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「“timelesz”に頑張っていきたい」山口祐一郎・城田優が初のクロロック伯爵Wキャスト『ダンス オブ ヴァンパイア』始動

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ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』の製作発表会見より、左から)寺西拓人、中村麗乃、城田優、山口祐一郎、フランク莉奈、太田基裕

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山口祐一郎と城田優が主演するミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』の製作発表会見が3月28日、都内にて行われ、主役のクロロック伯爵を演じる山口と城田、サラ役のフランク莉奈と中村麗乃、アルフレート役の太田基裕と寺西拓人、演出の山田和也が登壇した。クロロック伯爵は2006年の日本初演からずっと山口が務めていたが、20年目となる今年は初めてのダブルキャストでの上演となる。

主役のクロロック伯爵をWキャストで務める山口祐一郎(右)と城田優(左)

『ダンス オブ ヴァンパイア』はロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』を原作に、『エリザベート』などの人気作を手がけるミヒャエル・クンツェが脚本を担当したウィーン発のミュージカル。ヴァンパイアのクロロック伯爵とヴァンパイアを研究するアブロンシウス教授との対決を軸に、クロロック伯爵に憧れる宿屋の娘サラ、アブロンシウス教授の助手でサラに恋するアルフレートら、ユニークな登場人物が巻き起こす騒動を時にスリリングに、時にコミカルに綴る作品だ。ゴシックな世界観の中で爆笑が畳みかけるように起こる内容は中毒性があり、根強いファンも多い。

フランク莉奈
太田基裕
中村麗乃
寺西拓人

会見では最初にサラ役とアルフレート役の4名が劇中歌「外は自由」を歌唱。箱入り娘のサラが外への憧れを強気で歌いあげ、それに対してアルフレートが気弱に引き留めるというナンバーを、フランクと太田、中村と寺西のデュエットで、それぞれがすでにキャラクターの個性が伝わる役作りで披露した。その後山口と城田、山田が登壇したのだが、山田が作品ファンにとってはおなじみ、マスコットであるコウモリのリー君を手に登場したあたりで、『ダンス オブ ヴァンパイア』らしいユニークさが会見場に充満。笑い弾ける製作発表となった。

演出の山田和也は作品には欠かせないマスコット、コウモリの“リー君”を連れて登場

日本初演からクロロック伯爵を務めるミュージカル界の帝王・山口祐一郎は「山田さんと20年この作品をやってきて、途中から早く相棒が来ないかなとずっと思っていました。最初に頭に浮かんだのが城田さんでした。ようやくいらしていただき、ホッとしています」と、クロロック役の新キャスト・城田を歓迎。その城田は「僕自身、何度も帝国劇場でこの作品を観て、いつかクロロック伯爵を演じられたらと思っていました。念願のヴァンパイア役です。日頃から優しく背中を押してくださる山口さんと(2010年『エリザベート』トート役に続き)再びダブルキャストとして参加できること、幸せに思います。2025年の『ダンス オブ ヴァンパイア』が最高のミュージカルになるよう務めていきたいです」と挨拶を。

共にWキャストを務める喜びを語る

また、お互いの魅力を3つずつ挙げてほしいという質問には、山口は「これだけの才能を持っていながら、小さい宝箱の中に大事にしまい、それを自分では気づいていないような佇まいがとってもチャーミングです。また常に誰が何を考えているのかを気にかけている共感性と、(会見でも発揮されているように、誰かの話に即反応し)想像力をもって言葉が瞬間的に飛び出してくるところ。ミュージカルアクターというよりもアスリートのようです。あとはご飯がいつもおいしそうなんですよ。僕はコンビニ派なので、こういうおいしいものがあるのかとびっくりしています」と城田の魅力を語る。

山口祐一郎
城田優

城田は「僕がトート役をご一緒させていただいた時から何も変わっていない美しさ、存在感。ここだけの話、山口さんはヴァンパイアですから(笑)、不老不死の状態は羨ましいです。もうひとつは可愛らしさ。作品を観劇して楽屋にご挨拶に行ったら『(長時間座って)腰、大丈夫?腰、きてるでしょ!』と言ってくるようなチャーミングさがあります。しかも『こういうものが効くんだよ』とも教えてくださる博学さもあり、僕はいつも何か勉強して帰らせていただきます。三つ目はやはり圧倒的な歌唱力と表現力……」と話したところで、山口がゴソゴソとのど飴を取り出し城田に渡す一幕も。城田は「こういうところも二つ目で申し上げたチャーミングさにあたるのですが(笑)、もうレジェンドにも関わらず、僕のような若手にも分け隔てなく優しくしてくださる、愛に満ちた方です」と語った。

会見は終始穏やかな笑顔があふれた

伯爵に憧れる箱入り娘という王道のヒロイン設定でありながら、行き過ぎたお風呂好きという変わった面もあるサラを演じるのはフランクと中村。フランクは「『ダンス オブ ヴァンパイア』は初めて帝国劇場で観た作品で、ミュージカル界に飛び込んだ私にとって初めてできた目標がサラ役でした。13年、いつかサラを演じたいと願い続けていました。サラをやらせていただくことになり、幸せな気持ちでいっぱいです。これまで皆さまが作り上げてきた歴史ある作品ですので、その責任を抱いて頑張ります」、中村は「こんな素敵なキャストの皆さまとご一緒させていただけることが夢のようです。どうサラを演じようかと考える日々が幸せです」と意気込みを。

