ドラマ初主演のSakurashimeji 田中雅功と高田彪我 真逆のふたりの挑戦「演じながら別の世界線を生きていました」
映画
インタビュー
Sakurashimeji 田中雅功、高田彪我 (撮影/映美)
続きを読むフォトギャラリー(14件)
すべて見る
11月27日(水)よりスタートするドラマ「カプカプ」。
主人公となるのは就職を控えた大学4年生の沖田海斗と鷹見亮。性格は真逆だけれど、親友のふたりは千葉から大阪を目指して自転車旅をすることに。お金がないふたりが活用する宿はカプセルホテル! 初めてのカプセルホテルに戸惑いながらも、魅了されていく海斗と亮のロードムービーとなっています。
主演を務めるのはSakurashimeji。海斗を田中雅功さん、亮を高田彪我さんが演じます。
自身が演じる役柄について、ふたりがこのドラマを通じて気がついたカプセルドラマの魅力について、たっぷりとお聞きしました!
※高田の高は「髙」(はしごだか)
怖くなるぐらい、自分と似ているキャラクター
――脚本を読まれてのそれぞれのキャラクターの印象を教えていただけますか。
高田彪我 僕が演じる鷹見亮くんは、自分そのものが投影されているような感覚でしたね。勉強ができるという点を除いては僕とほぼ同じです(笑)。自分にすごく馴染むというか……自然と物語が入ってきて、演じるのがすごく楽しみだな、って思いましたね。
――田中さんからみても似てますか?
田中雅功 似てますね。彪我が言うように知的なところはちょっと違うんですけど(笑)。
高田 そうですね(笑)。
田中 僕は10年一緒にいるんで、さすがに何を考えているかわかりますけど、初対面の人からはわりとわかりづらいと言われるタイプの人間なんですよ、彪我って。そういう部分も似てます。
――ご自身が演じられた海斗役についてはいかがですか。
田中 これもまた、僕との違いがほとんどないんじゃないかな、っていうぐらい似ています。
そこまでお芝居経験がない中、ほとんど2人芝居だから必然的にセリフが多くなってくるんです。だから、最初に脚本を読んだときは少し不安だったんですけど、「僕だったらこう答えるな」というのが割と海斗とリンクしていて。そういう意味ではすごくやりやすかったですし、この役ができてよかったなと思っています。
高田 劇中でも僕らだけじゃなくて、ゲストの俳優さんと絡むシーンがたくさんあるんですけど、そこでの立ち回りだったり、亮や海斗の喋る具合が本当に普段の僕らと同じなんですよ。そういうところもなじみがあるというか。「いつもやってるやつだ」ってなります。
田中 喋りたいと思った場面で海斗が喋ってるし、こういうときは彪我に喋ってほしいな、と思ったときは亮が喋ってるし。本当に面白かったです。
――それは脚本家のマンボウやしろさんとのディスカッションで生まれたんですか?
田中 実はやしろさんとはお会いしたことがなくて。でもどうやら、僕たちがどういう人間かを聞いて、あて書きしていただいているみたいです。それを知らずに最初は読んでいたんですけど、設定から「あれっ?」と違和感があり、読み進めていくうちに「これは僕らだな」って思いました。もはや怖くなるレベルで本当にそのまま僕らだったので、すごくありがたいですね。
別の世界線の自分を生きているかのよう
――逆に演じられて意外だった部分はありますか?
高田 それでいうと勉強ができる具合が亮と海斗とは逆ですね。
田中 普段と?
高田 普段と。どっちかというとできるほうだもんね。
田中 でも亮くんは本当に頭がいいので、僕がやれって言われても無理ですけど(笑)。
高田 亮くんってなんか博識なところがあるんだよね。そういうところはセリフを覚えるのに苦労しました。
田中 意外だったところ……なんだろうな。亮は意外と度胸があるというか、対人でそんなに積極的に喋らないタイプではあるんですけど、何か思ったことがあったら結構ズケズケ言うタイプ。でも彪我はそこはあんまりないかもしれない。あと、亮くんはお酒を飲むよね。
高田 そうそう。ビールが好き。
田中 ……なんですけど、彪我は全然飲まないんです。亮くんが酔っ払ってちょっと気分が良くなる感じは普段の彪我じゃ見られないところではあったので、それは違いかなとは思いましたね。
――大学生役だからこそ、ということで意識された点はありますか?
