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WOLF HOWL HARMONYがグループについて再認識したこと「楽しいだけじゃなくて辛いことも乗り越えられる4人でよかった」

音楽

インタビュー

ぴあ

WOLF HOWL HARMONY (撮影/堺優史)

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「人生のストーリーが重なり合い、哀愁のある一匹狼の遠吠えのようなメンバーが運命的に集まった」――そんな名前の由来を持つWOLF HOWL HARMONYがハーモニーを重ね、作り上げたファーストアルバム「WOLF」がリリースされた。
「最近より歌にフィーチャーしている」と話す彼らがアルバムで挑戦したのは、音楽の最先端。だからこその恐れもあるが、ここにWOLF HOWL HARMONYあり、と印象付ける1枚だ。そんなアルバムの魅力を熱く語ってもらった。

新たなウルフを見せる新曲

――ついにファーストアルバムリリース。いま、どういった思いなんでしょうか。

RYOJI ついに、という思いもありつつ、僕のイメージだと、もう少しあとなのかな、とも思ったりもしていました。でも、このタイミングでリリースできるのはすごく嬉しかったですし、これからは僕らを知らない方々に届けないといけない、というところではすごく燃えていますね。

――これまでにリリースされた楽曲を中心に収録されていますが、グループの新しい一面として感じられるのが新曲の『BAKUON -爆音-』でしょうか。

GHEE ブラジル発祥のバイレファンキという、自分たちとしても挑戦的なジャンルを用いた楽曲になっています。いろんなボーイズグループがいる中でも、あんまり聞かないないようなジャンルで、僕たちの「これからてっぺんを獲りに行くぞ」という意気込みがこの楽曲で伝えられたら。
あとは、ラップで言ったら、このファーストアルバムまでの集大成ですね。僕はラップの表現の幅が今よりもっと狭かったんですけど、Chaki ZuluさんやT.kuraさんに揉んでいただいて、表現の仕方も勉強できました。そういった部分を今回『BAKUON -爆音-』ではこだわってレコーディングさせていただいています。

――以前、インタビューさせていただいたときにウルフで勢いのある楽曲が歌いたい、ということもおっしゃっていましたが、それにイメージが近い?

GHEE 近いですね。あとは個人的に、バイレファンキは僕がブラジル人なのでめっちゃアガります。大好きですね。最初にデモを聴いたときに勝手に体が動いてました(笑)。

HIROTO この楽曲は途中で曲調がガラッと変わるんですけど、その中でしっかりウルフの歌の良さを残しているイメージがあって。僕はブリッジのメロディーが落ちる部分を歌っているんですけど、そこはよりウルフの歌を聴かせないといけない部分でもあるので、こだわらせていただきました。パフォーマンスだったり、曲の中でも、ユニゾンでみんなで歌うところは連携している感じがして好きですね。

SUZUKI HIROTOが言っていたように、R&Bに変わっていく部分だったり、特に曲が始まってからの印象と一気にガラッと変わるところなので、そこは世界観をちゃんと表現できるように意識をしながらレコーディングさせていただきました。あとは、ニュアンスの細かいところを意識しながら何回も録らせていただいたので大変でしたけど、改めて自分の歌の成長にも繋がったなと思います。自分の引き出しの中に、新しい表現の仕方やニュアンスの出し方が増やせた、いいレコーディングになりましたね。

RYOJI

RYOJI 『BAKUON -爆音-』に関しては、新しさが心配な要因でもありました。ファッションでもそうですけど、新しいものって先取りしすぎても伝わらない部分もあるので。でも、今回の楽曲はバイレファンキのから2000年とか90’sぐらいのR&Bサウンド調に切り替わったり。ファンクという音楽ジャンル自体がそもそも爆音で曲を流して踊る文化だと思うので、そこに関してはぴったりな音楽アプローチができたのかな、と思います。 爆音の環境でいうと、今日本で言えばクラブだったりとか、いろんなイベントだったりでこの『BAKUON -爆音-』を流したい、聴きたくなるのかな、と思っていて。以前、DIESELさんのイベントでもクラブでライブさせてもらった経験もあるので、そういうクラブシーンの音楽が好きな方にも知ってもらえるような楽曲です。人と人を繋げるような楽曲になれたら嬉しいですね。

――そしてMVも制作されている?

