新しい“映画との出会い”がきっとある！
月イチ！“ぴあテン”ランキング
2025年3月公開の「これからみたい」映画ベストテン！

エンタメの出会いと発見を提供する「ぴあアプリ＆Web」のランキング企画『月イチ！“ぴあテン”ランキング』！　「ぴあアプリ＆Web」でいつも映画のレビューを執筆していただいている「水先案内人」合計26名の皆様に、2025年3月に公開予定の映画の中から「これからみたい」作品、期待している作品、気になっている作品を投票していただいたベストテンを発表します！

本企画は、毎月末～翌月初旬頃に発表予定。同じく「水先案内人」の皆様に聞いた「みた」映画ベストテンも毎月発表していきます。ふたつのランキングで、映画ツウたちがみた上で高く評価した作品や期待している作品をチェックして、新しい“映画との出会い”をお楽しみください！

【ランキング投票方法】
水先案内人合計26名に2025年3月公開予定の映画の中から「みたい」作品をそれぞれベスト3まで挙げていただき、1位：5点、2位：3点、3位：2点のポイントを付けたうえで集計したもの。対象は2025年3月1日～3月31日に日本で劇場公開される予定の作品（※2025年2月中旬時点調べ）で、映画祭や特集上映での公開作、配信のみの作品、ライブビューイング、ブルーレイ・DVDのみでの発売作品は含みません。

→水先案内人が投票する、2025年1月公開の「みた」映画ベストテン　へ

→水先案内人が投票する、2025年2月公開の「これからみたい」映画ベストテン　へ

ぴあ水先案内人26人が投票！
2025年3月公開の「これからみたい」映画ベストテンはこちら！

1位

教皇選挙

公開日：2025/3/20(木)

52pt

2位

エミリア・ペレス

公開日：2025/3/28(金)

27pt

3位

ミッキー17

公開日：2025/3/28(金)

22pt

4位

悪い夏

公開日：2025/3/20(木)

16pt

5位

ベイビーガール

公開日：2025/3/28(金)

13pt

6位

白雪姫

公開日：2025/3/20(木)

10pt

同6位

レイブンズ

公開日：2025/3/28(金)

10pt

8位

ケナは韓国が嫌いで

公開日：2025/3/7(金)

9pt

9位

Four Daughters フォー・ドーターズ

公開日：2025/3/14(金)

8pt

同9位

Flow

公開日：2025/3/14(金)

8pt

同9位

BAUS 映画から船出した映画館

公開日：2025/3/21(金)

8pt

【ランキング総評】
2025年3月公開の「これからみたい」映画ランキングは、3月3日(日本時間)に授賞式が行われる“米アカデミー賞”と関連した作品が、1位、2位を占める結果となりました！

1位に輝いたのは、水先案内人の26人中14人が投票、52ptという高得点を獲得した『教皇選挙』。アカデミー賞では作品賞、主演男優賞など8部門にノミネートされている作品です。次期ローマ教皇を決める“極秘投票”の裏側を描く内容に、「舞台裏でどんな陰謀がうごめいているのか」（植草信和）、「謎多きヴァチカンを舞台にした作品は、きっとおもしろいはず」（堀晃和）などの期待の声が集まりました。

2位は『エミリア・ペレス』。こちらも、アカデミー賞で非英語作品としては史上最多となる12部門13ノミネートされている作品です。主演のカルラ・ソフィア・ガスコンがトランスジェンダーとして史上初の主演女優賞にノミネートされたことでも話題。「ミュージカル＆クライム＆コメディ映画だそう。想像ができないぶん興味が湧く」（伊藤さとり）というコメントのように、型破りな映画かもしれません。

そして3位には、2020年に『パラサイト半地下の家族』で非英語作品初のアカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督による待望の最新作、『ミッキー17』が！　「ハリウッドで撮ったSFスリラーで、主演がロバート・パティンソンと聞いたら期待しかない！」（イソガイマサト）。何度も生まれ変って働かされる男の“逆襲エンタテインメント”だそうです。

ぴあ水先案内人から寄せられた選出コメント

イソガイマサト
フリーライター

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①ミッキー17
②ネムルバカ
③ロングレッグス
【選出コメント】
①『パラサイト半地下の家族』のポン・ジュノ監督がハリウッドで撮ったSFスリラーで、主演がロバート・パティンソンと聞いたら期待しかない！　②『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの阪本裕吾監督が、アクションなしの女子ふたりの青春漫画をどんな映画に仕上げるのか興味津々。　③映画の鍵を握る凶悪シリアルキラーを演じたのは、なんとニコラス・ケイジ！それだけで観たい。

