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伊藤若冲《動植綵絵》ほか花をテーマとした収蔵品45件を公開『百花ひらく―花々をめぐる美―』皇居三の丸尚蔵館で

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国宝《動植綵絵 桃花小禽図》伊藤若冲 江戸時代(18 世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 【展示期間:3/11~4/6】

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皇居東御苑(ひがしぎょえん)に所在する皇居三の丸尚蔵館は、1993年に開館した宮内庁三の丸尚蔵館の管理・運営の主体が移管し、2023年に新たな名称でスタートした博物館。新館の建設が進められるなか、同年11月からその一部を開館して多くの来場者を集めてきた同館で、3月11日(火)から5月6日(火・祝)まで、四季おりおりに咲く花々をテーマとした収蔵品45件を紹介する華やいだ展覧会が開催される。

皇室に代々受け継がれてきた美術品類を核とする同館の収蔵品は、日本美術の各時代を代表する名品が多く含まれていると同時に、日本と東洋以外にも幅広い時代、地域、分野の多彩な美術品が見られるのが特徴だ。

今回の展覧会の見どころは、その貴重な収蔵品の中から、11世紀から現代に至るまで、花を題材とした絵画・工芸・書跡が厳選のうえ紹介されること。四季の明瞭な日本では、季節を彩る花々は芸術の主要モチーフとして、古来さまざまなかたちで造形化されてきた。たとえば、紀貫之の書と伝わる《堤中納言集(名家家集切)》は、美しい料紙に歌集を書写した平安時代の古筆の名品で、今回は花や植物を謳った春や秋の部の書を見ることができる。また花鳥を精緻にとらえた七宝作品や、春の草花を色彩豊かに描いた蒔絵の棚、桜花文様を象嵌した銀製の菓子鉢など、ジャンルの異なる工芸の優品が並ぶのも楽しみなところだ。

《堤中納言集 (名家家集切)》(部分) 伝 紀貫之 平安時代(11 世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 【展示期間:3/11~4/6】

なかでも大きな見どころは、同館でも最も人気の高い画家のひとりである江戸時代の伊藤若冲(じゃくちゅう)の国宝《動植綵絵(どうしょくさいえ)》のうち、花を描いた4幅が展示されること。前期は、桃の花と牡丹、後期は梅の花とバラを主題とした、いずれも精緻かつ華麗な描写が見事な作品の展観となる。また近代の日本画では、池上秋畝(しゅうほ)の屏風や土田麦僊(ばくせん)の繊細な表現にも注目したい。

国宝《動植綵絵 薔薇小禽図》伊藤若冲 江戸時代(18 世紀) 皇居三の丸尚蔵館収蔵 【展示期間:4/8~5/6】

会期となる3月から5月は、春爛漫の季節。館内でお花見を楽しんだあとは、東御苑を散策しつつ、時期に応じてサクラやコブシ、ツツジ、バラなどの花々を愛でることもできる。なお、同館は、新館建設の工事にともない、同展終了後の5月7日から一時休館となり、2026年秋に全館開館を予定している。

<開催概要>
『百花ひらく―花々をめぐる美―』

会期:2025年3月11日(火)~5月6日(火・祝)
会場:皇居三の丸尚蔵館
時間:9:30~17:00、金土(3月28日、4月25日を除く)は20:00まで(入館は閉館30分前まで)、3月11日(火)は13:00から
休館日:月曜
料金:一般1,000円、大学500円
公式サイト:
https://shozokan.nich.go.jp/

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