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銭湯から明治座へ! 純烈が新年一発目の座長公演への思い語る

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チケットぴあ

純烈 (撮影:石阪大輔)

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明治座の2025年の幕開けを飾るのは純烈。明治座での自身3度目の座長公演となる今回、第1部は1950年代のアメリカを舞台にした書き下ろしコメディ「俺たちはダディじゃねえ!」、続く第2部は「純烈コンサート2025」と、芝居と歌の二部構成となっており、新春から笑いと感動を届ける。酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太、そして来年3月でのグループ卒業を発表している岩永洋昭が意気込みを語った。

年明け早々に伝統ある明治座での3度目の座長公演、さらに2月には大阪・新歌舞伎座での公演が続く。

酒井 1月、2月と明治座、新歌舞伎座と続く長丁場は初めてですが、今年の疲れとか、そういうものを一切感じさせずに、3月に岩永が卒業まで「休まねえぞ!」という気持ちです。12月から1月になるところで呼吸を置かずに、そのまま突っ込んでいくしかないよなって思っています。力を合わせて大千秋楽まで行きたいです。すごく長いマラソンに挑む感覚ですね。

酒井一圭

後上 3回目の座長公演ですが、3回目があるということは1回目、2回目が良い評価をいただいて、お声がけいただけたからだと思っています。この3回目の評価は、次の4回目の公演の有無で証明されることになると思いますし、これからも純烈の座長公演が続いていくように、いらっしゃったみなさまに楽しんでいただいて、良い公演になるように努めていきたいです。

白川 いろいろなことが起きている純烈ですが、3月で岩永が卒業するということで、4人での座長公演はこれが最後になるので、たくさんの人に見ていいただけるように精一杯頑張りたいと思います。

白川裕二郎

岩永 3月末で卒業なので、ラストスパートに近い公演になると思っています。自分自身、座長公演というものは、純烈に入るまでやったことなかったので、今回が(明治座9月純烈公演に続いて)2回目になるんですけど、来てくださるみなさん、スタッフの一生に残る思い出にしたいと思います。

第一部の芝居「俺たちはダディじゃねえ!」はアメリカを舞台に、ある少女の父親は誰なのかを巡るドタバタのコメディが展開する。白川は花形パイロット、酒井はメジャーリーガー、岩永はコメディ俳優で、後上は3人を問い詰める男という役回りで、過去2回の座長公演と同じく、作・横山一真、演出・村上大樹という座組で行なわれる。

酒井 何となくのあらすじくらいしかまだわかってないんですけど、ポスター撮影で野球選手の恰好をしていたので、これは大谷さんと通訳を兼ねているのかな? と(笑)。

白川 僕は今回、役名がポール・ホワイトリバーなんですよね。“白川”を英語に変えただけじゃねぇか(笑)! そのへんはイジってくれてるのかな。3回目ということで僕らのお芝居もよくわかってくれているので、またこれまでと違う作品をお見せできるんじゃないかと。

酒井 今回は岩永においしい台本が来るんじゃないかと思ってるんですけど……。

岩永 それは考えてなかったな。

酒井 考えろよ! ボーっと生きやがって。ただ、集中力がないのはもうバレてるから(笑)、後上がいろいろ説明して、おいしいところを岩永が……となるんじゃないかと。

岩永 (ポスター撮影で)久々に上下デニムを着て、足元もコンバースで『スタンド・バイ・ミー』みたいだなと。(どうなるのか)想像もつかない(笑)。

白川 服が着れてよかったね。

酒井 絶対に裸になるよ!

後上 前回はタンクトップだったから、今回はホットパンツで(笑)。

岩永 何でもいいです(笑)。「やれ」と言われればやります!

後上 僕はちょっとくたびれたトレンチコートみたいな感じで、3人の秘密に迫る男と聞いているけど……。トレンチコートが似合う貫禄も風格もゼロなんで(笑)、刑事コロンボになれるはずもないですし、そこらへん、どうお客さんにニコニコして見てもらおうかなと考えています。

岩永洋昭

この11月には初の日本武道館公演が控え、さらに、もし今年も紅白歌合戦に出場することになれば7年連続7回目となる。“スーパー銭湯アイドル“として全国津々浦々を回りつつ、毎年のように新たな挑戦が続くが、何が彼らの原動力となっているのだろうか?

後上 長期スパンでみれば「半年先にこれがある」とかありますが、遠い時間や距離じゃなくて、(大切にしたいのは)今日一日。お客さまであったり、スタッフであったり、こうやって取材のみなさんが目の前にいたりするので、誰かの前で何かをやって、そういう方たちが楽しそうにしている姿を見れるように日々努めていこうということの繰り返し、積み重ねですね。純烈は、お客さんがいない時期が長かったからなのかもしれないけど、必要とされ、求められているうちはそうやっていきたいと思っています。

後上翔太

白川 僕もファンのみなさんや親族の存在ですね。日々、疲れたり元気がなかったり、生きているといろんなことがある中で、僕らのステージやTVで元気をもらったという声や、ファン同士でコミュニティができたという話を聞くと、僕自身、すごく嬉しいし元気や力をもらえます。純烈は「夢は紅白・親孝行」と言ってますが、うちの母が91歳で、僕の名前をちょっと忘れてしまったり、ベッドで寝たきりのこともあるんですが、僕がTVに出ていたりすると一瞬、目の色が変わるんです。僕がTVとかに出ることが一番の薬になるんじゃないかと思っているので、頑張らなきゃという気持ちです。

岩永 僕は地元が長崎なんですけど、親族や友達は僕が純烈に入る前から、ドラマとか映画に出たら見て、喜んでくれていたし、純烈でも、何度もコンサートに来てくれるんです。ファンのみなさまはもちろんですが、身近な周りの人に喜んでもらえるっていうのは原動力ですね。

酒井 僕は、他のメンバーとはちょっと違うかもしれないけど「この肉体が使い物にならなくなるまで、この身体を利用して行けるところまで行ったろう」っていう感覚があるんです。そういう意味で、ゼロからイチの部分は、自分のためにやっていると思いますね。家族やファンの方に支えていただいているし、喜んでもらいたいという気持ちはもちろんありますけど。そういう意味で(純烈としての活動を続ける中で、周りの人々との距離は)年々、離れていってると思います。だから、北島三郎さんや吉幾三さん、前川清さん、山本譲二さんといった先輩方に会うと「あぁ、おったおった!(自分たちと)似てる人、おるやん!」って安心するんです。いま、自分が明治座さんの舞台に立たせてもらえるって不思議ですけど、でも現実なので「やらなきゃ」と思うし、それでも不安になることもあります。そういう時は(指針になるのは)北島三郎さんですね。「あんだけ小柄でも、あんだけやり切った人がいる」と。自分がどこまでできるかはわかんないけど、あれだけやり切った先輩からのバトンを感じるし、あんなに長くは続けられないけど(笑)、次の人にバトンを渡すまでは頑張ろうと思っています。今回も、元気なかったり、気持ちが沈んだり、ちょっと疲れたり、自分の矢印がちょっと下がっちゃってるな……という方、ご来場するのもしんどいところがあるかもしれませんが、思い切って明治座の入口をくぐって、席に座っていただければ僕らが何とかしますんで! ぜひともお集まりいただければと思います。

取材・文:黒豆直樹
撮影:石阪大輔

<公演情報>
明治座新春純烈公演

公演期間:2025年1月7日(火)~28日(火)
会場:明治座

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/meijiza-junretsu2025/

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