団体の壁を越えた前代未聞の寄席定席『新宿末廣亭3月上席昼の部 桂米丸追善興行』
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映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。
【水先案内人 山本益博のおススメ】
先代の三遊亭円楽がプロデュースした博多や札幌の「落語まつり」はいつも大盛況だった。そのひとつには、円楽党だけでなく、落語協会、落語芸術協会、立川流、それに上方落語協会など、すべての落語団体の実力者、人気者を勢揃いさせたことにある。
2年前のさっぽろ「落語まつり」を聴きに出かけたとき、この落語会の常連である桂文珍が高座に上がると、まくらでいきなりこの話題を取り上げた。そして、個別に活動するのではなく、この際、ひとつにまとまった方がよいのでは前置きして、その協会の名前は「落語統一教会」というと、会場は爆笑、時あたかも、連日マスコミが「統一教会」の話題を取り上げていたときだったから、いっぺんに高座の熱量があがったのだった。
「落語統一教会」は当時バカ受けするネタだったが、新宿「末広亭」で3月下席、これが実現する。『桂米丸追善興行』に出演するメンバーを見るだけでも、面白さが伝わってくる。主な出演者を列記すると、
1日:桂文治、笑福亭鶴瓶
2日:古今亭菊之丞、神田伯山
3日:春風亭小朝、三遊亭円楽
4日:柳家喬太郎、立川志の輔
5日:春風亭一之輔、春風亭昇太
6日:瀧川鯉昇、立川志らく、五街道雲助
7日:桂宮治、柳家さん喬
8日:桂文珍、桂米助
9日:神田松鯉、三遊亭白鳥
10日:春風亭一朝、柳家花緑
すでに、前売りは完売だが、2階席は当日売りとのこと、前代未聞の寄席定席の番組である。
<公演情報>
『新宿末廣亭3月上席昼の部 桂米丸追善興行』
3月1日(土)~10日(月) 東京・新宿末廣亭
公式サイト:
https://suehirotei.com/