地。緑豊かな自然に囲まれ、運動施設や広場などで家族が楽しめる公園である。秋になると見頃のイチョウ並木は多くの観光客が訪れるスポットであり、公園外になるが、近くにある水林自然林は福島市出身の作曲家・古関裕而をモデルとした朝ドラ『エール』(NHK総合)のタイトルバックのロケ地として広く知られている。四季の里のジェラートは、福島市民であれば一度は食べたことのある有名スポットだ。

アクセスも福島駅から車(またはシャトルバス)で約20分、県外からであれば福島西インターチェンジから降りて車で約10分という好立地にある。東京駅から新幹線に乗り福島駅までは約1時間半。いざ思い立って新幹線に飛び乗れば、2時間弱で非現実空間へと降り立つことが可能ということになる。

昨今、酷暑の中で開催となる夏フェスが見直されているが、それらと比べても秋フェスに該当する『LIVE AZUMA』は過ごしやすい。日中の参加者の格好としてはロングTシャツに上着1枚というのが大半。けれど、標高の高い吾妻連峰の麓ということで、昼と夜の寒暖差は激しく、さらに厚手の上着は持っていった方がいいだろう。

(C)LIVEAZUMA

昨年は初日が夏を想起させるような快晴、2日目がどしゃ降りの雨から雲間に青空が見え、虹がかかるという奇跡のような天気であった。そんな肌寒い2日目の朝にアーティストに提供されていたのが、いも煮汁。もちろんフェス参加者も「PARK LIFE」にて味わい、温まることが可能だ。ほかにもラーメンエリア「東北拉麺屋台村」を筆頭に、会津地酒支援プロジェクトとして販売される限定ボトルは毎年好評を得ている。今年もおよそ80店舗が出店し、福島だけでなく、東北各県のフードや雑貨を主体としたマルシェ、さらにはアートが集結。坂口氏曰く、他の日本最大級のフェスティバルと出店数が同じ位だったりもするというのだから、『LIVE AZUMA』がどれだけ「PARK LIFE」に力を入れているかが分かるだろう。まさに『LIVE AZUMA』は音楽フェスと入場無料のフードフェスの融合型なのだ。

(C)LIVEAZUMA

3年目の開催として集大成を感じさせるアーティストラインナップに

フェスとしての主役はアーティストであるのは当然。今年のメインステージのヘッドライナーは、初日がクリープハイプ、そして2日目が羊文学。福島でのライブは久々となるクリープハイプは『LIVE AZUMA』初出演となる。11月にKアリーナ横浜でのワンマンライブ『現メンバー15周年記念公演「2024年11月16日」』を控え、その先の12月には約3年ぶりとなるニューアルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』をリリース予定という、バンドとしては最高のコンディンションの中でマウンド=ステージに立つことになると言えるだろう。野球好きとして知られている尾崎世界観(vo/g)と球場との相性は抜群だ。

羊文学と『LIVE AZUMA』の縁は深い。昨年『LIVE AZUMA』初出演を果たし、ライブはもちろんのこと、塩塚の母がミスピーチキャンペーンクルーを受賞したというエピソードもあったりと、地元福島の観客を含めて会場のオーディエンス全員を沸かせた。今年は4月に横浜アリーナでのワンマンライブ『羊文学 LIVE 2024 “III”』を成功させ、キャリア最大規模となるツアー『羊文学 TOUR 2024 "soft soul, prickly eyes"』を終えた直後というバンドとして仕上がった状態での『LIVE AZUMA』大トリということになる。

(C)LIVEAZUMA

羊文学だけでなく、福島にカムバックとなるアーティストは多くいる。昨年の『LIVE AZUMA』が活動再開のステージとなったフレデリック、さらに昨年は夜のPARK STAGEを満員にしていた水曜日のカンパネラが初日のAZUMA STAGEに登場。そのまま初日のPARK STAGEに目を移していくと、2年ぶりの出演となるスチャダラパー、昨年トリを飾った電気グルーヴから今年は石野卓球がDJセットでフロアを湧かせてくれる。そんな2組がタイムテーブルに並んでいるのも、3年目の開催としてのストーリーを感じさせるポイントだ。アコースティックセットでのステージとなるEGO-WRAPPIN’からは中納良恵(vo)が前身イベント『PARK LIFE 2021』にソロで出演しており、3年ぶりに中納の歌声が会場に響くこととなる。