GHEE MVのためにみんな金髪にしました。

RYOJI 僕はもともと金髪ですけど(笑)。

――特にGHEEさんとSUZUKIさんがイメージがガラッと変わって。

SUZUKI 実はこれ、ウィッグなんです。だからずっとつけていると頭が痛くて。

GHEE 逆に僕はMVが公開になるまでは黒髪のウィッグをつけていました。

――そんな気合いも入ったMV、どんなものになっているんでしょう?

SUZUKI WOLF HOWL HARMONY史上、最難度のダンスの振り付けになっています。Dリーグでも活躍されているLIFULL ALT-RHYTHMさんに振り付けていただいたんですが、MVにも出ていただいています。
今回、無機質だったり、直線的なもの、機械的なものをテーマに撮らせていただいています。少し激しい楽曲ではあるんですけど、その中でもどこか無機質さを感じたりとか、少し不気味な雰囲気みたいなものもあったり。爆音で盛り上がってるけど、見える映像は意外と直線的だったり、集団行動的なスパイスだったりを取り入れているので、観ていても楽しめる楽曲、MVになってるんじゃないかな、と思ってます。

WOLF HOWL HARMONYの魅力を伝えるために演出を考え抜いた

――今回、形態としてライブ盤もありますが、メインで収録されているのは昨年行われた「NEO EXILE SPECIAL LIVE 2024」でのステージですよね。改めて振り返ってみていかがですか?

SUZUKI 演出はめちゃくちゃこだわってやらせていただきました。僕らは踊りで魅せる楽曲は多くないので、より楽曲の良さ、ウルフの良さが伝わるように、そしてお客さんにどうやったら楽しんでもらえるか、というところを考えたときに、「こういう演出はどうだろう?」ということをクリエイティブのスタッフさんたちと一緒に意見を出し合いながら作り込んでいきました。リハーサルの期間や作り込みの期間は特に印象に残ってますね。毎日スタジオにこもってやってたんで。

RYOJI ライブが1日だけだったのがもったいないぐらい。

SUZUKI ツアーができるぐらいの感じで作り込みしてたね。

RYOJI 4グループの全曲を披露したからね。
だからその分、最初のセットリスト決めに時間かかりました。

SUZUKI 一番時間がかかったかもしれません。

RYOJI NEO EXILEという括り自体も初めてだったので、意外と4チームのコミュニケーションの取り方、みたいなのも初めてでした。僕とSUZUKIは「iCON Z ~Dreams For Children~」第2章からの参加だったので、LIL LEAGUEのみんなとあんまり接する機会がなかったんですけど、GHEEとHIROTOは第1章から知っているので、彼らがどういったことを考えているのか教えてくれたりして。あとはLIL LEAGUEは先にデビューしているので、その感覚を大事にしたり、LIL LEAGUEのみんなの意見はめちゃくちゃ勉強になりました。学びにも繋がった思い出があります。

SUZUKI

――HIROTOさん、GHEEさんはいかがですか?

HIROTO メドレーが思い出に残っていますね。ほかのグループとはデビューする前は一緒にいる時間も多かったんですけど、こうやって活動していく中で、それぞれが全く違うところで活動したりしていたので、久しぶりに会って一緒にパフォーマンスをするっていうのは楽しかったです。

GHEE いろんな人と歌ったしね。
僕は絶対に4人でかましてやろう、という思いがありました。『ROLLIN’ STONES』を初披露したんですけど、みんなが自分のゾーン入ってるな、と思ってすごく印象的です。その楽曲で、めちゃくちゃ攻めたな、と思いましたね。サングラスを叩きつけて割ったりする演出もあったり。
あとは自分たちの色を出すには、ということは常に考えてました。弱気になっているわけではないんですけど、周りのグループのダンスがすごかったり、持ち味がいっぱいある中で、自分たちの持ち味を出せるように意識した期間でしたね。

――そこにプラスして、先輩のツアーに帯同するのはまた違う刺激になりそうですね。

GHEE そこではどれだけ初めての人に気になってもらえるかが難しかったですね。
先輩のライブなので、礼儀をわきまえつつもどう呼び掛けるかは意識していました。

HIROTO 先輩のライブに帯同させていただいて、まだ自分たちの力では立てない大きなステージに立てる経験ができることで、そこから一気に変わったな、と感じました。スタッフさんにも「ウルフ、めっちゃ変わったよね」と言っていただいて。自分たちにとってもこれからの財産になりましたね。

――三代目 J SOUL BROTHERSのライブでは東京ドームにも。ドームは初めてだったんですか?

GHEE 初めてでした。でかかった!

