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ぴあ 総合TOP > 開業100周年を迎えた小湊鉄道の歩みをテーマに、青山悟、中﨑透ら4組が新作を発表『古往今来・発車オーライ!』市原湖畔美術館で

開業100周年を迎えた小湊鉄道の歩みをテーマに、青山悟、中﨑透ら4組が新作を発表『古往今来・発車オーライ!』市原湖畔美術館で

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中﨑透《Clothing Fills in the Sky》2021年 参考画像 (撮影:中村脩)

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1925年に1,000名を超える沿線住民が株主となって開業し、千葉県市原市の北部と南部をつなぐ交通の要として地域の発展と人々の生活を支えてきた小湊鉄道(こみなとてつどう)。昭和の香りを色濃く残した駅舎や車両、そして車窓の房総の里山の景色が、多くの鉄道ファンや地域の人々に愛されてきた。その小湊鉄道の開業100周年を記念する展覧会が、4月26日(土)から9月15日(月・祝) まで、同市の市原湖畔美術館で開催される。

展覧会タイトルの『古往今来(こおうこんらい) 』は、「昔から今に至るまで」を意味する。今回は、小湊鐵道の過去から現在、そして未来をもつなぐ制作に取り組んだ4組の現代アーティストの新作が発表される。

小湊鐵道沿線の鳥瞰図(提供:小湊鐵道株式会社)

言葉やイメージといった共通認識の中に生じるズレをテーマとしてきた中﨑透は、小湊鐵道の社員や地域住民にインタビューを行い、鉄道と交差する各々の人生を紡ぐインスタレーションを発表する。工業用ミシンを用いて刺繍を制作する青山悟は、小湊鐵道の鳥瞰図からインスピレーションを得た「未来の鳥瞰図」を市内の子供たちと制作すると同時に、小湊鐵道の歴史に刻まれた「労働」に注目した刺繡作品を制作。光源をつけた鉄道模型を用いた光と影のインスタレーションで知られるクワクボリョウタは、100年前、現在、そして100年後の風景によって、時空を超えた小湊鉄道の旅を体感させてくれる。そして、古今の書物を題材とする中野裕介/パラモデルは、幻の路線計画や房総由来の戯作『南総里見八犬伝』、高滝エリアの旧開発構想など、虚実の出来事を組み合わせたインスタレーションを展開する。

青山悟《南海トラフジャケット》2024年 参考画像 (撮影:宮島径)

同展ではまた、日本を代表する絵本作家・かこさとしによる絵本『小湊鐵道沿線の旅 出発進行! 里山トロッコ列車』(偕成社)の原画が紹介されるほか、小湊鐵道の貴重な歴史的資料や備品、写真、映像も展示される。普段は見られない機関庫の見学会など多彩なイベントも開催され、鉄旅タレントも登場する。創業当時から受け継がれてきた「近くの人を喜ばせたい」という小湊鐵道の心意気が感じられる100周年記念展は、鉄道ファンにとっても美術ファンにとっても、楽しみな展覧会となるに違いない。

<開催概要>
小湊鉄道開業100周年記念展『古往今来・発車オーライ!』

会期:2025年4月26日(土)~9月15日(月・祝)
会場:市原湖畔美術館、美術館周辺
時間:10:00~17:00、土曜・祝前日は9:30~19:00、日曜・祝日は9:30~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
料金:一般1,000円、大高・65 歳以上800円
公式サイト:
https://lsm-ichihara.jp/exhibition/kominato/

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