『劇映画 孤独のグルメ』40年越しのタッグが実現した松重豊×甲本ヒロトSP対談公開
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左より)松重豊、甲本ヒロト
2025年1月10日(金) に公開される『劇映画 孤独のグルメ』に主演する松重豊と、主題歌を歌うザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトのスペシャル対談動画が公開された。
『孤独のグルメ』は、原作:久住昌之、作画:谷口ジローによるハードボイルド・グルメ漫画で、輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、営業先で訪れた土地で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいものを独り自由に食す様子を1話完結で淡々と描く作品。2012年1月に、松重豊主演で連続ドラマとしてシリーズ化され、その後シーズン10まで制作された。
今回、その映画版となる『劇映画 孤独のグルメ』のために、兼ねてより松重と親交のあった甲本ヒロト率いるザ・クロマニヨンズが主題歌「空腹と俺」を書き下ろし。40年来のタッグが実現したことを記念して、約20分間のスペシャル対談を実施。主題歌を甲本に依頼した経緯や、タッグを組んだことへの想い、夢を追いかけていた時の思い出などが語られた。
40年越しの共演について、松重は「最高の楽曲を提供してくれたのは、今回映画をやった一番の喜びです」と少し照れながら甲本に感謝の気持ちを伝えると、甲本は「豊に主題歌を頼まれたとき、ものすごい嬉しかったよ」と、共演できたことへの喜びを返し、どれだけ月日を経ても、互いをリスペクトしあっている関係性を垣間見ることができた。
また、当時の思い出話に話題が移ると、ふたりのトークは大盛り上がり。松重は学生時代、8ミリフィルムでの映画製作にのめり込んでおり、その際、甲本を主演にした作品を撮っていた。様々な事情で未完のままで終わってしまったが、「若かったから何でもできた」と話すふたり。昔できなかったことが、今は簡単にできるようになったと少し羨ましそうにしながらも、アナログとデジタルのどちらの良さについても語り合い、映画とロックに魅せられた、トップランナーふたりの“表現”についての想いを聞くことができる貴重なシーンとなっている。
主題歌を依頼した経緯について松重は、「腹減っとんじゃ!」という曲を、「ボ・ディトリー・ビート」で作ってほしいとラブレターを書いたことを明かした。一方、オファーを受けたときの気持ちを問われた甲本は、もともと『孤独のグルメ』が好きだったことを告白し、自分はロックンロール然り、好きなものの側にいたいだけだから、今回作品の側にいられたのは、世間の人に「どうだい? 俺、側にいるぜ」と自慢できると顔を綻ばせながら話した。
さらに、甲本は曲作りについて、その時出てきたものをそのままバンドでやるというスタイルのため、普段はリクエストされても〈答えられない〉としている。ただ、今回松重からのラブレターを受けた時には、「“特別”っていう時がある。今回が“特別”だった。『あぁ。“特別”な時が来た』と思ってやってみた」と当時を振り返った。
この話を受けた松重は「めちゃめちゃいいのが出来た」と嬉しそうに話しつつも、「40年の付き合いがあってからこそだから、これを機会にヒロト君に曲を頼まないで下さいよ(笑)」とお茶目に注意を促した。
作品にちなんで「ハングリー」についてふたりに話を聞くと、松重は「何かを渇望していて、何かを掴みたいと模索し続けている。この気持ちは消えることはないです」と話し、甲本は「ロックンロールのハングリーは、何かが足りないという“飢餓感”。映画作る人も同じこと共感できると思う。今回の映画は(“腹が減った”というテーマと)両方がある。だから僕もあんな歌作る気になったよ」と、熱い考えを静かに語った。
対談中、松重が監督として、真剣に作品について語る様子を目の当たりにした甲本が「ちゃんとしとるな」と言うと、松重も「昔はちゃんとしてなかったのにな。ちゃんとしとるやろ」と笑いながら返す場面もあり、ふたりの気心知れた仲であることが伝わってくる映像となっている。
なお、松重は本日12月11日(水) の25時から放送の『星野源のオールナイトニッポン』にゲスト出演する。主題歌「空腹と俺」もラジオ初オンエアされる予定だ。
『劇映画 孤独のグルメ』松重豊×甲本ヒロト スペシャル対談
<作品情報>
『劇映画 孤独のグルメ』
2025年1月10日(金) 全国公開
公式サイト:
https://gekieiga-kodokunogurume.jp/
(C)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会