田中 大学4年生で社会人目前の、その頃にしかできない無茶みたいなのはたくさんありますよね。僕らは中学生の頃からずっとやってきているので、あまりそういう無茶を知らずに生きてきた部分があるので、僕らが知らなかった青春を今やるんだ、ということはずっと頭に入れていました。年齢は近いし、性格も近いからこそ、もしも僕らが普通に大学生だったらきっとこうなんだろうな、みたいな。
高田 僕らも社会人と言ってもね、就職活動してないからっていう面では、あの2人の方が偉いのかもしれない(笑)。
田中 ははは!
高田 でも別の世界線の自分みたいな感覚ではあるので、本を読んでいても、演じていても「こっちの世界線では、もしかしたら本当にこうだったのかもしれないな」と思いながら演じていましたね。
何かが自分の中に残るように考えながら演じていた
――撮影に入る前にはどういった準備をされたんですか?
田中 ほとんど2人芝居だったのでセリフが多いということもあるんですけど、常に一緒にいる彪我と2人芝居なので、いつでもどこでも読み合わせができましたね。別現場の控え室とかメイク中とか、ずっと読み合わせしてました。
高田 あと、あれじゃないですか。サウナに入るシーンとか大浴場に入るシーンがあるので体作りを……。
田中 してないよ、それ、オンエア観られたらバレるんだから!
高田 ジムも、普段1週間に1回ぐらいなんですけど。
田中 してない、してない。契約もしてないですから。
高田 このドラマのために週3回行きましたね。
田中 嘘つかないで。
高田 嘘です、すみません。でも、雅功がね、行き始めて……。
田中 もう本当に余計なこと言うなって!(笑)
高田 ははは! そこも期待していただけると(笑)。
――今回お2人は初主演にして座長ということになりますが、今回、周りを固めるのは錚々たるキャストのみなさんです。その中で心がけたことや学んだことはありますか?
田中 簡単な言葉にはなってしまうんですけど、本当にすごい方たちで。
高田 本当にそうですね。
田中 少しでも何かが自分の中に残るように、ということはずっと考えながらやっていました。もちろん、主役をさせていただく上で、自分の120%を出せるようにっていう気持ちではやってるんですけど、錚々たる方々とやっていく中で足りない部分も如実に見えてきたりもします。ひとつひとつの間だったり、トーンだったり、全てのセリフを聞き逃さないように、とは思っていました。
――何か心に残ったことはありますか。
田中 ちゃんと相手のセリフを聞いて、その感情に乗せてレスポンスする丁寧さと速さが格段に違うんですよね。そういうのを近い距離で見られてよかったな、と思います。
高田 本当にみなさんの演技が自然体なんですよね。最初に段取りの確認をするときに、本当にセリフじゃないみたいな感じでやられるんです。でもその自然な感じを出す力だったりは、その場の空気がやっぱ一変しますね。
田中 経験もない中、本当にいろんな方に助けられて、ありがたいな、という気持ちでいっぱいですね。まだまだ若輩もいいところなので、共演者の方だったり、スタッフさんにも助けていただいたり。
でも現場の空気が本当に良くて、みなさんすごく温かく接してくれるので、そこにも助けられている感じはしますね。
――そして今回は主演だけではなく、主題歌もSakurashimejiが担当されています。
田中 昨日トラックダウンして、今朝最終ミックスを聴いたところです。本当にめちゃくちゃいい出来です!
今回は彪我が作ってきたデモを2人でブラッシュアップしてたんですけど、アレンジャーに OKAMOTO'Sのオカモトコウキさんをお迎えしました。最高の出来になったんじゃないかなと思っています。
高田 このドラマを作るというお話からいただいて、台本を読ませてもらってからの制作だったんですけど、完成後の感想といたしましては……。
田中 聞かせていただきたいですね。
高田 箇所によっては登場人物の心情とリンクする場所もあったりはするんですけど、それ以上にテーマが「旅」なんです。旅と言っても、人生の道のりというところにも当てはまる部分がいっぱいあるな、と思っていて、今後もずっと歌っていきたい曲になっています。
カプセルホテルは楽しい!
