原因は自分にある。グループを再定義する4thフルアルバム――「誰かの毎日が楽しいと思える原因に、改めてなりたいと思えた」
音楽
インタビュー

原因は自分にある。 (撮影:梁瀬玉実)
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確固たる「核」を持ちながらも、常にアップデートされた世界観を表現し続けている「原因は自分にある。」。
彼らが新たにリリースする4thフルアルバム『核心触発イノベーション』では、彼ららしい“ゲンジブ”ワールドを存分に見せつつ、「フィールコア」をテーマとして。グループの根幹とも言えるシニカルな楽曲を展開し、改めて「原因は自分にある。」の存在感を見せつける一枚となっている。
収録曲の制作秘話から、互いが考える「らしさ」について、「お互いのラブなところ」など日々支えあいながら切磋琢磨しているメンバー間の関係性にも迫った。
アルバムのテーマは「フィールコア」

――今回のアルバムに収録される新曲について、まずは順にお聞きしていければな、と思います。まずは『因果応報アンチノミー』から。
長野凌大(以下、長野) 今回のアルバムは、「feel core」がテーマになっています。「様々な楽曲が、原因は自分にある。の核に触れるとどうなるんだろう?」ということでそれぞれの楽曲に核、テーマがあるんです。
『因果応報アンチノミー』のテーマは「己」。5年半活動してきて、観測者の方にとって「原因は自分にある。らしさ」は人それぞれあったと思います。それを僕たちから「原因は自分にある。ってこういうことです」と改めて提示してみよう、ということで始まった曲です。ゲンジブらしいフレーズが入っていたり、少し挑戦的な部分もあるような曲で、シニカルな世界観で矛盾を歌う、というイメージです。このアルバムの中で一番ゲンジブらしさを感じられる曲かな、と思います。
――『因果応報アンチノミー』はこれまでにも原因は自分にある。の楽曲を多く手掛けていらっしゃる久下真音さんによるものですが、今回、5回以上修正を加えたとか。
長野 サビの部分を聴いていただいたら違いを感じていただけると思うんですけど、その部分を何度も修正を重ねていただいたそうです。 最初は本当にTHE・ゲンジブという感じのサビだったんですけど、あえて1A、1Bはゲンジブらしい世界観で進んで、サビでJ-POPのエモさみたいな特殊なメロ感を入れてもらっていて。それが、ゲンジブが新しい場所に来たな、と思ってもらえるような曲になったかな、と思います。


――先行で配信されていた『LLL』はいかがでしょう?
武藤潤(以下、武藤) 『LLL』は.ENDRECHERI.堂本剛さんに提供していただいた曲です。ファンクな曲調だったり、ディスコを感じさせるような……これまでの原因は自分にある。にはあまりなかったような楽曲になっています。
歌詞も、「愛してる」だとか、この曲で初めて使うような表現もあって。普段はライブでしか会えないから、そこでお互いの心のリズムを正そうよ、という意味で愛を込めて書いてくださったので、それを歌えることがすごく嬉しかったです。
ミュージックビデオも制作したんですけど、ひと昔前の歌番組のようなイメージもゴージャス感があっていいなって思いました。今後も『LLL』は、原因は自分にある。にとって特別な楽曲になっていくんじゃないかな、と思っています。
――堂本剛さんはお会いされていかがでしたか?
武藤 いやすごく……緊張しました(笑)。でも、レコーディングの時にすごいクリエイティビティな要素をたくさん教えていただいたので、緊張したけど、楽しかったです。今までステージに立ってきた人からのアドバイスだったり、伝えたいことだったりを浴びることができて、本当にレコーディングは幸せな時間でした。
小泉光咲(以下、小泉) でも初めて会った時に「緊張しないで、楽しくやっていいよ」って言われたけど、すごく緊張しました。
長野 その言葉で逆に緊張した(笑)。
大倉空人(以下、大倉) 覇王色放ってたもんね。
小泉 オーラがすごくて、本当にもう緊張は止まらなかったです。一緒に写真撮らせていただいたんですけど……。
杢代和人(以下、杢代) ガチガチでしたね。
長野 僕らもスタッフさんも緊張し始めて。異様な雰囲気だったよね。
小泉 今までにない感じでした。
長野 これがスターか、って。
原因は自分にある。の幅を広げる楽曲群

