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『今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト〈感覚の点P〉展』東京都渋谷公園通りギャラリーで 共通の体験を糸口に感覚の違いを探る

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展覧会ビジュアル デザイン:芝野健太、アートワーク:カワイハルナ

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美術作家・今村遼佑と全盲の美術作家・光島貴之による展覧会『今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト 〈感覚の点P〉展』が、2月15日(土)〜5月11日(日)、東京都渋谷公園通りギャラリーで開催される。

世代も制作スタイルも異なるふたりは、2022年頃から対話を始め、共通の体験をしても個々の美術作家としての感覚が異なることに着目し、そこから生まれる新たな表現を探求してきた。この展覧会では、おもちゃのピアノを用いて3つの展示室で展開する今村のインスタレーション《プリペアド・トイピアノ》、釘やカッティングシートなどを用いた光島のレリーフ状の作品《さやかに色点字―中原中也の詩集より》を展示。いずれも鑑賞者が手で触れて直感的に楽しめる。

今村遼佑《プリペアド・トイピアノ》2023年 撮影:片山達貴 ※「今村遼佑×光島貴之〈感覚の果て〉」展 アトリエみつしま Sawa-Tadori 展示風景

さらに、野外彫刻や森の木に触れる、点訳本(点字図書)について考察する、光島の感覚をたどりながら近所を歩く、スルーネットピンポン(誰もが同じルールでプレーできるバリアフリースポーツ)を体験するといった10件を超えるリサーチの記録を展示・報告する。そこには例えば、彫刻を触って全体像をつかむまでには時間が必要で、それは最後まで聴かないと全体がわからず、何度か聴いて覚えてくると自分のものにしたような気になる音楽にも似ていることに気づくなど、自らの経験をつぶさに見つめ、伝えようとして改めて解き明かされる発見がある。

光島貴之《さやかに色点字 ― 中原中也の詩集より》2023-2024年 撮影:前谷開 ※「今村遼佑×光島貴之〈感覚の点P〉展 プレイベント」東京都渋谷公園通りギャラリー 展示風景

3月1日(土)には共同作品《触覚のテーブル》に特別ゲストを招いて行うワークショップ、2月16日(日)には《プリペアド・トイピアノ》の演奏会を開催するほか、スルーネットピンポン体験会、全盲の写真家で美術鑑賞者・白鳥建二がナビゲートする鑑賞会などさまざまなイベントもある。数学の問題に用いられる「任意の点P」になぞらえ、私の/誰かの「感覚の点P」を通して世界の多様さを実感することのできる展覧会だ。

<開催概要>
『今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト〈感覚の点P〉展』

会期:2025年2月15日(土)~5月11日(日)
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1・2、交流スペース
時間:11:00~19:00
休館日:月曜(2月24日、5月5日は開館)、2月25日(火)、5月7日(水)
公式サイト:
https://inclusion-art.jp/s/anypoint-p/

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