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小野新HCのもと、勝負のリーグワン4季目へ! 東京SG、開幕戦で埼玉WKから初勝利なるか?

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高本幹也(東京サンゴリアス) (C)スエイシナオヨシ

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いよいよ4シーズン目の戦いがスタートする。『ジャパンラグビーリーグワン』時代は東芝ブレイブルーパス東京、埼玉ワイルドナイツとともに最多優勝5回で並んだ東京サンゴリアスだが、『ジャパンラグビーリーグワン』となってからは2位、4位、3位とタイトルに届いていない。一方、埼玉WKは『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』で初代王座に輝き、BL東京は『NTTリーグワン2023-24』を制してディフェンディングチャンピオンとして今季に臨む。ライバルの後塵を拝した東京SGの今季に対する思いは強い。『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』開幕戦を4日後に控えた12月17日にメディアデーを実施し、指揮官、選手たちが4季目の戦いへ意気込みを語った。

小野晃征HC(東京サンゴリアス)

HCとして初めての開幕を前にした小野晃征HCには気負いも気後れもない。記者たちの質問に自然体で答えた。
「これまでやってきたことを家族やファン、仲間の前で見せられるので楽しみ。選手たちもいい準備をしてくれたので、すごく楽しみにしている」

小野HCは選手たちの激しい競争意識を歓迎した。
「練習は自分たちが勝つために何が必要かを考えてやっている。練習の強度のところは選手が決めている。ラグビーは試合の強度で練習することが大事だと思う。それをコーチが設定するのか、選手が設定するのか。グラウンドでスピリットを出すのは選手なので、選手たちが決めている。コンペティションが高まっていけば、自然とチーム力も上がっていく。
選手たちが互いを信頼してやり切るために、僕自身からリーダーへどんどん手離している。リーダーたちが自分たちのゴール、自分たちのやりたいラグビー、自分たちのボールの動かし方という自分たちのマインドを作れている。選手がグラウンドに出たら、やるのは選手。僕がコントロールできないので」

小野HCはスローガンの「WIN THE ONE」に込めた思いを口にした。
「自分たちのラグビーにフォーカスすること。スローガンの『WIN THE ONE』のように、一つひとつに勝っていってプロセスを大事にすれば、結果は付いてくると思っている」

埼玉WKとの開幕戦となるが、小野HCはあくまで自分たちに集中する。
「相手が埼玉だからどうするではなくて、自分たちの目指す攻撃スタイルをやり切りたい。自分たちにフォーカスに当てて、開幕戦の相手としてリスペクトしながらも、自分たちのやってきたことを信じてやり続けることが大事。グラウンドに出た23名がサントリー、パナソニックのカラーをしっかり出した戦いになると思う。今回ジャージを勝ち取った選手がやってくれると思う」

福田健太(東京サンゴリアス)

新HCの信頼に選手たちも応えるつもりだ。東京SGのアグレッシブアタッキングラグビーをコントロールするSH福田健太とSO高本幹也はこうコメントした。
福田「(東京SGの特徴について)リハビリで練習を外から見ている時からサントリーのコンペティションの高さは感じていたし、練習に入ってからはジャージを掴み取るという強い気持ちで、周りの信頼を勝ち取ることと練習でしっかりハードワークすることを意識してきた。
(ゲームコントロールについて)アタッキングラグビーでどんどんポールを動かしたい。外から見ていてもサントリーはストラクチャーにハマらないでゲームにコミットしていると感じたし、そこが僕に足りない点だと感じていたので。流(大)さんという偉大な先輩もいるし、自分を伸ばしていきたい。より一層判断力が大事になる。
(東京SGの強みについて)現代のラグビーは役割が明確に決まっているが、相手もいることなので、用意したプレーがハマらない時もある。そういう時に対応できるのが、このチームの強みだと思う。トヨタは正々堂々じゃんけんしていた感じだが、サントリーは後出しじゃんけんができるのが強み。後出しじゃんけんをしてもみんなが付いていける。これはアグレシップアタッキングラグビーがDNAとして息づいているからだと思う」

