本田響矢の自分を好きになる方法「愛してくれる人を大切にすること」
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本田響矢 (撮影:梁瀬玉実)
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すべて見る見た目が美しくなれば、人は幸せになれるのか。この社会で生きていく上で逃れることのできない“容姿”を題材に、本当の幸せとは何かを描いたドラマが誕生する。それが、1月16日(木) 深夜よりフジテレビで放送、FODで独占見放題配信開始をする『私は整形美人』だ。
容姿が原因で幼い頃からイジメに遭ってきたヒロイン・美玲(石井杏奈)は、大学入学を機に顔を全面整形。“美人”として新たな人生を手に入れたはずだった。けれど、“元ブス”という呪縛は顔を変えたあともつきまとい、キャンパスライフをおびやかす。自信も自己肯定感もゼロの美玲は、はたして幸せになれるのか。コンプレックスに悩むすべての人に贈る、ポップでヒューマンなロマンティック・コメディだ。
原作は、大ヒットした同名LINEマンガ。『私のIDはカンナム美人』というタイトルで韓国でも話題を呼んだ人気作がついに日本で初ドラマ化。美玲の同級生・坂口慧を本田響矢が演じる。
『虎に翼』の光三郎役で大反響を呼んだ本田。その気になる素顔に迫った。
本田響矢は意外にも“こじらせ”男子?

ルッキズム(外見至上主義)という言葉が広まって久しい。人を見た目で判断するのはいけないこと。そう口では言っても、実際のところ世の中は美しいものが得をするようにできている。「人は見た目が9割」と言われるように、見た目はその人の印象を大きく左右するものだ。
「どうしても外見から入るのは事実ですよね。話す前に、この人は大人しい人なのかなとか、すごく元気な人だなと感じるのも見た目の影響が大きいと思うし。その人の人間性を表す上で大事な要素の一つだと思います」
特に芸能界にいれば、まずは見た目が強い武器になる。本田自身、日本一のイケメン高校生を決める「男子高生ミスターコン2016」でグランプリを獲得したことから芸能界入り。今も「イケメン俳優」という括りで紹介されることも少なくないはず。
「イケメンって言ってもらえるのはうれしいです。でもこの世界に入ってからは、『自分よりカッコいい人はいっぱいいるからな』という気持ちの方が先に来ちゃうかも。本当、綺麗な顔をした人がめちゃくちゃいるんですよ! 誰か一人に絞り切れないくらい(笑)」
本田が演じた慧も、そこにいるだけで周囲の注目が集まるイケメン大学生。だが、そんな東大級の顔面偏差値とは一転、恋愛偏差値はド底辺。好きな女の子の前ではドキドキしっぱなしのウブな男の子だ。そのクールな見た目とのギャップが、慧の魅力でもある。
「恋愛要素のある作品なので、観た人にキュンキュンしてもらいたいというのが大前提。原作の漫画を読んで、韓国版のドラマも観て研究しつつ、慧の可愛らしいところがちゃんと伝わるようにというのは意識して演じていました」

母親に捨てられたと思い込んでいるショックからちょっと性格が曲がってしまった慧は、いわゆる“こじらせ”男子。昨今のラブコメにおいて、男子の“こじらせ”は大事な愛でポイントの一つだ。演じた本田も“こじらせ”要素があるようで…。
「僕、結構心配性なんですよ。家を出た後に『あれ? 電気消したっけ?』とか『やばい、冷暖房つけっぱなしだったかも』というのが気になって、いちいち家に戻って確認するみたいな無駄な時間を過ごしがちです。そういうところは自分でも面倒くさい性格だなと(笑)」
鼻筋の通った凛々しい顔立ちは、The彫刻フェイス。そんな華やかな見た目とは裏腹に、性格はこだわり屋なのだそう。
「何か一つのことに手をつけたら、ひとまず平均より上に行きたいタイプなんです。たとえば、僕は温泉が好きなんですけど、温泉が好きと言ったからにはやっぱり全国の温泉のことを詳しく知りたいし、それぞれの泉質について語れるようになりたいじゃないですか。でも、実際そんなにいろんなところに行けないし。地方のお仕事があったときに近くの温泉まで足を運ぶので精一杯。なかなか極め切れないことにモヤモヤしちゃうあたり、こじらせてるなと思います(笑)」
自分を好きになる第一歩は、自分を愛してくれる人を大切にすること

本作の大きなキーワードとなるのがコンプレックスだ。美人に生まれ変わったあとも、ブスだった頃のコンプレックスを引きずり続ける美玲はなかなか自分に自信が持てない。外見を変えたからといって、内面まで変えることはできないのだ。
「僕のコンプレックスは、負けず嫌いな性格。それっていいことでもあるけど、悪い方向に向くときもあって。こういうお仕事をしていると、なかなか結果を出せなくて悔しいって思うことももちろんあります」
悔しさ自体は、決して悪い感情ではない。このままでは終われないという気持ちが、前に進む原動力となる。大事なのは、そこで「自分なんて」と自分にマイナスのエネルギーを向けないことだ。
「たとえばオーディションだったら、もし選ばれなかったとしても、自分が悪いんじゃなくて、その役にもっと合う人が他にいただけだと思うようにします。もし自分にすごく似ている役だとか共感できる役で落ちちゃった場合は、自分の心の中だけで『絶対に自分の方ができたのに』と思っておく。そこで自信を失わないことが大事なんです。後ろは見ずに前だけ向く。落ち込むことがあっても『次! 次!』と気持ちを切り替えるようにしています」