RYOJI でかかったねー。

――ドームに立ってみて、いかがでしたか。

RYOJI かなりプレッシャーを感じましたし、東京ドームには何かが宿っていると言われているんですけど、「宿ってんなー」って感じです(笑)。
それぐらい、ステージに立ったときに重圧を感じました。

SUZUKI すごかったですね。重圧は目には見えないものなので、言葉で言い表すのも難しいですけど、とにかくすごいな、ということは感じました。僕らももっとでっかいエネルギーを発信していかないとより遠くの人に届けるのが難しいんだな、と。

――なんだか、一瞬で急成長しそうですよね。

SUZUKI それこそドラゴンボールの精神と時の部屋にいたような(笑)。一気に成長できる、レベルアップできる場所だな、ということは感じましたね。

それぞれの強いこだわりが覗くメンバープロデュース盤

――今回はメンバープロデュース盤も。それぞれどういったところにこだわられたのか教えてください。

GHEE 自分は結構ロックとヒップホップを混ぜたテイストにしたんですけど、もともとロックミュージックも好きなんです。そこにラップもしているので掛け合わせて自分を表現できたらな、って。「僕とは」ということが分かってほしくて。初めて見た人も「この子はこういうキャラなんだ」ということが分かってもらえたら、嬉しいです。

RYOJI 僕は「RYOJI」がどういうふうに生きてきたのか知ってもらいたくて、自分のルーツになっているものをまとめさせていただきました。
ジャケットで言うと、衣装はDIESELさんで自分でスタイリングさせていただいたんですけど、それにもストーリーがあるんです。タンクトップにブカブカのデニム、ティンバーランド履いて、ベースボールキャップをかぶる、みたいなスタイルは中学生のころに大切にしていたファッション。その現代版を、最先端のDIESELさんにお力をお借りして作ってみました。それからグローブは僕らが結成されてから武者修行のときにずっとつけていたグローブなんです。
あとはいろいろなパターンのカットがあるんですけど、自分自身が2000年を生きてきて、Y2Kスタイルは音楽のルーツになってるところでもあるので、それをウォークマンで当時聴いていた自分を表現したくて。今回はもう少し前の機材を実際に聴きながらCDディスクを持ったり。
ほかには、当時、ウィルコムを使ってたんですけど。

――懐かしい!

RYOJI ですよね。そういう懐かしさも感じてもらいたかったので、携帯の画面に映っている自分のショットがあったり。
自分的にはファッションが好きなこともアピールポイントのひとつでもあるんですけど、母がエドウィンさんで働いていたのでデニムに詳しいんですよ。それで僕もデニムが好きになって、高校生のときに、卒業してDIESELさんでアパレルやってみようって思って電話をしたんです。面接するまでは予定が立てられたんですけど、急遽、父の都合でペンキ屋さんを手伝うことになって。そのときは踏み入れることができなかったんですけど、今こうしてDIESELさんにお力をお借りできていることもご縁だな、と。本当に自分のルーツに基づいて作ることができたのでそこは「RYOJIらしさ」をを感じ取ってもらえれば。
もうひとつ、僕の中で大事にしてるのが鏡文字で英語のメッセージを書いていること。鏡に映すと読めるんですけど、それは鏡を見ながら自分のことをちゃんと好きであってほしい、という思いを込めています。みんなが鏡を見ているところを想像したらすごくステキなことだなって。
すみません、熱くなって長くなっちゃった(笑)。

GHEE

SUZUKI 僕は、本当の自分が表現できればなっていうところでやらせていただきました。自分が好きな世界観だったり、自分の本質的な部分や中身をどう表現していこうかな、というときに、花も好きだったりするので、その花言葉に意味を込めてみました。特に青いバラは自分の中で大事な花です。
青いバラには、「奇跡」だったり、「不可能を可能にする」という花言葉があったりするので、そこに僕やグループの未来への意味を込めました。
あとは言葉よりも形で表現したかったので、いろんなお花をたくさん使わせていただいています。その中でも自分が好きな色合いだったりとか、組み合わせ方だったり、アート感を意識して作っていった感じですね。どんなものを表現したいか相談しながら、「それだとちょっとエッジききすぎてる」、「もしかしたらワンチャン怖くなるかもしれない」という部分もあったりもしたので、そのバランス取りながら、いろいろ試しながらやっていきました。

HIROTO 僕が学生の頃に流行っていたキラキラのシールだったりをイメージして、僕の好きなものを詰め込みました。最初からピンクをベースでやることは決めていて、そこから何か自分のオリジナリティだったり、かわいさの中にもセクシーさがあったり、自分で文字も書いたりしても。ジャケットだけではなく、封入されている、まだ見えていない細かい部分までこだわらせていただきました。

4人のブレないカッコよさ、変わらないチャーミングさ

――メンバープロデュース盤を見ると、どういう人なのか伝わると思うんですけど、結成時と、今とではお互いにイメージが変わった部分はありましたか?