2日目には2年ぶりにDragon Ashが登場。Kj(vo/g)は『LIVE AZUMA』を気に入っており、同日DJ STAGEに登場するJUBEEが前回Dragon Ashのステージに飛び入り参加をし、「Fantasista」をコラボレーションしていた。PARK STAGEのdodoは、昨年のSTUTSのステージで塩塚とA_o「BLUE SOULS」をライブ初披露している。坂口氏は初年度の東京スカパラダイスオーケストラのステージに奥田民生が登場し「美しく燃える森」を歌唱していたのが感慨深かったそうだが、『LIVE AZUMA』はそんなコラボが自然発生的に起こるのが魅力でもある。

(C)LIVEAZUMA

初年度から貫かれているロック、オルタナ、ヒップホップといったジャンルを縦横無尽に横断するラインナップは、今年はさらに色濃くなっており、2日目の.ENDRECHERI.は壮大なファンクミュージックをスタジアムに轟かせてくれるだろう。ブッキングはあくまでも音楽性、アーティスト性から決めていると坂口氏は話していたが、そこにはもちろん全アーティストが当てはまる。例えば11人組ボーイズグループというJO1の出演は過去にはなかったようなケースだ。ここでの反響が来年、また新たな『LIVE AZUMA』を形作っていくことは間違いないだろう。昨年は台湾を代表するアーティスト・9m88が出演しており、例えば海外アーティストやガールズグループがラインナップに並ぶ未来も十分あり得る話である。

「福島に根付いているフェスなので、福島らしさは自然と滲み出てくる」という坂口氏の言葉の通りに、先述した羊文学のほかにも福島と縁のあるアーティストが今年も多くいる。再結成後、福島でのライブは初めてとなるAqua Timezは、メンバーのOKP-STAR(b)、大介(g)のふたりが福島県出身。Aqua Timezと同じく、初日に出演するgo!go!vanillasは2022年にリリースした「HIGHER」のMVを、磐梯吾妻スカイラインで撮影している。2日目のトリ前に出演のMAN WITH A MISSIONは、震災直後から福島、ひいては東北に寄り添い続けてきたアーティスト。彼らの信じるスタジアムロックを福島の夜空に響かせてくれるはずだ。

(C)LIVEAZUMA

『SUMMER SONIC』などの知見を色濃く取り込みながら、福島に根付いたフェスとして独自の色を放つ『LIVE AZUMA』。特筆したいのは、筆者のような毎年足を運んでいる立場でも、驚きと発見を必ずもたらしてくれるということ。それは福島を知るということでもあり、集大成となる3年目の今年はその予感が確信めいたものへと変わっている。

★『LIVE AZUMA』実行委員会・坂口氏インタビューはこちら

『LIVE AZUMA 2023』AFTER MOVIE

<公演情報>
『LIVE AZUMA 2024』

10月19日(土)・20日(日) 開場10:00 / 開演11:00(予定)
福島・あづま総合運動公園 / 福島あづま球場

【出演】
■10月19日(土)
-AZUMA STAGE-
Aqua Timez / クリープハイプ / フレデリック / go!go!vanillas / JO1 / Lucky Kilimanjaro / THE ORAL CIGARETTES / 水曜日のカンパネラ

-PARK STAGE-
Campanella / EGO-WRAPPIN' (Acoustic Set) / 石野卓球 / MFS / スチャダラパー / TENDRE / U-zhaan×環 ROY×鎮座 DOPENESS

-DJ -
ZEN-LA-ROCK / grooveman Spot / セク⼭ / 原島 “ど真ん中” 宙芳 / shakke / JIN TANAKA(BACK DROP BOMB) / DJ NANASHIMA / IMAKARUM / RIP

■10月20日(日)
-AZUMA STAGE-
Dragon Ash / .ENDRECHERI. / 04 Limited Sazabys / 羊文学 / HYDE / indigo la End / MAN WITH A MISSION / リーガルリリー

-PARK STAGE-
dodo / Kan Sano (Band Set) / LET ME KNOW / MONO NO AWARE / Newspeak / Ryohu (Band Set) / 鈴木真海子 / WONK

-DJ-
オカモトレイジ(OKAMOTO’S)/ JUBEE / Yohji Igarashi / okadada / Shōtaro Aoyama / Whelmiy’nd / DJ mariennu / ナツ・サマー / DJ MITSU

【チケット情報】
■入場券
2日通し券:21,500円(税込)
1日券:11,500円(税込)
2日通し券(スタンド席付):25,000円(税込)
1日券(スタンド席付):13,500円(税込)

■中高生入場券
2日通し券:14,000円(税込)
1日券:7,900円(税込)
2日通し券(スタンド席付):17,500円(税込)
1日券(スタンド席付):9,900円

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2451985

公式サイト:
https://liveazuma.jp

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