意地とプライドがぶつかる府中ダービーに向けて、BL東京・リーチ「サントリー戦はタックル1000回!」
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リーチ マイケル(東京サンゴリアス) (C)スエイシナオヨシ
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すべて見る首位攻防戦の次は府中ダービーである。『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』第8節で東芝ブレイブルーパス東京が東京サンゴリアスを迎え撃つ。
強風が吹き荒れる2月13日、BL東京は練習を公開。トレーニング終了後にNO8リーチ マイケル主将とSOリッチー・モウンガがメディア対応をした。ふたりは次のように埼玉ワイルドナイツ戦を振り返った。
リーチ「まあ引き分け。トライ数で言えば東芝が多かったが、ベストゲームをしたかというとそうでもない。それはパナソニックも同じだと思うし、2戦目がすごく楽しみ。ディフェンスは良かった。コンタクトエリアでダブルタックルが良かった。音がすごかった」
モウンガ「パナソニックはいいチーム、リーグワンの基準を示してくれるチームと言える。勝てなかったのは悔しいが、点差を離されずに最後まで拮抗したのは良かった。自分自身は常にラインに対して仕掛けようとプレーしていた。後半になるにつれて良かったので、今後も継続していきたい」
リーチ主将は次の府中ダービーに対する高いモチベーションを明かした。
「年間スケジュールで一番の試合。そこに向けて、いいメンタルの準備はしている。ビッグゲームが続いているし、その中でもサントリー戦が一番盛り上がる試合。サンゴリアスも調子が上がってきている。去年から追い上げる力があり、今年も接戦を勝ち切る能力は高いと思う。サントリー戦はチームでタックル1000回やりたい」
開幕4戦勝利なしと苦しんだ東京SGだが、リーチは「サントリーはサントリー」と言う。
「僕の中ではずっと強いイメージ。常に強い。サントリーはボールを持って走るから、サントリーが球出しを早くできればサントリーらしいゲームになるし、自分たちがどんどんタックルできたら自分たちらしいゲームになる。見ていて面白いゲームになると思う。
サントリーが序盤から結構トリッキーなことをやってくるのは分析してわかっている。警戒している選手は流(大)。FWをすごく前に出してくる。後半入ってくる福田健太がいるし、松島(幸太朗)が出てきたらまた違う。タマティ(・イオアネ)は強いし、(ショーン・)マクマーンも強い。垣永(真之介)も元気だし」
BL東京で2季目のモウンガも東京SGが特別な相手だと理解していた。
「府中にやって来た当初はライバル関係だとわかっていなかったが、府中で過ごすにつれてみんなから話を聞いて、サントリーが特別な相手だと理解した。サントリーはリーグワンでどの相手にも勝てるほど力があるチームだと思う。ゲームの強度も高く、ライバル関係にあり、ファンも喜んでくれる試合展開になると思う」
選手たちのメディア対応の後には定例記者会見も実施。トッド・ブラックアダーHCは府中ダービーに向けてこうコメントした。
「今週末のサントリー戦をチーム一丸となって楽しみにしている。府中ダービーは毎年毎年ベストを尽くす試合になので楽しみ。ワイルドナイツ戦からショートウィークとなるが、前節で自信が付いた。ワイルドナイツが我々の弱みを突き、ここを修正すればさらにレベルアップするのだとわかったし、我々の強みをきちんと出せばどんな相手でも通用することもわかった。強敵との連戦をコーチとして、チームとして楽しめている。相手が強敵だからこそ、自分たちがやるべきことが明確になっている。サントリーも調子を上げてきたし、東芝も今年もしっかり戦えているので、今週末素晴らしい戦いができると思う」
指揮官は28-28に終わった埼玉WK戦は勝つべき試合だったとキッパリ。
「コーチ陣も、選手たちも全員が全く同じ感覚を持っているが、あのゲームは勝つべきゲームだった。勝てるチャンスを逃したと思っている。もちろん、負けなかったことへの喜びもあるが、勝てなかったことへの落胆の方が大きい」
今後、タフでタイトな戦いを制するために必要なものは何か?
