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『岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの』4月26日から 《太陽の塔》の創作過程を貴重な記録写真でひも解く

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岡本太郎と「太陽の塔」原型、1969年

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2025年4月26日(土)より、川崎市岡本太郎美術館では、『岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの』展を開催する。4月13日(日)より始まった大阪・関西万博と時期を同じくして行われる同展は、今から55年前の1970年にやはり大阪で開催された「日本万国博覧会」(大阪万博)のシンボル《太陽の塔》に焦点を当てた展覧会だ。

現在も大阪吹田市千里の万博記念公園に約70メートルもの高さでそびえる《太陽の塔》は、未来を象徴する「黄金の顔」(頂部)、現在を象徴する「太陽の顔」(正面)、過去を象徴する「黒い太陽」(背面)という3つの顔を持つといわれ、内部には生命の進化の過程を表現した「生命の樹」がある。塔と3層にわたる展示空間とで、大阪万博のテーマが表現された。

《太陽の塔》1970 年
《太陽の塔》1970 年

「近代主義に挑む。何千年何万年前のもの、人間の原点に帰るもの。人の眼や基準を気にしないで、あの太陽の塔を作ったんだ」。岡本太郎が後にそう語った《太陽の塔》は、建築当時からモダニズムと相容れない外観が賛否を巻き起こしたが、テーマ展示の地下空間も独特で、「過去・根源の世界」を表現するためにいくつかのゾーンに分かれていた。

そのひとつの「いのり」のエリアでは、世界各地から収集された仮面や神像が展示され、原初的で神聖な祭壇のような空間が作られたという。太郎にとって万国博は、単なる「お祭り」ではなく、人間の誇りと生きる歓びを爆発させる神聖な「祭り」であったのだ。

同展は、岡本太郎にとって特別な意味をもつ《太陽の塔》がつくられていく過程を、未公開のものを数多く含む貴重な記録写真でひもといていく。と同時に、世界各国の仮面や神像などの民族資料を展示し、さらに1970年当時の地下空間と大屋根の展示も、再現映像によって紹介。太郎が太陽の塔と地下展示で表現しようとした、「人間の原点」について考えたい。

<開催概要>
『岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの』

会期:2025年4月26日(土)~7月6日(日)
会場:川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(4月28日、5月5日は開館)、5月7日(水)、5月8日(木)
料金:一般900円、大高・65歳以上700円
公式サイト:
https://www.taromuseum.jp/

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