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リーディングドラマ『フェイス』大高洋夫・小松準弥インタビュー

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インタビュー

チケットぴあ

左から)小松準弥、大高洋夫

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本日12月16日(月) より開幕するリーディングドラマ『フェイス』。瀬尾一樹という青年と、精神科医である小和田。数年ぶりに再会した二人だが、どうして小和田は瀬尾に会いにきたのか……。スリリングな会話劇の中で解き明かされていく二人の関係、そしてその結末は。17年、21年に上演され、コロナ禍ではオンライン上演も実施した本作が、演出を新たに朗読劇として上演される。

今回の「リーディングドラマ」版で演出を手掛ける大高洋夫、また出演の小松準弥に話を聞いた。

小松準弥

・作品についての印象をお教えください。

先に本を読ませていただいたのですが、印象としてすごく奥深いなって思いました。その後、映像も見たのですが、僕がすごく興味を持ったのは、やっぱりこの一樹の人格がいくつもあるというところ。俳優をやってるからには、一度はこういった役に挑戦したいという思いもあったので、今回挑戦させてもらえるんだっていうので、すごく嬉しかったですね。

・自身が演じる役について、どういったキャラクターであると感じますか?また演じる際に気をつけているところがあればお教えください。

今回、リーディングってことで、稽古も日数は限られてるんです。台本読ませてもらって、じゃあ役をどう変えていくか、そのアプローチの仕方が、台本持たないでやってる時とだいぶ環境が多分違うなっていうのはすごく感じました。なので、その人物の特徴を1つ決めようかなっていうことは、最初考えてたんですよ。例えば、カズキだったら、多分、その解離してしまうっていうところで、自分に軸がない人物なのかなっていう風に最初は感じて。だから首の角度をもう曲げておくとか、レイカだったら、「やだ〜」っていう、この手の角度だったりとかっていうのを色々決めて、考えて準備しました。でも、実際にやってみるとちょっと違うところもあって、とにかく稽古を経て得たものをもう一回整えて本番に臨みたいなと思いました。

・相手役となる神尾晋一郎さんとお稽古しての感想があればお教えください。

神尾さんは素敵ですよね、もう本当に。個人的に僕、お会いするのが8年ぶりぐらいなんですけど、 以前初めてお会いさせてもらった時から、多分皆さんも感じられてるとは思うんですけど、やっぱり改めて神尾さんの声がとにかく素敵で!別日の稽古で他の方の様子見させてもらったんですけど、神尾さんをみながら、なんかニヤニヤしちゃってて(笑)。8年前にお会いした時には一緒にお仕事はできてなかったんですけど、今回お仕事させてもらえるっていうのは、すごい嬉しいなっていう風に思いますし、こういうご縁に感謝だなと。あと、神尾さんが僕のことを覚えていてくださっていて、心が萎縮することなく、こう一緒にやれそうだ、やらしてもらえそうだなっていう、なんて言ったらいいんですかね、包み込まれるような感覚になりました。お人柄もお芝居も素敵な方なので、僕もそこに甘えながら、自分らしく表現できたらいいなと思います。

演出の大高さんは、自分が先日出演した「朝日のような夕日を連れて2024」でのつながりもあって、嬉しいですね。大高さんの演出……僕たちは映像で大高さんのお芝居をずっと見てきたので、どういう空気感なんだろうっていうのも、すごくドキドキしてました。このフェイスが発表されたタイミングで、大高さんのXでの「準弥、楽しく頑張ろう、楽しもうな」っていうポストがすごい嬉しくて。なんか、大高さんが準弥って呼んでくれてる。朝日の初日に初めてお会いさせてもらった時も感じましたけど、改めてすごく愛の深いお方だなっていうのをすごく感じました。そこから、いい意味であんまり緊張はなくなりましたね。本当に楽しく作っていける空間が、待ってるんだろうなって考えたら、緊張も楽しみっていう方が増えて。で、実際に稽古場でもやらせていただいて、めちゃくちゃ 「ザ後輩!」みたいな感じで、すごい可愛がってくださってるのも伝わってきているので、稽古期間が短いのは、寂しいですね。

・自身の役や台詞、もしくは演出など、「ここが見どころ」「ここを見てほしい」という箇所があればお教えください。

まだ正直(稽古を)1回しかやってないから難しいんですが、 目指したいなと思ってるのは、やっぱりその人格が変わった時に、その空気感も変わりたいなというか。本当に違う人だっていう風に思ってもらえるように演じ分けたいなっていうのを思ってます。それにはこのキャラクターというものを落とし込んで、その人としてその瞬間を、しっかりと生きます。そう生きたいです。