「前半の入りの部分での規律、マイボールのブレイクダウンでの正確性、ボールを持った時に我慢してアタックする力。我々は自信も信念もあり、メンタルの部分ではしっかり戦える準備はできているので、あとは正確性、遂行力の部分。なぜ正確性を持てないか、それはプレッシャーが大きいから。大きなプレッシャーの中でも遂行力を持たなければならない」
府中ダービーの勝敗の鍵を問われると、HCはこのように返答した。
「サントリーを倒す鍵は、セットピースで安定しているチームなのでそこでしっかり戦うということ。そしてプレッシャーをどちらが受け止めて前へ進むのか、どちらがプレッシャーで後退を余儀なくされるのか、そこの攻防で勝つチームが勝利を収めると思う」
ブラックアダーHCは今週末ラグビーの魅力が詰まった好試合を繰り広げることを約束した。
「初めてラグビーを見るファンがいたとしたら、いいラグビー、素晴らしいラグビーがどういうものなのかをお見せしたいし、お見せできると思う。選手たちのエネルギーやエフォート、お互いのラグビーがダイナミックなので、ラグビーの持つ爆発力を見てほしい。スタジアムに見に来るこどもたちには、いつかこの舞台に立ちたいと思ってもらえるようなパフォーマンスをしたい」
また同会見では藤井淳アシスタントGMも登壇。PR小林洋平(専修大学)、HO日吉健(京都産業大学)、FL/NO8木戸大士郎(明治大学)、WTB岡村優太(東海大学)のアーリーエントリーの選手たちについて説明した。
「我々のセレクションポリシーはラグビーに対してまじめであり、さらに向上心があり、心身ともにタフな選手であることを軸に、ポテンシャルがある選手を採用させてもらった。この4名はこのセレクションポリシーに添った選手。
小林は力強いスクラムはさることながら、機動力の高いPR。伸び代の高い選手。
日吉は学生屈指のタックラーで、タフな体とメンタルを持っている。入団後、HOへのチャレンジを考えている。
木戸は明治でも主将をしていて、この世代のリーダー。派手さはないが愚直さがあり、BL東京のバックローにふさわしい。
岡村はトライ嗅覚に優れていて、身体の強さと空中戦に非常に強い。ボックスキックへの対応に自信を持っている選手」
両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【BL東京】
1木村星南、2原田衛、3小鍜治悠太、4伊藤鐘平、5ジェイコブ・ピアス、6シャノン・フリゼル、7佐々木剛、8リーチ マイケル、9杉山優平、10リッチー・モウンガ、11森勇登、12ロブ・トンプソン、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16橋本大吾、17眞壁照男、18タウファ・ラトゥ、19アニセ サムエラ、20徳永祥尭、21高橋昴平、22眞野泰地、23マイケル・コリンズ
【東京SG】
1小林賢太、2アレックス・マフィ、3垣永真之介、4サム・ジェフリーズ、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7サム・ケイン、8箸本龍雅、9流大、10髙本幹也、11尾﨑泰雅、12中野将伍、13イザヤ・プニヴァイ、14尾﨑晟也、15河瀬諒介、16宮﨑達也、17森川由起乙、18中野幹、19トレヴァ・ホゼア、20山本凱、21福田健太、22森谷圭介、23仁熊秀斗
トップリーグ以降の府中ダービーの対戦成績はBL東京の17勝13敗。昨季は第2節、第15節、プレーオフ準決勝で対戦し、BL東京が3連勝。東京SGの勝利は『NTTリーグワン2022-23』第7節、2年前まで遡らなければならない。
果たして、BL東京が府中ダービー4連勝を飾るのか、東京SGが2年ぶりとなる勝利で4連勝をマークするのか。『NTTリーグワン2024-25』第8節・BL東京×東京SGは2月15日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。ルーパスガーデンではパスターゲットやランパス、トライアウト、タックルなどが楽しめるラグビー体験コーナーやキッチンカーなどを設置。ハーフタイムには新加入選手のあいさつを行う。試合の模様はBS日テレで生中継。チケット発売中。
東芝ブレイブルーパス東京対東京サンゴリアス NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25 DIVISION 1のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2448099&rlsCd=005&lotRlsCd=
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25の特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/
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