――続いて、『フィナーレ』ですね。
小泉 サウンドがセクシーな楽曲になっているんですけど、歌詞はセクシーな部分を直接伝えるんじゃなくて、間接的に伝えているというか。大人っぽい曲だからこそ、僕らが年を重ねていくたびにどんどん味が出るような曲になっているんじゃないかなと思いますし、今だからこそできるパフォーマンスもあります。今から、どんどん変化していく曲だと思います。
――そこはかとなくセクシーな曲が多いですよね。
小泉 そうですね、確かに。しかも、僕らがいつも歌っているような失恋ソングで。でも、失恋ソングではこういう曲は意外と少ないので、ライブでもいいアクセントになるんじゃないかな、と思います。
――そして『方程式は恋模様』でガラッと雰囲気が変わりますよね。
桜木 学生の恋愛を歌っている曲になっています。このアルバムの中ではかわいい曲になっているんですけど、現役の学生か、現役ではないかで解釈も変わるんじゃないかな、と思います。学生の方が聴いたら今の自分だ、と思えるし、逆に学生を終えた人たちは「あのときはこうだったな」と思えるような楽曲になっています。歌詞自体も若さを感じられるものになっています。
中毒性のあるフレーズもあったり、ライブでもきっとコール&レスポンスができたり。とにかく、ぜひ歌詞に注目していただきたいです。
――桜木さんも現役目線というよりは……。
桜木 高校は卒業していますが、最近のことなので。記憶が新しいまま歌っているからこそのリアルをお届けできるかな、と思っています。


――ほかのみなさんは少しお兄さん目線で?
大倉 僕は「学生時代の曲」として解釈しています。1番はうじうじしている少し気弱な主人公で、2番はどんどん自分からアタックしていく。で、ラスサビ終わりに告白をして「で、君は?」って問いかける。本当に恋の方程式のような曲です。
「僕の人生-君=空っぽ」って、きっと主人公が「あなた」に対して思う気持ちなので、その通りに解釈しながら歌っていました。
――続いてもポップな曲ですね。『カラフるワンダフル』。
吉澤 このアルバムの中だと異色の曲なんですけど、今回僕らはありがたいことに、チャギントンさんの15周年記念アンバサダー就任しまして、アニメのエンディングソングに楽曲を使っていただいています。
この楽曲を書いてくださったのは久下さんなんですけど、『因果応報アンチノミー』を聴いたあとにこの楽曲を聴くと、改めて久下さんの多才さを感じていただけるなあ、と感じます。
あとは小さいお子さんたちも聴きやすい、わかりやすい、一緒に踊りやすいキャッチーな楽曲になっているので、またゲンジブの幅を広げてくれている楽曲ですし、まさかゲンジブがやるとは思っていなかったであろう楽曲なので、この予想外な感じが逆にクセになってくれたら嬉しいです。
大倉 僕らが全力で歌のお兄さんを演じていると思いながら聴いていただいたら、より楽しいかなと思います(笑)。
新たにやんちゃ感も見せたい

――『in the Fate』はいかがでしょう?
大倉 次の『Paradox Re:Write』につながるライブ曲なんですけど、僕の性格的に一番ぶっ刺さっている曲です。ラップ曲というところもありますし、この曲のフィールコアが「運命」なんです。運命さえもこじ開けて前へ進もう、という前を向いた楽曲なのでライブではどんどんぶち上げていきたいなと思っています。
あと、「We are GNJB」って自分たちのグループの名前をイントロ部分で言うんですけど、こういうのってK-pop主流からどんどん今の日本のボーイズグループにも浸透してきたものだと思っているので、原因は自分にある。もそこに一歩踏み出したんだな、と思いました。そのおかげで、原因は自分にある。というジャンルが、もうひとまわり大きくなった感覚がしていて、僕的にはすごくいい曲だなと思っています。
――その流れで、この次の『Paradox Re:Write』。
杢代 原因は自分にある。として、今まで難解な歌詞や哲学、文学表現をやってきたんですけど、その中で僕たちが見せていない姿ってやんちゃ感だと思うんです。『in the Fate』と同じように、暴れるぐらいの気持ちで大きく見せた方がやっぱりかっこいいな、と。
最初にデモを聴いた時は、本当にアリーナだとか大きい会場が似合う曲だな、と思いました。それこそ目前にある代々木公演で披露したら、とても盛り上がる曲になるんじゃないかな。声を出してノっちゃうぐらい、ファンの方も楽しんでくれるような楽曲なのかなと思います。


