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大ネタ『百年目』をどのように料理するか『三三 柳家三三を上書きする』

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『三三 柳家三三を上書きする』ビジュアル

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映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

【水先案内人 山本益博のおススメ】

落語家の格言に「らしく、ぶらず」というのがある。「噺家らしく、ただし、噺家ぶらない」ことが大事ということである。

師匠の人間国宝だった柳家小三治が亡くなって、落語界中堅の地位の自覚が高座の様子に伺えるようになってきた柳家三三(さんざ)が、このところ着実に噺に磨きをかけている。

その三三が人情噺の大ネタ『百年目』を高座にかける。噺は桜が満開の季節、大店の主人と大番頭の信頼関係を巡る人間模様が、この噺の眼目。噺の終盤がヤマ場だが、それまでは実直を装う粋な遊び人大番頭治兵衛をたっぷり演じなくてはならない。このところ、若手で『百年目』に挑戦する落語家も出てきたが、年の功が噺の出来を左右することは言うまでもない。

私が、今まで聴いてきた中では、六代目三遊亭圓生、先代の桂文枝、現柳家権太楼の名高座が、今でも脳裏に蘇ってくる。さて、柳家三三がこの人情噺をどのように料理するのか、興味が尽きない。

<公演情報>
『三三 柳家三三を上書きする』

2025年3月18日(火) 東京・北沢タウンホール
開場 18:30 / 開演 19:00

【演目】
柳家三三 『百年目』ほか1席

【チケット】
全席指定:3,600円

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2444659