そう思えるのは、ちゃんと健全な自己肯定感を本田自身が育んでいるからかもしれない。自分が好きか、好きではないか。その二択に対し、本田は迷わず答えを選んだ。
「好きですね。昔から自分のことを嫌いと思ったことはないです」
そんなふうに自分をまっすぐ好きだと言えたら、どんなにハッピーだろう。けれど、実際のところは美玲のように自分を好きになれない人も多い。自己肯定感というワードが声高に叫ばれるこの社会で、自分を好きになるために何から始めてみたらいいだろうか。
「まずは視野を広げてみることじゃないですか。たとえ自分のことを嫌いでも、そんな自分のことを好きでいてくれる人っていると思うんです。親なのか友達なのかわからないですけど、見てくれる人は必ずいる。その人たちに背を向けちゃうと、どんどん暗い方向に行っちゃうと思うので。下を向かずに顔を上げる。そして、自分のことを愛してくれる人を大切にする。そんなにエラそうなことは言えないですけど、そうやって視野を広げてみたら何か変わるんじゃないかなという気がします」
記者会見は今でも何を話していいかわかりません(笑)

自分が誰かから好きになってもらえるなんて思ってもいなかった美玲は、慧と出会ったことで変わっていく。一方、心を閉ざしかけていた慧も美玲との出会いによって変わっていく。『私は整形美人』は、出会いによって人生が変わる物語でもある。本田にも、同じように人生を変えてくれた人がいた。
「幼なじみですね。僕、小学生の頃から剣道をやっていて。同じスポーツクラブで剣道を習っていた子がいたんですけど、その子とは中学まで一緒で、ミスターコンに応募してみたらって誘ってくれたのもその子だったんですよ。その子がいなかったら、今、僕はこの仕事をしていない。そういう意味では、人生を変えてくれた人です」
ちなみに、最初に応募を勧められたときは「嫌だ」と即答したのだとか。
「絶対無理だと思ったんです。だから普通に断りました。そしたら、その子が『応募書類は全部私が書くから写真だけちょうだい』って譲らなくて…(笑)。写真だけならと思って撮って渡したんです。そしたら、どんどん選考が進んでいって。だから、正直最初は芸能界に入りたいというわけではなかったんです。ただ、やるからには負けたくないなって、それだけでした」

負けず嫌いで掴んだ日本一の栄光。あれから8年。思いがけない方向へと変わった人生を、本田は愛しく思っている。
「ただの福井の高校生だった僕がこうやってお仕事ができて。福井にいても絶対見られなかった景色をたくさん見させてもらいました。僕、知らない世界を知るのが好きなんです。だから、無理矢理にでも応募してくれた幼なじみに今は感謝しています」
ちなみに、この8年で最も変わったことといえば…?
「女性と話せるようになりました(照)。本当に得意ではありませんでなく、めちゃくちゃシャイでした」
そんなシャイな性格は、8年経っても変わらない。
「視線が集まるのは今でも苦手です。こうやってお写真を撮っていただくのも、昔はすごく恥ずかしくて。今は多少慣れましたけど、それでもカメラマンさん以外の周りの人が見てると思うと、ちょっと落ち着かないです。お芝居だと大丈夫なんですけどね。素の自分だと耐えられないのかな。だから今でも一番苦手なのが記者会見! 頑張っているつもりなんですけど、何を話していいかわからなくなります…(笑)」
そう気恥ずかしそうに笑う横顔は、恋心をこじらせている慧そのもの。パーフェクトな見た目とのギャップに、つい心を射抜かれることだろう。
本田響矢、25歳。彼に落ちてしまうのは、決して見た目だけではない。
本田響矢をよく知る究極の二択

――自分自身にご褒美をあげるなら、高価な香水? 高価な洋服?
匂いフェチなんですけど、服も大好きなんですよ。どっちかな〜。でも今は服かな。服がほしいです!
――本田さん自身がキュンとするのは、香水の香り? シャンプーの香り?
めっちゃ迷うけど、香水! ナチュラルな香りとかウッディな香りが好きです。
――好きな相手から「いい友達」と言われてしまった。あきらめる? めげずにトライする?
めげずにトライします。とにかくたくさん話しかけます。
――初デートで相手がパンツルックで来た。あり? なし?
全然ありです。好きな服を着てほしい!
――つい心が惹かれるのは、自分に自信のない子? 自己肯定感の高い子?
自己肯定感の高い子かな。一緒にいて楽しそう。
――次に生まれ変わるなら、来世も自分の顔に生まれたい? それとも別の人の顔に生まれたい?
別の人がいいです。目つきの鋭い顔になってみたいです。
取材・文:横川良明、撮影:梁瀬玉実、ヘアメイク:吉村健、スタイリスト:井田正明
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<作品情報>
『私は整形美人』(全10話×各30分)
2025年1月16日(木) 深夜よりフジテレビで放送開始&FODにて独占見放題配信開始
フジテレビにて毎週木曜日2話ずつ放送 25時25分~
FODにて毎週木曜日2話ずつ独占見放題配信
放送終了後、TVerにて1週間見逃し配信
ドラマ公式サイト:
https://www.nbcuni.co.jp/jcon/seikeibijin/
(C)メンギ・LINE Digital Frontier/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
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