『松山智一展 FIRST LAST 』麻布台ヒルズ ギャラリーで ニューヨークを拠点に活動する現代美術家の東京初の大規模個展
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松山智一《Passage Immortalitas》 2024
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すべて見るニューヨークを拠点にグローバルに活躍する現代美術家、松山智一の個展『松山智一展 FIRST LAST supported by UNIMAT GROUP』が、3月8日(土)〜5月11日(日)、麻布台ヒルズ ギャラリーで開催される。日本では昨年、弘前れんが倉庫美術館で個展が開催されて好評を得ているが、東京での大規模個展は初となる。
松山智一は1976年、岐阜県の飛騨高山生まれ。クリスチャンの両親のもと、幼い頃からキリスト教を身近に育つ。少年期のアメリカでの生活を経て、帰国子女として青年期を過ごし、2002年に渡米。現代アートの盛んなニューヨークを拠点に、絵画を中心に彫刻やインスタレーションを手がけ、国際舞台で高い評価を受けるまでになった。さまざまな場所でパブリックアートも展開している。
松山の大きな特徴のひとつに、アジアとヨーロッパ、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素をぶつけると同時に有機的に結びつけ、異文化間での自らの経験、情報化の中で移ろう現代社会の断片などを織り交ぜながら再構築する手法が挙げられる。そこには、常にマイノリティであり続ける松山の特異な視点から、あらゆる境界を超え融合する世界を創出したいという思いがあるだろう。
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日本初公開作15点を含む約40点の絵画と立体で構成される今回の個展では、まず展覧会タイトルでもある新シリーズ「First Last」に注目したい。英語で「最初で最後」を意味する同シリーズは、アメリカ社会が抱える諸問題を起点として、独自の視点で世界を捉え直し、アートによって新たな共感をつくり出そうとするものだ。
また、世界から注目される以前に松山が数か月かけて昼夜を問わず描き、キャリアのターニングポイントとなった横幅6メートルの大作《We Met Thru Match.com》や、上海やヴェネツィア、ロンドンなどで発表した日本初公開作品も登場する。1階の麻布台ヒルズ ギャラリースペースでは、同時代を生きる表現者たちとのコラボレーション作品を紹介。麻布台ヒルズ中央広場では彫刻作品、貨物用コンテナを用いた屋外作品も展開される。色彩豊かな松山ワールドに足を踏み入れたい。
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<開催概要>
『松山智一展 FIRST LAST supported by UNIMAT GROUP』
会期:2025年3月8日(土)~5月11日(日) ※会期中無休
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
時間:10:00~18:00、金土、祝前日は19:00まで(入館は閉館30分前まで)
料金:窓口一般2,400円、大高1,900円、4歳~中学1,300円/オンライン一般2,200円、大高1,700円、4歳~中学1,000円
公式サイト:
https://www.tomokazu-matsuyama-firstlast.jp
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