女性の性に関する問題をテーマにした注目作『石門』新たな場面写真7点公開
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『石門』 (C)YGP-FILM
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すべて見る2025年2月28日(金) に公開される映画『石門』の新たな場面写真が公開された。
本作は、“中華圏のアカデミー賞”と称される台北金馬獎で日本資本の映画として初めて「最優秀作品賞」を受賞し、「最優秀編集賞」との2冠に輝いた作品。監督を務めたのは、中国湖南省出身のホアン・ジーと東京出身の大塚竜治夫妻で、これまでに女性の性に関する問題をテーマに『卵と石』『フーリッシュ・バード』を共同制作してきた(『石門』に続き2作品とも日本初公開が予定されている)。
そして本作で描かれるのは、望まぬ妊娠に直面した女性を通して描かれる現在地。本作をいち早く鑑賞した海外メディアからは賞賛の声が続出。Los Angeles Timesは「女性という“性”の犠牲を感じることで静かに打ちのめされる」、The New York Timesは「マネーに翻弄される世界をシュールな喜劇として描きながら、そこに巻き込まれる恐怖を突きつける」、The Korea Timesは「見過ごされがちな女性の物語を題材にした映画を制作し共感を呼ぶ」と、『石門』が描くことが決して他人事ではなく全世界共通の課題であると評している。
今回、公開されたのは7点の場面写真。最初の1枚は、望まぬ妊娠に直面した20歳のリンがベッドで携帯を見つめている場面。この時、彼女にどんな連絡があったのか、真剣なまなざしでスマホの画面を見つめている姿が印象的だ。2枚目は、妊娠1カ月だと知らされたリンが病室で胎児の成長を確認するために超音波検査を受けている。続いて、恋人のチャンと故郷で再会する場面では、リンの子はすくすくと成長しているようだが、新型ウィルスに直面したふたりはマスクをしている。
そのほか、故郷に帰ったリンが坊主頭の母とバスに乗っている場面や、鏡の前で妊娠によって張りが出ている胸に手を当てているカット、定期検診を受けた後に空を見上げているリンの姿、そして最後の1枚は、故郷の診療所で家族が談笑する場面が写し出されている。白衣姿の両親の笑顔につられてリンも微笑んでいる。食卓にはミカンと授乳用のミルク、家族揃ってマスクを着用しており、コロナ禍で撮影された本作が描くもうひとつのリアルが感じられる写真となっている。
<作品情報>
『石門』
2025年2月28日(金) 公開
公式HP:
https://stonewalling.jp/
(C)YGP-FILM
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