BL東京の新戦力・池永&金&酒木が誓う、「チームの2連覇に少しでも貢献を」
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(写真左より)酒木凜平、金秀隆、池永玄太郎
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すべて見る10月31日、東芝ブレイブルーバス東京の10月度定例会見が実施された。CTB池永玄太郎、WTB/FB金秀隆、HO酒木凜平の新加入3人が登壇し、10月26日に実施された三菱重工相模原ダイナボアーズとのプレシーズンマッチの感想と今季の意気込みを語った。
池永「久しぶりの試合で楽しかったのと、しんどかったというのが正直なところ。東芝に来て初めて試合で、コーチやスタッフ、ファン、チームメイトに自分を知ってもらういい機会なので、とにかく楽しもうと取り組めたので、まだまだ改善点はあるが、自分を表現するところはできたかなと思う。
今年の抱負は僕自身優勝を経験したことがないので、優勝したい思いがあるし、優勝に貢献するために1試合でも多く試合に出場して貢献したい」
金「チームとして表現するということをテーマにして試合に臨んだが、初めてのプレーでまだまだミスもあったので、そこをしっかりコミットしていけるようにやっていきたい。
去年優勝しているので、2連覇に貢献できるようにがんばっていきたい」
酒木「ミスとか改善すべきところはあったが、ブレイブルーパスの一員になれたのがうれしいし、チームメイトから『おめでとう』という言葉を掛けてもらってうれしかった。
チームとして連覇を目指しているので、連覇に向けてチームに貢献できるようがんばっていきたい」
3人は外から見たBL東京と中から見たBL東京にギャップを感じてはいなかった。
池永「あまりそこのギャップはない。熱いチームだなと。スタンダードの高いチームだというのも僕が思っていた通りなので、僕自身いいプレッシャーを掛けられる環境だと思う」
金「ラグビーのスタイル的にアタッキングラグビーで、空いてるスペースにどんどんボールを動かして、見ていて楽しいラグビーだし、実際僕もラグビーをやっていて楽しい」
酒木「FWなので、フィジカルの練習が多く、そこを強みにしている選手が多い。僕もフィジカルを意識しているので勝っていきたい。ラグビーのしんどい部分で貢献したい」
移籍を決断した理由、BL東京を選択した理由を問われた3人はこのように返答した。
池永「移籍というより僕はチャンスをいただいた形になるので。試合を見てどういうラグビーをしているか勉強した。選んだ理由というよりお話をいただいてここでチャレンジしようと思った」
金「僕は新しいチャレンジをしたいという気持ち。チャンピオンチームに呼ばれて、ラグビーを楽しそうにしていたので、決めた」
酒木「チャレンジする気持ちもあったし、一番最初にオファーをいただいたので、強いチームだし、強いチームでチャレンジするチャンスをもらったので、全力でチャレンジしたいと思った」
3人はSOリッチー・モウンガとFLシャノン・フリゼルの元オールブラックス勢、FL/NO8リーチマイケル主将から刺激を受けていた。
池永「リッチーはスキルフル。(コベルコ)神戸(スティーラーズ)にいた時はダン・カーターと一緒になって衝撃を受けたが、違ったタイプのSOで、リッチーはどこからでもボールを動かしたり自分でランしたりしてすごいと思った。ポールのもらい方や考え方を僕も学びたい。あと、シャノンはでかい。あと声がちっちゃい。
(リーチは)チームと個人のバランスをうまくコントロールされている。ベテラン中のベテランなので、すごい驚きもあり、学ばなければならない」
金「練習で隣でリッチーを見ていて何がすごいって、常に空いているスペースにアタックし続ける。外が空いているとずっと外を攻めるし、FWに出すならFWに出す。練習していてスペースが見えてくるし、すごい。
(リーチは)すれ違えば、声を掛けてくれるし、一人ひとり気にかけてくれるので、本当に助かる」
酒木「リッチーはFWを動かしてくれる、オーガナイズする能力が高い。ずっと話してくれるので、何をしたらいいかが明確。シャノンもFWで練習している時、シャノン自身もハードワークしながら、僕たちにコーチングしてくれるので、余裕がある。神戸の時アーディ―(・サベア)と一緒にやっていたが、みんないい人。私生活でも優しいし、チームを大事にしているのがわかる。
(リーチは)一番思ったのはめちゃくちゃ練習する。高いスタンダードを自ら見せて、周りで見ている僕らもやらないといけないと感じさせてくれる」
3人は新天地での新たな挑戦を誓った。
池永「試合に出るために一つひとつの練習での努力や取り組み、毎日の練習で自分をアピールすることに尽きると思う。試合に出るために日々の練習をないがしろにしないように心掛けて、自分をしっかり表現していきたい」
金「新しいチャレンジ。スタンダードが高いし、日本代表の選手もいるので、簡単には試合には出られないと思う。高いスタンダードの中で僕も努力して負けないようにしたい」
酒木「新しいチャレンジだし、HOは競争が激しいポジションだと思うので、高いスタンダードの中で僕も努力をし続けないといけないと感じた。自分ができる最大限努力をし続けて、ハードワークし続けることがこのチームは来た限り必要」
同日の定例会見では荒川義和社長が事業面を説明。今季の売上目標を東芝からのスポンサードを除いて7億円以上に定めた。目標を達成するため、東芝を除いたスポンサー金額3.5億円、1試合の平均有料入場者数8000人、ファンクラブ売上4500万円、グッズ売上6000万円がターゲットになると明かした。
「昨季は『ラグビーワールドカップ』の後という流れがあったが、今季はいわば平場のシーズン。本来のラグビーの事業としての力が試されるシーズン。昨季に比べて2割増という目標を達成するため、チャンピオンチームであることを前面に出していきたい」
相模原DBとのプレシーズンマッチ前に開催されたルーパスカップについて、かつて名FBとして鳴らした松田努が報告。松田は7つのクラブの幼児から小学4年生、200名を超えるこどもたちが参加した手応えを口にした。
「クラブによって考え方の違いがあるし、強制的にやることによって結果を出すところもあると思うが、こういう考え方(怒らない、こどもたちが主体となる)の大会もあってもいいのではと考えている。感想戦を初めて見て、差しさわりのない意見ばかりでは面白くないのではと思ったが、実際にこどもたちが『すごかったよ』と言い合っているのを見て、感想戦の良さを肌で感じた。今回は園児から小学生4年生までの開催だったが、小学5・6年生、中学生、高校生にも参加してもらえるようにしていきたい」
BL東京は11月9日(土)・鹿児島県立サッカー・ラグビー場での九州電力キューデンヴォルテクス、11/30(土)・東芝府中グラウンドでの東京サンゴリアス、12/7(土)・東芝府中Gでの横浜キヤノンイーグルスとのプレシーズンマッチなどを経て、12月22日(日)・日産スタジアムでの『NTTリーグワン2024-25』開幕戦・横浜E戦、12月29日(日)・味の素スタジアムでのホスト開幕戦となる第2節・相模原DB戦に突入する。
取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
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