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『マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート』森美術館で 最先端のテクノロジーで新しい世界を表現したアート作品を紹介

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キム・アヨン《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》2022年

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仮想空間と現実世界が接続し、人工知能(AI)が飛躍的に発展する現代を見据え、ゲームエンジンやAI、 仮想現実(VR)、さらには人間の創造性を超え得る生成AIなどのテクノロジーを採用した現代アートを紹介する最先端の展覧会が、2月13日(木)から6月8日(日)まで、東京・六本木の森美術館で開催される。

展覧会タイトルにある『マシン・ラブ』の「マシン」とは、従来の重工業的な「機械」のイメージではなく、主にコンピューターおよびハードウェアの総称としての「マシン」を意味しているという。20世紀初頭には、機械のスピード感やダイナミズムが象徴する新たな時代が「マシン・エイジ」と呼ばれ、多様な芸術分野で新たな作品が生み出された。そして、21世紀には、広く浸透したコンピューターやインターネットに深く関わる新しい「マシン」時代が到来したと言えるだろう。

アドリアン・ビシャル・ロハス「タイムエンジン」ソフトウェアによって生成された環境シミュレーション 2022年 Courtesy:kurimanzutto  ※参考図版

同展は、その新たなマシン時代のアートに注目するものだ。コンピューター・ゲーム制作に必要な機能をまとめたソフトウェア「ゲームエンジン」やAI、VRといったテクノロジーを使った新しい手法の作品が登場するが、その作品の中には、アーティストの表現の根幹にある普遍的な死生観や、生命や倫理の問題、現代世界が抱える環境問題、歴史解釈、多様性といった課題が掘り下げられている。

同展の魅力は、現代アートに限らず、デザイン、ゲーム、AI研究など様々な領域の専門性が集結し、新しい世界を表現した作品が並ぶこと。各領域で高く評価されるアーティストとクリエーター12組が、生物学、地質学、哲学、音楽、ダンス、プログラミングなどの領域とのコラボレーションを通じて作品を制作する。参加者のなかに、メディア・アート界の世界的な賞「アルス・エレクトロニカ賞」をはじめ、アートやメディア・アート界の重要な賞を受賞した作家が多数含まれているのも同展の特色だ。

ビープル《ヒューマン・ワン》2021年 展示風景:「ビープル:ヒューマン・ワン」M+(香港)、 2022-2023年 撮影:ロク・チェン

同展では、最新のデジタル映像作品だけでなく、平面作品や立体作品、インスタレーションなど、リアルに実在する作品も展示されるほか、観客が参加できるインタラクティブな作品や、来場者同士で実際にプレイできるインディー・ゲーム・コーナーも設けられる。デジタルの世界と現実を往来する体験を促す空間で、人類とテクノロジーの関係を考えるとともに、不確実な未来をより良く生きる方法を想像する機会を楽しみたい。

<開催概要>
『マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート』

会期:2025年2月13日(木)~2025年6月8日(日)
会場:森美術館
時間:10:00~22:00、火曜(4月29日、5月6日を除く)は17:00まで (入場は閉場30分前まで)
料金:平日一般2,000円、65歳以上1,700円、大高1,400円
/土日祝一般2,200円、65歳以上1,900円、大高1,500円
※事前予約制(日時指定券)
公式サイト:
https://www.mori.art.museum

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