華やかな商業演劇の名場面を映像で 帝国劇場アニバーサリーブック×「ぴあ」アプリ連動コンテンツを紹介
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『佐渡島他吉の生涯』第3部 浪花の空の南十字星(1976年 東宝宝塚劇場)「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」より
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すべて見る2025年2月末をもって、建て替えのため一時休館する帝国劇場(帝劇)。その59年にわたる歴史に携わってきた俳優・スタッフの挑戦と、やがて開場する新たな帝劇の未来に光をあてる公式書籍「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」が1月15日より全国の書店にて販売中だ。帝国劇場での先行販売を経て、早くも重版された同書より、ぴあアプリと連動した貴重な「商業演劇」の映像が観られるコンテンツを紹介する。
今でこそ、“ミュージカルの聖地”という印象が強い帝劇だが、かつては森繫久彌、山田五十鈴、森光子、山本富士子、浜木綿子、佐久間良子といったスターによる商業演劇が大舞台を彩っていた。当アプリ連動コンテンツでは、公演情報と共に、帝国劇場や東京宝塚劇場などで上演された、今はもう観ることの叶わないスターたちの華やかな舞台の名場面をスマートフォンで楽しめる。
|コンテンツ紹介
『佐渡島他吉の生涯』第3部 浪花の空の南十字星(1976年 東京宝塚劇場)
[出演]森繫久彌 山田五十鈴 三木のり平 芦屋雁之助 ほか
佐渡島他吉(森繫久彌)とおとら(山田五十鈴)、活動弁士の玉堂(三木のり平)の軽妙でコミカルなやり取りが微笑ましい場面。
原作:織田作之助「わが町」より 脚本:椎名龍治 潤色・演出:森繫久彌
美術:浜田右二郎 音楽:小川寛興 照明:浅沼貢 音響:奏和夫
『浪花恋ごよみ』(1996年 帝国劇場)
[出演]山本富士子 田村亮 ほか
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日本一の名妓として知られた富田屋八千代(山本富士子)が、その名を捨てるほど心から慕う画家・尊彦(田村亮)の絵が文展に入選。祝賀会の夜、尊彦を送り出しひとり祝いの言葉を語る姿がなんとも切ない。
脚本:土井行夫 潤色・演出:堀井康明
装置:古賀宏一 照明:今井直次 音楽:山本丈晴 効果:本間明
『女坂』(1997年 東京宝塚劇場)
[出演]山田五十鈴 榎木孝明 曽我廼家鶴蝶 ほか
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長年、夫の妾となる若い女たちの世話に明け暮れてきた倫(とも/山田五十鈴)。すべてを犠牲にしてきた人生に「絶望してはいけない」と言い、雪が降るなか、舞台奥までのびた階段を見上げる後ろ姿が印象的。
原作:円地文子 脚本:菊田一夫 潤色:堀越真 演出:水谷幹夫
美術:石井みつる 照明:沢田祐二 音楽:橋場清 効果:本間明
『ねぶたの女』(1998年 帝国劇場)
[出演]浜木綿子 加藤武 赤木春恵 ほか
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青森でねぶた作りをしながら、いつか東京へ出て“女ゴッホ”を目指していた美奈子(浜木綿子)が、さまざまな出来事を経て、ねぶた絵師として目覚めていく。美奈子のねぶたが登場する圧巻の大詰は必見。
作:宮川一郎 戯曲:野田昌志 演出:井上思
装置:石井強司 照明:塚本悟 音楽:甲斐正人 効果:佐藤日出夫 振付:若柳禄寿
『人生は、ガタゴト列車に乗って・・・・・』(2000年 帝国劇場)
[出演]浜木綿子 左とん平 ほか
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作家・井上ひさしの母、井上マスの波瀾万丈の人生を綴った自伝的小説の舞台。女手ひとつで人生の難局を乗り切ってきたマス(浜木綿子)と、マスに言い寄る県会議員・永山勘吉(左とん平)とのやり取りはまるでドリフのよう。劇場が爆笑の渦に包まれた。
原作:井上マス 脚本:堀越真 演出:山田孝行
装置:古賀宏一 照明:塚本悟 音楽:鈴木邦彦 効果:呉東彰
『ビギン・ザ・ビギン』(2000年 帝国劇場)
[出演]森光子 風間杜夫 井上順 ほか
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日劇解体の日、“日劇の幽霊”かすみ(森光子)と演出家の佐伯(風間杜夫)が客席で語らう涙の場面からレビュー、カーテンコールまでたっぷり15分間の映像を。
作:マキノノゾミ 演出:栗山民也
装置:堀尾幸男 照明:勝柴次朗 音楽:甲斐正人
振付:前田清実 衣裳:宇野善子 効果:深川定次
『細雪』(2001年 帝国劇場)
[出演]佐久間良子 山本陽子 沢口靖子 南野陽子 ほか
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大阪船場の旧家を舞台に、時代の荒波にのまれていく四姉妹、鶴子(佐久間良子)・幸子(山本陽子)・雪子(沢口靖子)・妙子(南野陽子)の明暗を描く。舞台いっぱいに広がる枝垂れ桜の景色、四姉妹の華やかな着物が相まってなんとも美しい場面。
原作:谷崎潤一郎 脚本:菊田一夫 潤色:堀越真 演出:水谷幹夫
装置:石井みつる 照明:塚本悟 音楽:鈴木邦彦 衣裳:河原彰、宇野善子 効果:呉東彰
『放浪記』世田谷の場(2005年 芸術座)
[出演]森光子 池内淳子 青木玲子 大出俊 山本學 ほか
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作家・林芙美子の生涯を菊田一夫が舞台化。森光子のライフワークとして知られる『放浪記』。仲間をも裏切り、女流作家としてしたたかに生きようとする芙美子の姿が描き出された名場面。森が後年、最も好んだという「世田谷」の場を。
作:菊田一夫(林芙美子作品集より) 潤色・演出:三木のり平
演出補:本間忠良 美術:古賀宏一 音楽:古関裕而、小川寛興 照明:山内晴雄 効果:秦和夫、秦大介
ほか、<番外編>として、1966年、菊田一夫が世界で初めて舞台化した『風と共に去りぬ』のアトランタ脱出場面のために撮影されたスクリーン映像も閲覧できる。
※舞台写真はすべて「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」より
※「ぴあ」アプリをダウンロードしたスマートフォンで、「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」誌面に掲載されたQRコードを読み取ると、名場面が観られます。
<書籍情報>
「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」
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全国の書店で発売中
価格:5,990円(税込)
仕様・ページ数:A4変形サイズ/本文 356P/オールカラー
発行:東宝株式会社
発売:ぴあ株式会社
https://book.pia.co.jp/book/b654959.html
■ Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4835650050
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