Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの友愛関係が垣間見える本編映像公開

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの友愛関係が垣間見える本編映像公開

映画

ニュース

ぴあ

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』 (C)2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)El Deseo. Photo by Iglesias Más.

続きを読む

公開中の映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』より、本編映像が公開された。

本作は、『オール・アバウト・マイ・マザー』で米アカデミー賞外国語映画賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督初の長編英語作品。病に侵され安楽死を望む女性と彼女に寄り添う親友の最期の数日間を描く。第81回ベネチア国際映画祭では、最高賞である金獅子賞の栄冠に輝いた作品だ。

45年のキャリアを誇るアルモドバル監督が常に映画の中で探求してきたテーマの三本柱は“死”、“母の存在”、そして“女性の連帯”。最新作である『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』でも変わらずにそのテーマを追求しており、その答えは年々円熟味を増している。公開されたのは、劇中の「女性の連帯」いわゆるシスターフッドが濃く描き出された主人公のマーサ(ティルダ・スウィントン)とイングリッド(ジュリアン・ムーア)の友愛関係が垣間見えるシーンだ。

重い病に侵され安楽死を望むマーサは、人の気配を感じながら最期を迎えたいと願い、“その日”が来る時に隣の部屋にいてほしいと友人のイングリッドに頼む。悩んだ末に彼女の最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサとともに森の中の小さな家で暮らし始める。庭に置かれたシートで仰向けに横たわりながらまどろむマーサに対し、「買い物にいくけどほしいものある?」「一緒に行きたい?」と話しかけるイングリッド。マーサは「またいつかね。ここは気持ちがいいからここにいてもいい?」と心底居心地がよさそうに答える。そんなマーサにイングリッドは「もちろんよ」と穏やかな笑顔を見 せ、ふたりは何気ない会話を続ける。

本作で描かれるシスターフッドの関係性で重要なポイントは“寄り添う”ということ。イングリッドは、マーサが重病であり身体が弱っていく姿をそばで実感しているからこそ、無理に買い物へ誘わず、気持ちを尊重する聞き方をする。

アルモドバル監督はふたりの女性の関係を描くにあたり、「『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』では、イングリッドがマーサに全身全霊で寄り添っていく様子を描いています。寄り添うということは、そばにいるということ。苦痛にも喜びにも寄り添うこと。広い心で惜しみなく誰かに寄り添えることは、相手に大きな幸せを与えられる資質のひとつ。愛情や友情、あるいは兄弟愛といったすばらしい感情にも優る資質であります。気持ちを慮り支えながらただ黙って一緒にいることが、この上なく相手のためになることもあります。寄り添うことの延長線上にあるような“よい話し相手になる”必要はないのです。つまり話をする必要はなく、相手の話に熱心に耳を傾けながら寄り添うということです。そうすれば、話し手は寄り添ってくれる人の目を見て、自分の言葉がその人の心に響いていると感じられます」と、寄り添うことの重要さを描くことに重きを置いたと語っている。

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』本編映像〈くつろぐ二人〉

<作品情報>
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』

公開中

公式サイト:
https://warnerbros.co.jp/movies/detail.php?title_id=59643

(C)2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
(C)El Deseo. Photo by Iglesias Más.