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5年ぶり来日のポン・ジュノ監督、山崎貴監督と意気投合「これからも怪獣映画を作っていきましょう」

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左から)山崎貴監督、ポン・ジュノ監督

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ポン・ジュノ監督が3月26日(水)、都内で行われた最新作『ミッキー17』ジャパンプレミアに出席した。来日は、アジア映画として初めてアカデミー賞作品賞に輝き、自身も監督賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のプロモーション以来、約5年ぶり。「主人公が置かれる状況は、私たちが生きる現実を反映していて、(労働という)残忍なシステムを愛の力でサバイブするラブストーリーになっている。最後まで生きることを諦めない姿に共感してほしい」とアピールしていた。

ロバート・パティンソンを主演に迎え、エドワード・アシュトンのベストセラー小説を映画化したブラックユーモアたっぷりのSF超大作。失敗だらけの人生を送ってきた男ミッキーが、一発逆転を狙って就いた“夢の仕事”は、身勝手な権力者たちの命令に従って危険な任務を遂行し、ひたすら死んでは生き返ることを繰り返す過酷なものだった。日々、命を搾取され続けるミッキーの前に、ある手違いから“自分のコピー”が同時に現れたことから、彼らは共闘し反撃に打って出る。

主人公のミッキーについて、ポン・ジュノ監督は「少し抜けているところもあるが、善良な人物」だと語り、演じたパティンソンを「優れた俳優であると同時に、とてもクリエイティブで人間的にも温かみがある。映画の中でそうであったように、“コピー”したくなる顔をしていますし(笑)」とユーモアを交えて絶賛していた。

映画作りのインスピレーションについて聞かれると「日常生活のささやかな出来事を見逃さないようにしている」と回答。「例えば、豚骨ラーメンを食べていて、スープをズボンにこぼしてしまったら、『なぜ自分の身に起こったのか、これってどんな意味があるんだろう?』と考えをめぐらせると、いろんなことが湧き出てくる」と話していた。

ジャパンプレミアには、第96回アカデミー賞で日本映画として初めて視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が駆けつけ、「最後までミッキーがどうなるんだってワクワクして、本当に面白かった」と太鼓判。ポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』を例に挙げて、「これぞこれからの怪獣映画だと思った。怪獣映画に家族愛を盛り込むことを、あの映画から学んだ」と振り返った。

この言葉に、ポン・ジュノ監督は「今回の映画にも、クリーパーという怪獣が出てきます」と明かし、『ゴジラ-1.0』については「人間と歴史がちゃんと描かれていて、とても感銘を受けました」と称賛。「これからも一緒に怪獣映画を作っていきましょう!」と意気投合していた。ジャパンプレミアにはポン・ジュノ監督、山崎監督に加えて、プロデューサーを務めたチェ・ドゥホ、俳優の町田啓太、タレントのとにかく明るい安村が出席した。

取材・文・撮影:内田涼

<作品情報>
『ミッキー17』

3月28日(金) 公開

公式サイト:
https://wwws.warnerbros.co.jp/mickey17/index.html

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