RYOJI まあ、「そう来るんだろうな」って感じですね(笑)。全員が全員そう思ったよね。

HIROTO 一応、被らないように打ち合わせしておこうって言って、最初に出したのがもうそもそも違ったので。

RYOJI だよね、っていう。OK、OKみたいな……。

GHEE うん、あんまり変わらないですね。

SUZUKI 大きいところで言ったら変わらないんですけど、その中でも「こういう一面もあるのね」という発見は一緒にいる分見えてきたところはありますね。
例えばHIROTOは最年少ですし、メンバープロデュース盤を見ていただいてもわかるようにキュートなイメージがやっぱり強いと思うんです。ファンのみなさんも一番かわいい末っ子みたいな感じで見てくださってる方が多いと思うんですけど、実は意外と芯が強いというか。ワガママですし、折れない芯の強さも持っていたりもするので、そういうところは意外な部分かなと思います。僕自身も初めてHIROTOのそういう部分を見たときにはちょっと驚きましたね。

――末っ子だからこそ、育っていく部分があるんですかね。

SUZUKI そうかもしれないですね。ひとりっ子、っていう自分が育ってきた環境もありますし。

――そんな自覚あります?

HIROTO あります、あります。めちゃくちゃあります。
もともと多分頑固だったと思いますし、わりと折れないタイプだったんですけど、それが一緒にいる中で出てくるようになったんだと思います。

HIROTO

――HIROTOさんは「この人のここ変わったな」と感じる部分はあります?

HIROTO みんなが変わったな、という部分で言ったら順応する力ですね。自分の中での反省点を修正して次に繋げる力というか、それが僕が見ている中では3人が成長している部分、変わっている部分だな、って日々過ごしていて感じます。自分を客観視する力だったり。

――逆に変わらないウルフの良さはどういったところですか?

RYOJI それぞれが違うルーツだし、違う環境で育ってきたからこそ、バラバラなのかなって思っていたんですけど、逆にバラバラな方が良かったりすることが多くて。年齢もバラバラですし。
その分、じゃれ合いがあるときとかも、僕とHIROTOが取っ組み合いみたいなことをしているところに参加してくるGHEEもいれば、ちょっと遠目で見るSUZUKIがいたり。バランスが取れてるんですよね。そのときに何か起こったら、そこにSUZUKIが入ってきたりとか。僕は個人的にその時間が楽しくて。ブレない好きなところですね。

――SUZUKIさんが止める役なんですね。

RYOJI 僕は一番じゃれ合いたいタイプです。

SUZUKI はしゃいでます(笑)。

GHEE たまにスーくんが変なことするんですけど。

SUZUKI たまに自らね。

RYOJI はっちゃけるときは一番はっちゃけるタイプです。

SUZUKI です(笑)。

RYOJI 馬鹿できる4人で良かったですね。馬鹿じゃないけど馬鹿できるって結構重要じゃないですか。だからそこはみんな頼もしいな、って思います。

GHEE 変わらない良いところ……個性がそれぞれあること、ですね。自分が将来やりたいことは、みんなブレないんですよ。やっぱり環境によって、自分の本質を忘れるときがあると思うんです。でもみんなちゃんとその本質は忘れずにいた上で、新しい自分を探したり。しっかり芯がある4人でよかったです。意外とちゃらんぽらんに見えて、音楽に対してちゃんとしているし、自分の思いだったり、アーティストに対する芯があります。

RYOJI 配信をわりと頻繁にやってたりしもしてますし、ライブMCとかでも意識的にちょっとワチャワチャするところがあるんですけど、多分GHEEが言いたいのは、楽しいだけじゃなくて辛いことも乗り越える4人でよかったなってことですよね?

GHEE まあ、そういうことですね。

RYOJI 付け足しがあれば。

GHEE そんな感じです(笑)。

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「BAKUON -爆音-」 Music Video

撮影/堺優史、取材・文/ふくだりょうこ