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ぴあ 総合TOP > 迷宮歌劇「続・美少年探偵団」に富本惣昭が団長・双頭院 学役で初参加!「魅力いっぱいのエンタメ作品、僕自身ワクワクしてます!」

迷宮歌劇「続・美少年探偵団」に富本惣昭が団長・双頭院 学役で初参加!「魅力いっぱいのエンタメ作品、僕自身ワクワクしてます!」

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富本惣昭 (撮影/石阪大輔)

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「化物語」、「掟上今日子の備忘録」といった人気作で知られる西尾維新の青春ミステリー小説「美少年探偵団」の舞台化第2弾となる迷宮歌劇「続・美少年探偵団」が東京、大阪で上演される。校内のトラブルを非公式、非公開、非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」の団長・双頭院 学を演じるのは、ミュージカル「テニスの王子様」4thシーズン(菊丸英二役)をはじめ近年、舞台での活躍が目立つ富本惣昭。“美しさ”を重んじる探偵団の団長、しかも小学5年生(!)という特異な役柄にどう挑むのか? 意気込みを語ってくれた。

――最初に本作への出演が決まった時の気持ちを聞かせてください。人気舞台の第2弾から新キャストで、しかも探偵団の団長として参加するということにプレッシャーや不安はありませんでしたか?

富本 お話をいただいて嬉しかったのはもちろんですが、第2弾にいきなり探偵団の団長という形で参加させていただくことにはプレッシャーもありました。それでも、この世界に入ることができる喜びというのが大きかったです。

第1弾の映像も拝見しましたが、演出の三浦(香)さんが作り出す世界が本当にすごくて、特に小道具の使い方や舞台装置を最大限に活用する演出の仕方はとても好きですし、作品世界にすっと入り込めましたし、「早く俺もあそこに入りたい!」って思いました。特に好きなのが、お客さまを巻き込むスタイルの作品であるということ。劇場に足を運んでくださったお客さまも当事者としてはいり込めるところが面白いと思いました。

――ストーリーの印象についても聞かせてください。

富本 めっちゃエンタメです!(笑)。(登場人物たちが)小・中学生というのもありますけど、すごく見やすいですし、もちろん深く考える部分もありますが、「次は何が起こるんだ?」とずっとワクワクさせられる感じです。

僕が特に好きなのは、探偵団のメンバーたちの関係性。各々が信頼し合っているんです。そこに瞳島眉美役の齋藤かなこさんも加わって、ちょっと人間らしかったり、イジワルなところもあったりして。これから稽古をしていくのがすごく楽しみです。僕自身、台本を読んだだけでは「これ、どうやって作るの?」と想像できないところもありますが、三浦さんの演出、小道具や舞台装置でどんなふうに魅せるのかワクワクしています。

――富本さんが演じる双頭院 学という役も、かなりエキセントリックなところがあるキャラクターですが、どのような印象を抱き、演じるにあたってどんなところを大切にしたいですか?

富本 僕自身、学に対して憧れがあります。決して下を向かず、すごく強い芯を持っている人間。自分の美学をしっかり持っていて、そこに反する生き方をしないという部分です。

キャラクターとしてすごく立っていて、生まれ持ったものが大きいですけど今回、それを自分が演じるというのは、なかなか……ちょっと自分の価値観から改めて見直さなくてはいけないと思いました。学の自信の持ち方は……(苦笑)。だってすごくないですか? 自分のことを「美しい」と言い切れる男って、まあいないじゃないですか(笑)。役としてこれから作り上げていきますが、自分の中のポリシーを決めて、それを曲げないようにしたいと思っています。

ハードワークになりそうですけど、でも、こういう自分にはないキャラクターを持っている人物を演じるというのはすごく好きで、自分の人生を豊かにしてくれることだとも思うので楽しみです。

――ビジュアル撮影で青い髪と瞳の学に扮してみていかがでした?

富本 鏡を見て「俺じゃない」と思ったのは初めてで。感動しましたし、制服に袖を通して改めて「団長としてみんなを引っ張っていこう」と思いました。第1弾では阿久津(仁愛)さんがすごく素敵な学を演じてらしたので、そのキャラクターの魅力を受け継ぎつつ、自分なりの解釈を加えてしっかりと演じて生きたいと思いました。

――先ほど「自分の中にないキャラクター」という話がありましたが、そういう役を演じる際、どのようなアプローチで役をつくり上げていくんでしょう? 特に大切にされていることなどはありますか?

富本 僕は会話を大事にしています。もちろん、(キャラクターの)基盤があった上での会話ですし、そのために何度も原作を読み込んで「なんでこう思ったんだろう?」といったことを考えて、一つひとつ解決していきますが、その上で、当たり前のことですが、相手との会話を大事にするということを心がけています。

――相手との会話によって演じる人物のキャラクターが浮き彫りになっていく?

富本 そうですね。僕はそういうものだと思っています。やはり会話が大事ですし、特に今回の作品はそう思うので、メンバーとの会話を大事にしたいです。

――その会話の相手となる共演陣の印象もお聞かせください。“団長”という立場で参加するにあたって、楽しみにされていることや、どうコミュニケーションをとろうかなどと考えていることはありますか?

富本 探偵団のキャストの中では僕が一番年下で、本当にみなさん、ご活躍されているすごい方たちばかりなので、盗めるところは盗んでいきたいですし、年下という立場を最大限に活用して(笑)、わからないことはすぐに「わからないよ~!」と聞くようにしたいです。

富本 学は小学5年生で、他のメンバーよりも年下なので、そこは関係性としてやりやすいのかなと思っています。足利飆太役のもっちー(持田悠生)がいることも、最初に稽古場に行った時に安心感がありました。「あぁ、知ってる人がいる!」って(笑)。そこから輪を広げていけたらと思っています。いまの時点でそこまで深くお話はできていないんですが、みんな優しそうです(笑)。あと立花(裕大)さんは歌がめちゃくちゃ上手で「さすが“美声”のナガヒロ!」って思いました。

――改めて今回の作品で楽しみにされていることはどんなことですか?

富本 最初にお話ししたセットや小道具をどんなふうに使うのかという部分もそうですし、あとはやはり“歌劇”なので歌ですね。

――演出の三浦さんが歌詞も担当されています。様々な作品で出演される俳優さんに話を聞くと「三浦さんの歌詞が好き」とおっしゃる方がすごく多いです。

富本 わかります!! 三浦さんの歌詞ってすごく面白いし、スーッと入ってくるんです。特に心情を歌うような歌詞は本当に「あぁ、三浦さんの歌詞、いいなぁ」って思います。

――ジャンルも役柄も本当に様々な作品に出演されていますが、舞台の魅力、面白さをどんなところに感じていますか?

富本 僕目線で言うと、今回の学役もそうですけど、自分ではないキャラクターの人生を演じられるというのはすごく嬉しいですし、この仕事ならではの面白さを感じる部分です。さきほどもお話ししましたが、やはり会話です。僕自身、人と話をするのが大好きなので、その世界の人物としていろんな人と会話をする楽しさを舞台上で感じています。
お客さまの目線で言うと、舞台が上演されている間というのは、現実を忘れられる時間だと思うし、非日常の世界を体感できるというのは、舞台ならではの面白さだと思っています。

取材・文/黒豆直樹
撮影/石阪大輔

<公演情報>
迷宮歌劇「続・美少年探偵団」

【東京公演】
2025年3月3日(月)〜9日(日)
天王洲 銀河劇場

【大阪公演】
2025年3月14日(金)〜16日(日)
サンケイホールブリーゼ

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/stage-bishonen-tanteidan/

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