――カプセルホテルというちょっとニッチなジャンルかと思いますが、実際に撮影に入られて、カプセルホテルへのイメージは変わりましたか?
高田 本当にガラッと変わりましたね。1回だけ2人でカプセルホテルに泊まったことがあったんですけど、それが本当に緊急的な感じで。
田中 大雪の日に、次の日が朝から撮影だから電車動かないかもしれない、ということで今から泊まれるホテルはどこだ、って調べたらカプセルホテルだったんです。
高田 そうなんですよ。だから作中で出てくるカプセルホテルがいいとこすぎて。
田中 夜遅くに入って早朝に出ているから、もっといろいろ探索したらあったんじゃないかな。
高田 まだカプセルホテルを何も楽しめてなかったんだな、って思いました。
田中 そのときは、ただ寝るためだけの場所という認識しかなかったからね。こんなにいろいろあるんだったら見て回れば良かったよね。お風呂もあったりサウナもあったりで本当に娯楽施設。
イメージ的にも緊急処置で泊まったり、男性が多いというイメージがあったんですけど、全然楽しめるじゃん、みたいな。なんてもったいないことしてたんだろう、って思います。
カプセルって聞いただけで、ちょっと狭いし、って思っていましたけど、逆にその狭さが心地よかったりもするし。
――今回の撮影では、カプセルホテル内は探索されたんですか?
高田 大阪の撮影の空き時間に、普通にお風呂だけ入りに行ったんですけど、すごいんですよ。サウナが4種類ぐらいあって。そのあとのお風呂のシーンが変わりますね。このサウナがこれだけ暑いんだとか、この温泉がどれだけ気持ちいいんだとか、知れるタイミングがあったのでよかったですね。
田中 すごいドヤ顔で説明してましたからね。
高田 普通に楽しんじゃいましたね。
田中 あとやっぱりご飯が美味しいっていうのもあって。撮影でも実際に食べるんですけど、終わったあとも余ったやつを全部食べてるよね。
高田 食べたよね。
田中 本当に美味しいので、そこもいいなと思います。
――一番記憶に残っている場所や食事はありますか?
高田 なんだろうな。全部ご飯も美味しかったよね。
田中 一番は決めがたいですね。初日が船橋のジートピアっていうところだったんですけど、僕らもカプセルホテルを堪能する初めての現場だったんです。作中でも海斗と亮が話したりするんですけど、荷物をどうすればいいかとか、どこまでが館内着でどこまで私服で、とか全てが初めてだったので、カプセルホテルというものに対しての新鮮さで言うと、ジートピアが一番強烈でしたね。
それ以降の撮影は「もう知ってるぜ」っていう顔をしてやっていました(笑)。
高田 大阪のサウナもロウリュパフォーマンスみたいのがあったり。一定時間、毎回決まった時間にサウナ室がライトアップされるんですよ。で、水が出てきて温かい風が吹いてクラブみたいな音楽が流れるんですよ。
田中 結構パリピなんだ(笑)。
高田 そう。えーっ!っていう驚きはありましたね。あと、上野のSmart Stay Shizukuさんは、カプセルルームのエリアが他とは違ったよね。普通に部屋みたいな。
田中 あー、キャビンの中がね。
高田 雰囲気が違ってて、本当に高級マンションの一室みたいな壁っていうか。
田中 モダンな感じがしたね。
高田 なんだか「良い暮らし」という感じのキャビンだったので、それは個人的に好きでしたね。
――カプセルホテルでの過ごし方が本当に素敵だな、と思ったのですが、逆に撮影中に大変なことはありましたか?
