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長谷川慎がスタイルブック『melt』に込めた自分らしさ「完璧じゃないし、情けない部分もある」

音楽

インタビュー

ぴあ

長谷川慎 (撮影:映美)

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THE RAMPAGEのメンバー16人それぞれの個性を引き出す書籍を、2024年7月から12月連続で刊行する大型企画「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」が佳境を迎えている。

3月20日(木) に発売となったのが、THE RAMPAGEのファッションリーダーでもある長谷川慎のファッションスタイルブック『melt』。
迸る長谷川の感性に思わず唸ってしまうような1冊だが、実は撮影時はある特殊な状態で行われていたのだとか。
タイトル『melt』に投影した自分自身についてや、ファッションのこだわりについて語ってもらった。

ワガママをたくさん言いました!

――今回、スタイルブックを作ることはすぐに決まったんですか?

幻冬舎さんもそれぞれのキャラクターを分かってくださっていたので、僕だったら「ファッションに特化したものをやってみませんか」とご提案をいただいたんです。12ヵ月連続、という中でも、自分の個性をしっかり出せたらいいな、という思いはありました。

――作られて楽しかったですか。

もう、めっちゃくちゃ楽しかったです!こだわりすぎて、本当に幻冬舎さんにはワガママをたくさん言いました。もう、やりたい放題です(笑)。

――そのワガママの内容をぜひお伺いしたいです!

なんだろうな。全部わがままなんですけど(笑)。
表紙で言うと、スーツも缶バッジも私物なんですけど、バッジをつける位置もこだわりましたし、色にもこだわったし。本当にこだわりが詰まっています。このタイトルの箔をギラギラにしたいとか、色とか、文字の位置とか。

――タイトルもこの質感にすると金額が変わってくる、というものですよね。

そう、そんな話ばかりしていましたね。幻冬舎さんには相談ばかりで困らせていたと思います(笑)。でも、絶対にやれる、とも思っていました。

――タイトルはどうして「melt」に?

「酔っぱらってつぶれてしまう」という意味で「メルトダウン」って言葉があるんですけど、まずそこから来ています。「メルトダウン」の「メルト」からとって。
というのも、撮影の日に、撮影チームのみんなで飲みながら撮影していたんですよ。都内で集まって、横浜に移動して撮影したんですけど、その道中のバスの中で緊張をほぐすためにみんなで乾杯したのが始まりで。そうしたら、結構酔っぱらっちゃって。
そんなときにカメラマンさんが「まこっちゃんが酔っぱらって潰れるまでを撮ろう」って言い出して。そういうカメラマンさんも飲んでるんですけど。

――なかなかない撮影ですね!

もちろん、冗談で言っていたんですけど、各セクションで実際にお酒を飲みながら楽しく撮影していきました。だから、本当に飲んでいるし、良い感じに酔っぱらっているし、表情を見たら分かるんですけど、だんだん目がとろけてきてるんです。

――この表情は演技じゃないんですね。

リアルにとろけた目になっていました(笑)。顔にはあんまり出ないんですけどね。
そんな本当にメルトダウンするんじゃないか、という冗談から始まりました。でも、「melt」という言葉の響きもいいな、と思ったし、調べてみるといろんな意味があるんです。「情けない」だとか、ネガティブな意味もあるんですけど、それも含めて自分っぽいな、と。完璧じゃないし、情けない部分もある。でもそんな自分も全部さらけ出したいんです。自分の弱みを見せられるのも僕の強みだと思うんですよね。
それだけではなく、「感動」だったり、あとは「魅了する」……「melty」だとか、いろんな意味があったり。この言葉にしてから、いろんな意味があとからどんどんついていって、結果的にいろんな意味や想いが詰まった言葉になりました。

――酔った中でも、しっかりとスタイリングはされて。

そうですね。スタイリストさんと一緒に現場でバーッと決めて。

――一番お気に入りのスタイリングはどちらになりますか?

どれもかっこいいんですけど、僕は表紙って答えています。表紙を飾る写真はやっぱりいろんな条件を満たしてるというか。自分が満足しているから表紙になっていると思うんですけど、これはもうファッションスタイルブックだと一目で分かる。斬新だし。こういう、片方だけに缶バッジがついているスタイリングは前からやってみたかったんですよね。

――逆にやったことなかったんですね!

私服ではやったことあるんですけど、写真に残したことがなかったので。自分のこだわりが全部詰まっている1枚なので好きですね。

ファッションについては「なんでも行けるぜ、という気持ち」

――スタイルブックでも書かれていますが、長谷川さんのファッション遍歴をお聞きしたいな、と。ファッションにのめりこんだ瞬間はどんなときだったんですか?

ダンスに出会ったのがきっかけですね。ダンスをする小学3年生の末ぐらいは普通の小学生で、母がいろいろ買ってきて着させてくれていました。
でもダンスを始めてから、自我というか、これが好きなんだな、これは嫌いなんだな、ということがわかってきたんです。そこから自分の好みも分かってきました。
それで中学生ぐらいのときかな。小学生までがキッズダンスというくくりで、中1からは全員成人クラスになるんです。そのタイミングで一気に大人の人のファッションを見る機会が増えました。先輩でダンスをやっている人はめちゃくちゃおしゃれだし、そこからおしゃれじゃなきゃダメなんだ!って。

――ダンスとファッションは一緒にあるもの、というような。

そうですね。ダンスと音楽とファッションはセットです。先輩たちを見ているとおしゃれな人ってダンスがうまいんですよ。大体そうなってる。理にかなってるんですよね。この動きをするには、ちょっとダボッとしたような、動きが見える服だとか。その人の人生みたいなものが出てくるんですよ。それがおもしろい。そこからいろんな人を見て「自分はこれだな」というものを吸収していきました。

――年齢を重ねるごとに、ファッションへの感覚も変化しているんですか?

