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舞台『祈りの幕が下りる時』松宮脩平役 小西詠斗インタビュー

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チケットぴあ

小西詠斗 (撮影/石阪大輔)

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東野圭吾の小説を舞台化していく「東野圭吾シアター」の第一弾として、加賀恭一郎シリーズ『祈りの幕が下りる時』が2025年5月17日(土) より上演される。
脚本・演出を務めるのは、これまで多くの東野作品を舞台化してきた成井豊。シリーズの顔となる加賀恭一郎をキャラメルボックスの多田直人、加賀の従兄弟で警視庁捜査一課の刑事・松宮脩平を小西詠斗がW主演で演じる注目作で、初の刑事役に挑む小西が意気込みを語ってくれた。

――「東野圭吾シアター」第一弾、映画化もされた人気作に挑む意気込みはいかがですか?

小西 素直に嬉しいです。プレッシャーもありますが、成井さん、多田さんをはじめとする演劇人に囲まれてお芝居をするなかで、たくさんのことを学べるだろうと思うと楽しみです。

――小説や映画から受けた『祈りの幕が下りる時』の印象を教えてください。

小西 お話をいただいてから小説を読みましたが、すごく面白くてあっという間に読み終えました。絡まった糸を少しずつ解いていくような感覚、最後に謎が解き明かされる怒涛の展開がすごく衝撃で、大好きな作品になりました。

――演じる役、刑事・松宮脩平の印象、ご自身との共通点は?

小西 松宮はすごく真面で努力家。洞察力も優れていて、事件の鍵を見つけていくキャラクターです。僕は洞察力にはあまり自信がありませんが、丁寧に表現したいです。加賀とのコンビ感もすごく大事だと思うので、捜査シーンでは相棒感を出したいですし、日常では従兄弟らしい空気感を出したいです。自分と似ていると感じるのは、松宮が恭さん(加賀)に振り回されてオドオドしているところ。僕もいじられた時とかは同じような反応をしてしまいます(笑)。

――加賀を演じる多田さんとの関係性づくりのために考えていることはありますか?

小西 一刻も早く仲良くなれるように、たくさんコミュニケーションをとりたいです。現時点での多田さんの印象は、落ち着いた大人な雰囲気があってかっこいい方。お互い人見知りだということなので、まずは早く仲良くなりたいですし、多田さんがつくりあげる加賀から受け取るもので、僕の松宮も変わってくると思うので、その点も楽しみです。

――映画の印象も強い作品ですが、舞台ならではの魅力はどこになりそうでしょう。

小西 映画で松宮を演じた溝端(純平)さんは原作のイメージ通りでした。でも、それに引っ張られすぎずに、自分なりの松宮を作っていきたいと思っています。張り詰めたシーンや心苦しいシーンも多い作品で、場面転換も多い。生の舞台の良さはセリフや間の取り方で空気が変わる瞬間を感じ取れることだと思いますが、今回はそういった瞬間をたくさん味わっていただけると思います。

――ビジュアル撮影の感想も教えてください。

小西 刑事役をやってみたかったのですが、僕は幼く見られがちなので、まだ難しいのかなと思っていました。でも、刑事としてスーツを着てみると意外と似合っている気がして嬉しかったです。メインビジュアルが本をイメージしたものになっているのも面白いと思います。

――稽古で楽しみなことは?

小西 どんなダメ出しをいただけるのか楽しみです(笑)。経験を重ねるとダメ出しの数って減ってくると思いますが、たくさんやっつけられたいと思っています(笑)。ずっと演劇をされてきた方々の中でどれくらい通用するのか、たくさんのことを学ばせていただけるのも楽しみです。もちろんダメ出しをいただいたら凹みますが、前向きに考えて試行錯誤するタイプです。

――お稽古スタート前ですが、このタイミングで成井さんに聞いておきたいことはありますか?

小西 成井さんはきっとたくさんの本を読んでいらっしゃると思うので、「これは絶対に読んだほうがいい」という作品があったらジャンル問わずお聞きしたいです。あとは、お芝居をする上で一番大切だと思うことをひとつだけでも教えていただければ。

★脚本・演出の成井豊さんが、小西さんの教えていただきたいことにメッセージと共に答えてくださいました! インタビューの最後をご覧ください。

――ちなみに小西さん自身がお芝居する上で一番大切にしていることは何でしょう。

小西 場の空気を感じることですね。いろいろな人からいろいろなものを受け取って、そこでやっとセリフや表情が出てくると思います。何公演やっていても作業的にはしたくないですし、その場で感じたことは忘れたくない。毎回新鮮に挑んでいきたいです。

――最後に、楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

小西 僕自身初の刑事役ですし、こういったストレートプレイに挑むのもほぼ初めて。楽しみにしていただきたいです。原作を知らない方も、これまで原作や映画に触れてきた方もきっと楽しめますし、生の舞台だからこその良さも絶対にあります。足を運んでいただけたら嬉しいです。

取材・文/吉田沙奈
撮影/石阪大輔


小西詠斗さんへ from 成井豊(演出)

小西君へ。せっかく東野圭吾さんの小説の舞台化に参加するのだから、文体に慣れるためにも、代表作は一通り読んでおいた方がいいと思います。特にお勧めしたいのは、僕がかつて舞台化した『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『仮面山荘殺人事件』の3作です。芝居をする上で一番大切なことは、共演者としっかり演技のキャッチボールをすることだ思います。芝居はチームワークが命ですから。小西君と一緒に芝居を作るのは今回が初めてですが、どんな球を投げてくれるのか、とても楽しみにしています。暴投だってちゃんと受け止めてみせますから、思い切りやっちゃってください!

<公演情報>
東野圭吾シアター 舞台『祈りの幕が下りる時』

【東京公演】
日程:2025年5月17日(土)〜25日(日)
会場:サンシャイン劇場

【大阪公演】
日程:2025年5月31日(土)〜6月1日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/inorinomaku/

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