――『多分、僕のソネット』は大倉さん出演のドラマ『あらばしり』のエンディングテーマ曲ですね。
大倉 爽やかな楽曲なんですけど歌詞だけ観ていると自分に優しくエールを送ってくれる楽曲なので、落ち込んだときに聴いてほしいです。
原因は自分にある。の中で作品のタイアップにしていただく楽曲って、どれもその作品に寄り添っていると思っています。今回の『あらばしり』は日本酒のお話なんですけど、僕が演じた日本酒の味がパイナップルの風味があるというところから、歌詞にパイナップルって入っていたり、「香り立つ世界」という日本酒を指しているような歌詞だとか、「あらばしりってどんな世界観なんだろう?」ということが感じられる、エンディングテーマにぴったりな楽曲になっています。

――最後が『貴方らしく』です。
杢代 この6年間を通して、僕たち楽曲の中でもさまざまな挑戦をしてきたな、と思っています。幅広い音楽ジャンルもやらせていただきましたし、様々なアーティストの方々とコラボしながらやったなって思っている中で、最終的に今回のアルバムの最後を飾るのは王道J-popっていうところに、ハッとさせられたような感覚です。僕たちは、デビュー当初から独特なコンセプトが強い楽曲を数多くリリースさせていただいてきましたが、僕たちも「自分たちらしさってなんなんだろう?」ということをずっと考えていました。今回はその自分たちらしさを再定義するアルバムになったんですけど、最終的にいろいろなものから影響を受けて出来上がってきた僕たちが伝えたかったのは、7人と観測者といることがらしさにつながったのかな、ということだと思います。そして僕たちが変わらずに「らしく」生きて行くことが大切なのかなって思いました。
あとは、背中を押される楽曲になっているので、観測者のみなさんが少しでも毎日が楽しいと思える原因になりたいなと改めて思った曲でもあります。
互いに考える「貴方らしさ」

――『貴方らしく』にちなんで、お互いにらしいな、と思うところを教えてください。
まずは武藤さんと長野さんでお願いします。
武藤 凌大は移動の車や取材の待ち時間もずっとしゃべっています。誰かと話してるか、ひとりで話して、自分の中で解決する感じは長野凌大らしいな、って思います。
長野 ずっとしゃべってる? 無意識だった。
武藤 無視されたとしてもしゃべり続けられるのはすごい。
長野 あんまりいい印象じゃない気がするけど(笑)。
武藤 いい印象だよ。自分の目の前で起きたことを口にしているのは脳と心に良さそう。
長野 自分がそんなにしゃべっている自覚がないです。でも、メンバーと話すのが好きです。
潤くんはよく豆知識を披露してくれます。
武藤 前日にニュースで観たこととか、すぐに「知ってる? 知ってる?」ってメンバーに言いたくなるんです。
長野 例えば、行きたい国を言ったらその国の豆知識を教えてくれたり。

――え、それはすごい!
長野 でも合っているかどうか分からないんですよ。だから半分合っていて半分間違っているぐらいで聞いてはいます。
――確かめはしない?
長野 しないです。確かめたくなるかならないか、ギリギリのラインでずっとしゃべっています。
あと、鳥に詳しいんです。撮影で自然のある場所に行くと鳴き声でなんの鳥か分かるんですよ。でも本当かどうか、確かめようがないじゃないですか。だからみんなで「へぇ~」って言っています。
――でも鳴き声で鳥が分かるのはすごいですね。
武藤 日本の鳥は、小学生のときから好きだったのである程度分かるかもしれません。
長野 こうやって聞くとすごそうに聞こえるじゃないですか。だからいつかバラエティーに出てもらって、潤くんの豆知識は何割合ってるのか確かめたいです。