本当にいろんなファッションをやってきました。でも、自分の根底にはスケーターファッションがあって、そこからぐるぐるいろんなファッションをやってきましたね。

――多くの人はオシャレになりたい、という願望があると思います。そういう人たちが自分なりのおしゃれを見つけたり、好きなファッションを見つけるためのアドバイスを送るとしたら、どうでしょう?

うーん……難しいですね。でも、やっぱりいろんなものを見て、いろんなものを買って、着てみる。それだけですね。僕も失敗もしまくっていますし。
あとはやっぱり自分を理解することじゃないですかね。この服は似合うとか、この色は似合う、このサイズ感が似合うとか。自分を分かっている人は、ファッションを網羅できると思います。

――長谷川さんご自身も自己理解はやっぱり進んでる?

分かっていると思います。あんまり自分で言うのもあれなんですけど、似合わない服はありません。別に何でも着れるし、何でも似合わなきゃダメじゃん?って思っていますね。THE RAMPAGEのファッション担当なのに「これは着れません」みたいなことはもうない。何でもいけるぜ、という気持ちです。

――そういう自信を持って取り組んでいらっしゃる。

そうですね。なんでも着てるし、なんでも着たしな、って。オール豹柄もやってるし、派手なのも行けるし、こういう経験をさせてもらえて気づくこともあるし、こんな派手にやってもいけるんだ、って。

『*p(R)ojectⓇ』への想い

――グループの活動でも、THE RAMPAGEのアパレルブランド『*p(R)ojectⓇ』に取り組んでいらっしゃいます。

そうですね、ディレクションは全部やっています。

――『*p(R)ojectⓇ』にはどういった思いがあるのでしょうか。

やっぱり洋服って名刺代わりだな、と思っているんです。見た目って判断材料になるじゃないですか。16人で活動をしているので、情報量的に16人がダサかったら、ダサいグループだなって思われる。16人がまとってる服、本当に一番見られる部分だからそこはちゃんとやらなきゃな、という責任感があるからこそ、追求しています。16人を束ねているんだ、ぐらいの気持ちです。自分がダントツでおしゃれで、ダントツ知識がないと。
この洋服ひとつで16人の印象が決まるぐらいに思っているので、自分のやりたいことを落とし込んでいる、とは言いつつも、みんなの顔は浮かびますよね。みんなが着ている姿を想像したり。すごく責任重大な位置にいるな、と思っています。

――16人ということは、16色のカラーがあるということですもんね。

そうですね。僕のハンドル次第ですごくダサくなるし、めっちゃかっこよくもなる。洋服1着でイメージが変わるから、日々勉強しながら『*p(R)ojectⓇ』は動かしています。

アリーナツアーで感じている「不思議」

――現在、THE RAMPAGEはツアー中ですが、スタートしてみていかがですか?

自分たちも踊っていて感じるんですけど、今までやったことがないライブで、不思議な感覚なんですよ。フルアウトしてるんだけど疲れない。言い方が変ですけど、疲れるんでけど、見せきることができる。腹八分目だけど、全力出し切っているような。
いつもはフルアウトしすぎて、見せきれないところも結構あったんですよ。もう疲れすぎちゃって。人間はずっとは走り続けられないのと一緒で、もう体力が残ってない!みたいな。踊って見せなきゃいけないのに、見せきれていない、みたいな現象が大きかったんですけど、今回はフルMAXで踊っても、体力は少し残したまま終わるんです。

――なぜそれができるんでしょう……?

不思議なんですよ。かといって手を抜いてるわけじゃない、何か絶妙なラインを今回見つけられて、みんなしっくりきてるし、おもしろいです。

――さらに、追加公演も発表されて。ホール公演もあるってことですよね。

大変です。作らなきゃいけないから(笑)。

――今回、このホール公演をされるのはどういった理由なんでしょう?

僕らがデビュー当時、初めてのツアーで47都道府県を回ったんです。そこで、ついたファンになってくれた方が多いですし、そのファンの方々が今もずっと根強く応援しくれている。時間がたった今だからこそホール公演をやったらいいんじゃないかな? という感覚です。
あとは「行ってみようかな」って気軽に行ける方がいいな、って。地域によっては、5大都市は行けないという人もいます。だから近いから行ってみようかな、という気持ちで来てほしいですね。

――結成10年を超えて、パフォーマーとしては意識が変わったところはありますか。

すごく、変わっています。より個人にフォーカスしていると思います。グループのことはもちろん考えるんですけど、やっぱり、個人で何かを経験してグループに還元する、という作業が大事だと思うんです。
だからこそ、今回のような個人でやる仕事や、お芝居を通して僕を知ってくれた方が、THE RAMPAGEファンになる。THE RAMPAGEの窓口になるのが大事だと思うんで、それをもっとやっていかないと、という個人の意識が強くなりましたね。

――最後に、今後チャレンジしたいことはありますか?

旅行に行きたいですね。ロンドンとかに行きたいです。自分に何かプラスになりそうな……影響されたいです。

取材・文:ふくだりょうこ 撮影:映美

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<書籍情報>
長谷川慎 FASHION STYLE BOOK『melt』

2025年3月20日(木・祝) 発売

長谷川慎 FASHION STYLE BOOK『melt』書影

詳細はこちら:
https://m.tribe-m.jp/ldh_page/discography_gl16_therampage_book_hasegawa_makoto_fashion_style_book_melt_index

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