フランク莉奈
中村麗乃

気弱でビビリだけど恋したサラのために必死に頑張る青年アルフレートをダブルキャストで演じるのは太田と寺西。「アルフレートはお客さまと一緒に『ダンス オブ ヴァンパイア』の物語を旅する重要な人物。お客さまを引き込んで、たっぷり汗をかきながら、右往左往しながら、色々なことに反応して、楽しく一生懸命に演じていけたら」と太田が語れば、寺西は「(カツラの)巻き毛が首に刺さってかゆくて……これにしっかり慣れなければ」と笑いを取りながら「長い間愛されてきたこの作品に参加できることを光栄に思います」と話した。

太田基裕
寺西拓人

作品、あるいは自身の演じる役柄のオンリーワンの魅力はという質問に対しては、「びっくり箱みたいな作品。劇場に観に行った時は、ロビーの飾り付けも面白く、また客席降りもありますし、舞台上から飛び出してくるような、3Dのような作品だなと思いました。あとは一見クラシカルなようで、ふたを開けてみたら血みどろだったり(笑)、音楽もカッコ良い。サラに関してもお姫様のような役かと思いきや自由奔放で小悪魔。すべてにおいて予想外、ギャップがあるところが素敵だしオンリーワンだと思います」(フランク)、「真面目すぎず、いい意味でコミカルなので初めて観る方も観やすいと思います。またお客様と一体感が生まれる作品なのでそこも楽しんでいただけるのでは。サラ役としてのオンリーワンは……お風呂が好きな子なので“スポンジ”ですかね(※劇中、スポンジが登場する)」(中村)、「僕自身、ここにいる誰よりも不器用で、右足を出してと言われたら左足を出してしまったり、仰向けとうつ伏せがどっちがどっちかわからなくなったりする。そういう情けないところがアルフレートと重なり、愛されるキャラクターになっていったらと思っています。不器用さがオンリーワンです」(太田)、「肩の力を抜いて、気軽に楽しんでもらえる作品です。ミュージカルと言うと身構えてしま人もいると思いますが、最後はみんなで踊っちゃおう! という感じになりますので、ぜひ楽しんでいただければ。役としては、僕は(アルフレートと違い)すごくしっかりしているので、共通するところはあまりないかな(笑)」(寺西)とそれぞれ話した。

演出の山田は「20年一緒にやってきた山口さんと、今回初めての皆さんと一緒に今まで以上に面白い『ダンス オブ ヴァンパイア』ができるなと楽しみにしています。設定もセリフも変わりませんが、キャストが変わるとまったく違って見える。今まで観てきた方にも新鮮に観ていただけると思いますし、我々自身が稽古をしていても新鮮で楽しい」と2025年版の見どころを。

山田和也(演出)

なおtimelesz新メンバーとして一気に知名度が増した寺西には、“国民の元カレ”と呼ばれていることに関する質問も飛び「誰が言い出したんでしょうね……僕がすごい遊び人みたいな感じで、ちょっと困っているのですが(笑)。でも面白がってくださってるのはすごくありがたい」。またtimeleszのメンバーも「(観劇に)もちろん来させます。新しい子たちはお芝居に触れる機会も今まできっとなかったと思うので、観て、ミュージカルって素敵だなって思ってもらえるような働きをしたい」と話していた。

「“timelesz”に頑張っていきたい」

会見の最後には城田が「この作品はジャンルとしてはホラー、少しおどろおどろしいところもありますが、観終わったあとには晴れやかな気持ちになったり、自分の欲望と向き合う時間になったりすると思う。そして最後は本当に一体感あふれます。きっとこのミュージカルを観て『明日からも頑張ろう』と思うエネルギーを受け取ってもらえるはず。長丁場ですが、誰一人欠けることなく最後まで走り続けられるよう“timelesz”に頑張っていきたい」と話し、山口も「“timelesz”で、ヴァンパイアと皆さんとで素敵な瞬間、素敵な空間を共有できたらと思います。どうぞ劇場に足をお運びください。お待ちしています」とアピール。カンパニーの楽し気な空気感も伝わる会見は和やかに終了した。公演は5月10日(土) に東京・東京建物 Brillia HALLで開幕する。

取材・文・撮影:平野祥恵

<公演情報>
ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』

脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:ジム・スタインマン
演出:山田和也
振付:上島雪夫

【出演】
クロロック伯爵:山口祐一郎・城田優(Wキャスト)
サラ:フランク莉奈・中村麗乃(Wキャスト)
アルフレート:太田基裕・寺西拓人(Wキャスト)
シャガール:芋洗坂係長
レベッカ:明星真由美
ヘルベルト:ジュリアン
マグダ:青野紗穂
クコール:駒田一・伊藤今人(Wキャスト)
ヴァンパイア・ダンサー=伯爵の化身:佐藤洋介・加賀谷一肇(Wキャスト)
アブロンシウス教授:石川禅・武田真治(Wキャスト)

ほか

※クコール:伊藤今人、アブロンシウス教授:石川禅は東京公演のみ出演

【東京公演】
2025年5月10日(土)~31日(土)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

【愛知公演】
2025年6月7日(土)~15日(日)
会場:御園座

【大阪公演】
2025年7月4日(金)~12日(土)
会場:梅田芸術劇場メインホール

【福岡公演】
2025年7月19日(土)~30日(水)
会場:博多座

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/vampire/

公式サイト:
https://www.tohostage.com/vampire/index.html

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