田中 それで言うと癒し空間すぎることが……(笑)。最初はそれが本当に不安要素ではあったんですよ。こんなにリラックスしていいのか、って。館内着を着るとやっぱり緩くなっちゃうんですけど、テーマ的にそれが正解だったので、身を任せることにしました。
高田 それでいうと、大阪のカプセルホテルでサウナ4種類全部入ったら次の日の入りがめちゃくちゃ早かったんですよ。仮眠の時間をほとんど使ってサウナに行ってしまったので、そこは自分の判断ミスでした。でも癒しだったんで良かったですけどね。
真逆なふたりの癒しの時間
――ツアーなどで地方にも行かれると思うんですけど、あえて2人で旅行するとしたらどこに行きたいですか?
田中 難しいですね。旅行しても絶対に別行動だもんね。47都道府県行っちゃってるし、やっぱ海外かな。
高田 あ、海外いいね。大きく出たね。
田中 ご飯が美味しいところがいいよね。
高田 逆になんかあんま聞かないところに行ってみたいよね。エジプトとか。
田中 エジプトは聞くだろう。
高田 うーん……。
田中 国内で言うと北海道じゃない? やっぱりまだまだ全ては知れてないよね。
北海道は今年の春にライブで行って。
高田 行ったね。
田中 いくらのっけ丼だけ食べて弾丸で帰ってきたんですけど、次はゆっくりしようねって言ってたんで。
高田 北海道いいね。
――では最後に。カプセルホテルでは、サウナ、お酒、食事、というルーティーンで疲れを癒していましたが、おふたりが疲れているときに、自分を癒す最高のルーティーンを教えてください。
田中 友達と飲酒ですかね。楽しく飲んでるときが好きかもしれません。
基本、1人が嫌いなので、誰かと一緒にいたいし、誰かと話していたいし、そこにいつもたまたまお酒があるだけなんですけど。
友達と一緒にいれば、お酒を飲んでいようが、サウナに行こうがバスケをしていようが、何でもいいんですよね。友達といる時間が最高の癒しです。
高田 僕は楽器屋を見ているときですかね。行くのもいいんですけど、ネットで見ている時間も好きです。ブラックフライデーとかセールで安くなったりするんですよ。そういうのを見たり、実際に楽器屋に行って中古の機材を見て、こんなにいいものがこんな値段で売ってるの? というのを見て回ってると整いますね。
田中 こないだ気持ち悪かったのが……。
高田 気持ち悪かったの……!?
田中 「見てこれ、このギターいいでしょう」「これ兵庫にあるんだよ」って1人で笑ってました。
高田 ほしいギターが遠いんですよ!岡山とかね。
田中 会いに行こうかな、って。
高田 でもツアーとかでそっちに行ったら、と思って。
田中 これ兵庫にあるんだよって言って笑われても、僕は何て返せばいいかわかんなくて。
そうなんだ、っていうしかない。
――一緒に行こうって誘っているわけではない?
高田 全然。1人が好きなので。ただただ報告したいだけです。
田中 ほんと真逆です。
★「BOYSぴあ編集部」Xアカウントをフォロー&リポストで、おふたりのサイン入りポラを2名様にプレゼント!
【応募方法】
①BOYSぴあ編集部(@boys__pia)のXアカウントをフォロー。
②該当ポストを応募締め切りまでにリポストしてください。
#Sakurshimeji のサイン入りポラを2名様にプレゼント🎁
— BOYSぴあ編集部 (@boys__pia) November 25, 2024
【応募方法】
①本アカウント(@boys__pia)をフォロー
②本投稿をリポスト
※応募締め切り:2024年12月9日(月) まで
※ポラの選択はできません
🎙インタビューはこちら
🔗https://t.co/nDRffqKmTJ@tx_capcap @sakurashimeji #カプカプ… pic.twitter.com/BnsaIHagBm
【応募締め切り】
2024年12月9日(月) 23:59まで
【注意事項】
※ポラの選択はできません。
※当選者の方には12月10日(火) 以降にXアカウントよりDMにてご連絡いたします。やむを得ない事情によりご連絡や発送が遅れる場合もございますのであらかじめご了承ください。
※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
水ドラ25『カプカプ』は11月27日(水)深夜1時より放送スタート!
https://www.tv-tokyo.co.jp/capcap/
撮影/映美、取材・文/ふくだりょうこ
フォトギャラリー(14件)
すべて見る