・楽しみにしているお客様へのメッセージをお願いいたします。

一樹にとって小和田先生は本当に特別で唯一であり、一樹自身は先生のことをとてもわかってると思うし、先生だからこそ助けたい、そのために行動してるんだろうなと本を読んだ時に感じました。今日通し稽古をした際には、助けたい気持ちと共に、この先生と一緒にいるこの空間がすごく好きで、そこを楽しんでるんだろうなと思ってやってみたら、なんか優しい一樹像になりました。

今日稽古でやらせてもらったことを整理して、また新たに生まれてくる可能性もあるので、どうなるかわからないですが。稽古の時間を通して、僕にしかできないこの人格たちを心から楽しみたいです。

大高洋夫

・作品についての印象をお教えください。

いわゆる解離性同一性障害という重いテーマですけど、 これはもう西森さんの本の役者に対する挑戦状だなっていうのが第一印象でありましたね。やるからには大変だろうなと思いました。

僕自身も過去に何回か朗読劇をやってきましたが、朗読劇だからしょうがないんだけど、なんかね、こぎれいに製本されたのを、なんか真っ黒い表紙で。それを開いて役者が読むというのはやりたくなくて。本編を最後までご覧いただくと、なぜ僕がこうしたかったのかをお分かりいただけると思います(笑)。

とても端的に言うと、西森さんはすごく演劇的にやられましたけど、僕はリアルさを追求したかったなっていうのがあります。解離性同一障害の方の動画を見たりとかしたことで、そう思ったんですよね。解離性同一障害の方々の人格はコックピット状態になっていて……といった話がありますが、その、人格が変わる時っていうのは、本当に何気ないことで変わるっていうのをわかっていただきたいなっていうのはありました。

・今回は「リーディングドラマ」となりますが、どのような演出をされていますでしょうか?

覚えてやるのと、本を読みながらやるのとでは、演じている方も、ご覧いただく方々も、全然印象が違うと思うので、朗読劇だからこうしたっていうところは何か所か色々随所には散りばめてはいます。けれど難しいところもたくさんありますね。
ただ、朗読であれ、普通のお芝居であれ、結局は舞台の上に立つということでは全部一緒なので、とにかく面白くしたいっていうのが大前提です。

・各ペアの組み合わせについて、どのような効果を感じていますでしょうか?

いわゆる役者さん同士の組み合わせは今回はありません。声優さん同士はある、役者と声優。声優と役者というカテゴリーの中で言うと、これは神尾さんに言われて目からうろこだったんですが、声優は『3点リーダーを声を出す』っていうのはすっごく目から鱗で。その間の取り方、間合いが見えてるのと見えてないのとで、伝わり方が全然違う。ある意味ノッキングするところがノッキングしない、ノッキングしないところがノッキングするみたいな。本当に見ていてこちらが面白いですよね。だって役者だったらそこ黙ってるよねっていうようなところを、声優さんは声を出してくれるから、間が埋まる。それは目から鱗だった。

初日チーム(廣瀬大介・神尾晋一郎)の稽古は度肝を抜かれました。 説明しただけですぐ通し稽古ができて、ある程度の完成度があって仕上げてきて……。ちょいちょいちょいと直せば舞台に上がるレベルに到達できるのは素晴らしいなと思いました。僕が、このキャラクターはこうこうこういうことですよと言うと、すぐ理解できて反応できるタイプの方と、ご自身の中に落とし込んで動くタイプの方もいらっしゃるので、たまたま廣瀬さんや神尾さんが僕の言ってることがすぐわかったっていうだけのことだと思うんです。
でもみなさん、稽古を経て、重ねていってゴールに到達できるタイプの方もいらっしゃいますし、全組み合わせとても楽しみです。

・楽しみにしているお客様へのメッセージをお願いいたします。

本当に3日間5ステージ全て組み合わせが違っていて、演じ方もキャッチボールですが、本当に全部違います。2回出演する方もいますけれども、お相手が異なることで全然違うキャッチボールの仕方をするので、お金に余裕ある方は全部見に来てください(笑)。もう絶対楽しいですよ!

公演は12月16日より、東京・よみうり大手町ホールにて。

<公演情報>
リーディングドラマ『フェイス』

公演期間:2024年12月16日(月)〜2024年12月18日(水)
会場:よみうり大手町ホール

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/face-stage/