イーブンのFC東京が白星先行か? 絶好調・湘南が再び白星街道へ入るのか?
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俵積田晃太(FC東京) (c)J.LEAGUE
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すべて見る白星先行か、黒星先行か。FC東京にとって大事なゲームとなる『明治安田J1リーグ』第5節。相手は3勝1分と開幕ダッシュに成功した湘南ベルマーレだ。
前節は悔しい敗戦となった。FC東京は山下敬大と佐藤恵允が揃って加入後初ゴールを決めるなど3-1で勝利した名古屋グランパス戦から7人を変更。前線にマルセロ・ヒアン、仲川輝人、俵積田晃太を並べ、復帰後初先発となった橋本拳人をボランチに配置し、鹿島アントラーズに挑んだ。序盤は一進一退の攻防となるが、時間の経過とともにFC東京が優位に立った。
25分左WB長友佑都のシュートが右SB濃野公人の顔面ブロックに阻まれると、35分俵積田とのワンツーで抜け出した仲川が狙い澄ましたシュートは惜しくもポストを弾いた。前半終了間際には濃野のシュートをGK野澤大志ブランドンがセーブすると、CB植田直通がこぼれ球を押し込んだが、野澤がかき出して前半をスコアレスで終えた。
後半も双方に決定機が訪れる。50分右WB安斎颯馬のクロスをマルセロ・ヒアンがドンピシャでヘッドを合わすが枠をとらえず。ならばと55分M・ヒアンが激しいチェイスで相手GKからのボールをかっさらうが、無人のゴールに放った俵積田のシュートは右へ逸れていった。FC東京は後半立て続けのチャンスを生かせずにいると、主導権は鹿島に流れていった。
67分CKを野澤がパンチングすると、右SH小池龍太がダイレクトボレー一閃。野澤がファインセーブで防ぐと、その後のCKで再び小池にボールが渡ると、今度はクロスをチョイスし、植田がヘディングシュート。先制点献上と思われたが、VAR判定でオフサイドが判明し、FC東京は命拾いした。70分CKのこぼれから濃野がクロスバー直撃のミドルシュートを打つと、三次攻撃の中でCB森重真人がFW鈴木優磨を倒してPK判定。74分とうとう均衡が破れた。後半アディショナルタイムには樋口雄太の速く低いFKを途中出場の師岡柊生がニアでヒールで合わせて勝負あり。決めるべきところで決められなかったFC東京は0-2で高い代償を払ったのだった。
一方、湘南はクラブ初となる開幕3連勝をマークすると、第4節・横浜F・マリノス戦は1-1の引き分け。3試合で2得点の福田翔生がベンチ外となったが、『U-20アジアカップ』から帰って来たばかりの石井久継が途中出場し、こぼれ球を押し込んで同点に追い付いたのだった。
その後逆転は叶わなかったが、山口智監督は「連戦の中、昼の暑い時間帯の試合で選手たちはよく戦ってくれた。勝ちたかったが、選手はファイトし、我慢強く戦って勝点を持ち帰れるので、ポジティブにとらえたい」と振り返った。指揮官は好材料を口にしたが、若き10番鈴木章斗主将は「自分たちが準備してきたものがあったけど、前半は出せている部分と少し物足りない部分があった。自分の中では前半のはじめからもっとできたのではと悔しさが残る試合だった」は反省点を口にした。勝点1では満足しない志の高さはよしだ。
過去の対戦成績では14勝3分5敗とFC東京が大きく勝ち越すが、直近3シーズンでは湘南が3勝1分2敗と逆転する。昨季の対戦は1勝1敗。第19節は湘南が3倍以上のシュートの雨を振らすも、途中出場の徳元雄平(現名古屋グランパス)がファーストプレーで狙い澄ましたミドルシュートを決めて1-0。第35節では前半終盤に鈴木章斗が放った見事な弧を描いたミドルシュートで先制すると、後半早々には高い位置でボールを受けた畑大雅がボックス内に侵入、自ら仕掛けてゴールネットを揺らし2-0で湘南が4連勝を飾った。
果たして、FC東京が再び白星を先行させるのか、湘南が再び白星街道を走るのか。そして前節J1最年少となる15歳7か月22日でデビューした中学3年生のMF北原槙の出番はあるのか。『明治安田J1』第5節・FC東京×湘南は3月8日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は東京ドロンパがスタジアム内に大出没する「東京ドロン!ッパ!DAY」を開催。試合前のアジパンダ広場内特設ステージでは両クラブに在籍した長谷川アーリアジャスールと石川直宏コミュニティジェネレーターによる「スペシャルOBトークショー」も実施する。試合の模様はDAZNでライブ配信。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)で発売中。
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