神奈川ダービーで川崎Fが首位奪取か? 横浜FMが今季2勝目か?

4戦負けなしの川崎フロンターレが暫定首位の座を射止めるのか、横浜F・マリノスが日程の利の追い風を受けて今季2勝目をマークするのか。『AFCチャンピオンズリーグエリート2024-25』ラウンド16のため、後ろ倒しされていた『明治安田Ｊ１リーグ』第5節が4月9日(水)にキックオフを迎える。

川崎Fが敵地に乗り込んだ4月6日のFC町田ゼルビア戦は上位対決にふさわしい激闘になった。16分、左SB三浦颯太の鋭いクロスボールをGK谷晃生が弾くと、CFエリソンがすかさず押し込んだ。27分、エリソン、トップ下・脇坂泰斗の連続シュートは谷に阻まれて、追加点はならなかったが、その1分後に訪れた町田の決定機をCFオ・セフンが生かせず。ならば34分ロングスローからDF岡村大八が左足を振り抜いて同点に追い付くと、後半早々左ST相馬勇紀のクロスを右STの西村拓真が巧みにヘディングで合わせて逆転。73分にはゴール前での川崎Fのパスワークが乱れたところで、走り込んだボランチ河原創がゴールネットを揺らして試合を振り出しに戻した。その後も両軍とも3点目を狙いながらも、決して3失点目は許さずバチバチの攻防を繰り広げ、2-2で勝点1を分け合った。これで町田は5勝2分1敗・勝点17の暫定1位、川崎Fは4勝3分1敗・勝点15の暫定6位となった。

川崎Fのチーム状況の良さを感じさせる試合内容だったが、アクシデントも発生した。15分にボランチ橘田健人、33分には今季初先発のCBジェジエウが負傷交代を余儀なくされたのだ。町田戦でコンディション不良でメンバー外となったCB高井幸大、2試合連続でメンバーから漏れたMF大島僚太が戻って来られるかどうか。また7連戦の4戦目を中2日で迎えるのも厳しい。中2日か中3日かでは時計が進めば進むほど運動量と出足に影響が出る。

一方、横浜FMは中3日で川崎F戦に臨む。7試合で4得点と決定力不足に陥っている横浜FMは天野純と井上健太が先発に名を連ね、ボランチ喜田拓也が今季初先発するなどスタメンを5人を入れ替えて4月5日・東京ヴェルディと対峙。攻撃のテコ入れに「人」を替えた横浜FMだが、なかなかシュートまで持ち込めず。東京Vのハイプレスとショートカウンターにさらされながら、スコアレスドローに持ち込むのがやっと。3試合連続無得点の横浜FMは1勝4分3敗・勝点7の暫定19位に甘んじている。

試合後、スティーブ・ホーランド監督は「ファイナルサードの質は課題」と認めた上で「日々攻撃のトレーニングをしている。とにかく続けていくことが大事」と継続の重要性を説いた。次戦には3月4日『ACLE』ラウンド16第1戦・上海海港戦以来、戦線離脱している右SB松原健の復帰を示唆。さらに東京V戦をコンディション不良で外れたアンデルソン・ロペスと大事を取って出場を見送ったヤン・マテウスも帰って来るだろうと明かした指揮官は「ロペスとヤンが戻って来ることで、攻撃力は上がると思う」と展望した。横浜FMとしては24時間のアドバンテージがある神奈川ダービーで浮上のキッカケを掴みたいところ。

リーグ戦の対戦成績は川崎Fが18勝8分16敗と勝ち越し。昨季は横浜FMの1勝1分に終わった。第6節は両チームとも果敢にシュートを放つも0-0のスコアレスドロー、第27節は後半、横浜FMがA・ロペスらが3ゴールをまとめ、川崎Fは89分にエリソンの一発で一矢報いるのみ、横浜FMが3-1で勝利した。

果たして、川崎Fが暫定首位に必要な勝点3を獲得するのか、横浜FMがこれまでのうっ憤を晴らす勝利を手にするのか。『明治安田Ｊ１』第5節・川崎F×横浜FMは4月9日(水)・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuにてキックオフ。当日は『劇場版「僕とロボコ」コラボイベント』を開催。来場者全員に『フロンターレ×劇場版「僕とロボコ」』コラボステッカーを配布し、ロボコ役の声優を務めるチョコレートプラネット・松尾駿による選手紹介、さらに川崎市出身の宮崎周平先生&ロボコによる始球式などが行われる。試合の模様はDAZNにてライブ配信。チケットはチケフロ(Ｊリーグチケット)で発売中。

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