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『上村松園と麗しき女性たち』山種美術館で 同館と松園の交流のなかで蒐集した作品など22点、小倉遊亀や片岡球子の女性像も紹介

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上村松園《庭の雪》 1948(昭和23)年 山種美術館蔵

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渋谷区広尾の山種美術館では、2025年5月17日(土)より『【特別展】生誕150年記念 上村松園と麗しき女性たち』を開催する。近代日本を代表する女性画家・上村松園(うえむら しょうえん/1875~1949)の生誕150年を記念した展覧会だ。

明治から昭和にかけて京都で活躍し、美人画の名手として知られた上村松園は、京都府画学校退学後、1890年(明治23年)に第3回内国勧業博覧会に出品した《四季美人図》で一等褒状受賞を受賞。幸野楳嶺や竹内栖鳳らに師事し、女性ならではの繊細な感性と品格ある表現で多くの名作を残した。1948年(昭和23年)には、女性初の文化勲章を受章し、日本画史における女性画家の地位も向上させた。

同館では、創立者の山﨑種二が松園と親しく交流するなか蒐集した《砧》ほかの作品や、松園芸術の粋を極めた《庭の雪》など、初期の研鑽から晩年の円熟期にいたる松園芸術22点を、画家の言葉や直筆の手紙なども併せて紹介する。蚊帳と佳人と蛍をテーマに大正時代に描かれた《蛍》と昭和初年に制作された《新蛍》、新旧の蛍の作品を見比べるのも興味深い。「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願」と語った上村松園の魅力を、余すことなく堪能できるに違いない。

上村松園 《蛍》 1913(大正2)年 山種美術館蔵

さらに同展では、今年2025年に生誕130周年を迎える小倉遊亀(おぐら ゆき/1895~2000)の《舞う(舞妓)》や、生誕120周年を迎える片岡球子(かたおか たまこ/1905~2008)の《北斎の娘おゑい》など、ふたりが描いた個性豊かな女性像も紹介。また当時「西の松園、東の清方」と言われ、松園と同時期に東京で活躍していた美人画家・鏑木清方(かぶらき きよかた/1878~1972)を筆頭に、京都と東京両画壇の雄から、現在活躍中の若手作家に至るまで、様々な画家が手がけた美人画も展示する。上村松園の作品を中心に、各時代、各画家たちによる多様な女性の姿を楽しみたい。

小倉遊亀 《舞う(舞妓)》 1971(昭和46)年 山種美術館蔵

<開催概要>
『【特別展】生誕150年記念 上村松園と麗しき女性たち』

会期:2025年5月17日(土)~7月27日(日)
会場:山種美術館
時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日:月曜(7月21日は開館)、7月22日(火)
料金:一般1,400円、大高1,100円
公式サイト:
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2025/uemurashoen.html

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