伊藤さとり
映画パーソナリティー

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①Flow
②エミリア・ペレス
③教皇選挙
【選出コメント】
①『Away』の監督が多くの映画賞を受賞している猫アニメとなれば期待度大。猫と他の動物が世界を旅する映像美にも注目している。②カンヌで初のトランスジェンダー女優受賞の本作、ミュージカル＆クライム＆コメディ映画だそう。想像ができないぶん興味が湧く。③レイフ・ファインズに間違いなし。ヴァチカンを舞台にした選挙となれば人間の闇を突くミステリーでは。監督の映像センスにも期待。

植草信和
フリー編集者（元キネマ旬報編集長)

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①教皇選挙
②Flow
③デーヴァラ
【選出コメント】
ローマ教皇選挙の舞台裏でどんな陰謀がうごめいているのか、スキャンダルがあるのか、是非見たい、知りたい。②“艱難時代”が始まっていると思われる現代。洪水の世界で一匹の猫がどのように生き延びるのか？　③『RRR』の壮大なスケールが今度は海を舞台に展開。これを見ずにマサラ・エンタテインメントは語れない。

相馬学
フリーライター

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①ギムリ・ホスピタル〈4K版〉
②Four Daughters フォー・ドーターズ
③デビルズ・ゲーム
【選出コメント】
①デヴィッド・リンチの遺伝子を継いだガイ・マディンの長編デビュー作。初公開時以来、30年以上観ていないのは、未DVD化で鑑賞機会も少ないから。このリバイバルは絶好機！　②ミドルティーンの姉妹がテロリストになるという実話だけで、ただただ不穏。観ないことには収まらない。③凶悪な『転校生』か、韓国版『フェイス／オフ』か!?

中川右介
作家、編集者

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①レイブンズ
②教皇選挙
③映画ドラえもんのび太の絵世界物語
【選出コメント】
①実は、モデルとなった伝説の写真家・深瀬昌久氏とは面識があり写真集を作ったことがあるので、見ないわけにはいかない。②ローマ教皇を決める選挙そのものがミステリアスだが、それをめぐるミステリーとあっては興味津々。③これを見ないと春が来ない。アニメという絵の世界で“絵世界”がどう描かれるのか、期待。

堀晃和
ライター（元産経新聞）、編集者

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①教皇選挙
②BAUS 映画から船出した映画館
③白夜〈4Kレストア版〉
【選出コメント】
①次期ローマ法王を選ぶ「教皇選挙」の舞台裏を描くミステリーと聞くだけで、興味がわく。謎多きヴァチカンを舞台にした作品は、きっとおもしろいはず。②2014年に閉館した東京・吉祥寺バウスシアターの物語。青春の街・吉祥寺がどう描写されたか。通った身としては、タイムスリップした気分で楽しみたい。③巨匠ブレッソンの1971年の大傑作。撮影監督ピエール・ロムの美しい映像が、4Kレストアでどうなったか。公開時のようなみずみずしい映像を堪能したい。

真魚八重子
映画評論家

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①悪い夏
②エミリア・ペレス
③Playground／校庭
【選出コメント】
1位は相変わらず大車輪の活躍を見せる城定秀夫監督作。昨今の貧困ビジネスをどう扱っているか興味深い。北村匠海、河合優実、窪田正孝という出演陣も期待しかない。2位は毎回話題作を発表するジャック・オーディアールの、犯罪ミュージカルというから楽しみ。3位はリアリズムを得手とするベルギー発の子ども映画で期待。

村山匡一郎
映画評論家

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①レイブンズ
②Underground アンダーグラウンド
③逃走
【選出コメント】
①“大鴉”の被写体で知られる写真家・深瀬昌久の人生。写真家が抱える狂気に似たトラウマをどう描くか興味深い。②これまで地下世界にこだわってきた小田香監督。今度はどんな地下空間が開示されるのか。③共感か同情か、あるいは……。半世紀におよぶ逃亡の末に病死した元過激派の人生。足立正生監督がどう描くか。

よしひろまさみち
映画系ライター

2025年3月公開の「みたい」映画ベスト3
①白雪姫
②ミッキー17
③逃走
【選出コメント】
①白雪姫と継母女王のハマりっぷりに期待しつつ、こびとたちのルックには密かに狂気を感じてさらに期待。②ポン・ジュノ初のハリウッド資本映画で、オスカー後初の長編だけに、今後の非英語圏映画人が向かうベクトルが示されそう。③あのニュースを観た瞬間に「映画向き」と思っていたらやはり！　古館さん、ハマりそう。