高本「(プレシーズンについて)去年80分出て、フィットネスが足りないと感じた。60分、70分過ぎから自分のパフォーマンスが足りないと思っていたので、改善してきた。GPSの数値も良くなっているし、自分の感覚でもいい感じでできている。アグレッシブアタッキングラグビーをプレシーズンで見直してきたので、今年はたくさんアタックしてトライを取れるチャンスが多いと思っている。
(福田とのコンビについて)健太さんも感覚を持っている選手なので、感覚を大事にしてもらって、スペースがある時は走りたい時は走っていいとコミュニケーションを取っている。自分もスペースがあれば走る気持ちを忘れていない。脅威になれると思う。
(開幕戦について)いい準備ができているので、準備してきたことを出したい。パナソニックがどうこうもあるが、サントリーとしてどういうアタック、どういうディフェンスするかを準備してきたので、それを出すだけ。パナソニックは規律正しく我慢強いチームなので、自分たちがペナルティを多くしたらショットやモールトライでスコアされるので、自分たちがアタックして規律正しく戦い、逆にペナルティを取れればと思っている」

下川甲嗣(東京サンゴリアス) (C)スエイシナオヨシ

日本代表でも主力を務めるFL下川甲嗣は東京SGでもいち選手の役割を全うするつもりだ。
「(小野HCについて) 昨年までコーチだったし、コミュニケーションが取りやすい。チームがどういう方向性でやっているかを聞いている。
(今季の方向性について)去年の結果が3位、今年は一個一個の勝負を勝っていけるように細かいところを突き詰めている。システム的なところと一つひとつの勝負にこだわることによって結果が変わる。練習からそういう意識で臨んでいる。ブレイクダウンひとつ取っても、試合を想定した強度を一人ひとりに求めている。
(プロ転向について)今季優勝するためにいちプレーヤーとして、1試合でも多く出てチームに貢献したい。結果が求められる世界の中、外国人選手のバックローが多い中で、自分の色を出していければと思っている」

ショーン・マクマーン(東京サンゴリアス)

3度の手術を経て、3季ぶりに復帰するFLショーン・マクマーンは開幕を心待ちにしていてた。
「(ケガについて)2022季のシーズン終盤に肩を外して、その後プレーオフの時期に手術して順調に回復したが、その年の12月頃にヒザを手術し、昨年9月頃に同じヒザを再手術したので大変だった。とくに2回目に同じ膝をやった時がつらかったし、とても落ち込んだ。リハビリがうまくいかなかったし、そもそもリハビリ自体がチームから離れていないといけないのでつらかった。
そんな時、家族がメンタルでも助けとなった。サントリーのメディカルタッフも大いに助けてくれた。本当に長いリハビリとなったが、耐えて戻って来られてエキサイティングな気持ち。開幕が本当に待ち遠しい」

チェスリン・コルビ(東京サンゴリアス) (C)スエイシナオヨシ

南アフリカ代表WTBチェスリン・コルビは加入2季目に自信を深めていた。
「(プレシーズンについて)すごいプレシーズンを過ごしてこれたので、またサントリーに戻って来れてすごくうれしく思う。いい準備ができているので、シーズン開幕が楽しみ。
(今季について)リーグワンは年々コンペティションが激しくなり、今季どのチームも強化を進めている。昨季は残念ながら3位に終わったが、今季一番大事なのは一つひとつの試合を大切にすること。それを繰り返していくことが、チャンピオンを目指すことに近付くことになる。今季プロセスが大事だと思っている。一試合一試合毎週毎週準備していきたい。開幕戦の相手がパナソニックということもあるが、一戦一戦学んでいくことが大事」

果たして東京SGが埼玉WKからリーグワンでの初勝利を飾るのか、それとも返り討ちに遭うのか。『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』開幕戦・東京SG×埼玉WKは12月21日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。試合当日「サンゴリアスSHOUT! 応援フラッグ」を先着2万名様にプレゼント。アジパンダ広場では「サントリー生ビール」を先着5000名に配布する。ほかにも開幕イベントとクリスマスイベントを同時開催。チケット発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

東京サンゴリアス対埼玉ワイルドナイツ NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 DIVISION 1のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2439563

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25の特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

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