――最近、仕入れた豆知識があればお聞きしたいです。
武藤 じゃあ鳥関連の豆知識を。都会でも見られるハクセキレイっていう鳥がいるんですけど、セキレイって3種類ぐらいいるんですね。ハクセキレイ、セグロセキレイ、あとキセキレイ。キセキレイは黄色の鳥なんですけど、巡り会えたら奇跡が起こります。
――なるほど……。
長野 ね!? ちょっと本当かどうか怪しいじゃないですか。全てがこういった豆知識なんですよ。こっちは本当かどうか調べようがないし。
武藤 今言った3種類の中でキセキレイはあんまり見られないんです。それに出会えたことはまずそれで奇跡だし、幸運が訪れるかもしれないよ、という予兆です。
――へぇ~!
武藤 普段からこういう知識を蓄積して、メンバーに言ってまわっています。でも確かにこういうところは確かに自分らしさのひとつなのかもしれません。
(注:キセキレイは確かにほかのセキレイに比べると見られる機会が少なく、またその名前から幸運の鳥と言われることも。※諸説あります)

――次は杢代さんと桜木さんで。
桜木 和人はおもしろいです。
杢代 ありがとうございます!
桜木 単純に僕の笑いのツボのだから、おもしろいのかもしれません。周りを見ると、僕しか笑っていないことがあるので。
杢代 ……それは言わなくていい。
桜木 言わなくていい? ごめんごめん(笑)。
杢代 俺はみんなを笑わせたいんじゃなくて、あなたを笑わせたい!
桜木 ありがとうございます。でも本当にめちゃめちゃおもしろくて。9割は笑っています。
杢代 いやそうよ、打率は高いよ。
でも年に数回だけ、「あ、雅哉笑わなかった……」ということがあります。
桜木 それがね、今日1回あったんだよね。僕のツボではなかった。
杢代 いいんだよ、それは言わなくて! なんで俺のテンション下げんの?
桜木 はははっ! でも和人といるとだいたい笑っている気がします。
杢代 雅哉のらしいなって思うのはかっこいい人の像がしっかりあるところです。
だから話していて楽しいです。「かっこいい」というものが明確に彼の中であるから、「いや、わかる、それはかっこいいわ」って同意できる。
意外と僕と雅哉は似ている部分があると思います。「やっぱり人間としてはこうだよな」みたいな明確な理想像があるところが似ています。2人でいつもかっこいい男になろうぜって言っています。
桜木 (にこにこ)

――桜木さん、その表情は……
桜木 本当にその通りだなって。
杢代 その通り。はい、図星すぎて笑顔です!
――かっこいいってなんだろう、みたいなところもありますが…
桜木 何がかっこいいとかっていうよりは、和人とかっこいいのイメージが合っているという感覚が近いです。
杢代 これイケてると思うものがはっきりしています。
桜木 基準を言葉に表せないんです。
杢代 そうね、確かに。
桜木 そこが難しいところでもある。
杢代 僕たちお互い車が好きなんですけど、そういうところとかは結構ね。
桜木 車とか、やっぱり数多くの男性がよく好きになるジャンルだと思うのですが、和人とは趣味があうと感じています。
杢代 車に対しては「やっぱこれ!」っていうものはありますね。
桜木 でも少し僕たちの年代からしたら早めなのかなと思います。
杢代 20代後半とかの方が好む車種をもう僕たちの十代のうちからずっとこれがいいって言っていたような気がします。
桜木 そこはちょっと男の一歩先を行ってるともいっていいのかな。
杢代 お。大きく出たね。

――一歩先を、ということですが、武藤さんは車はどうですか?
武藤 1回そういう時期があったんですけど、今はもう飽きちゃいました。
桜木 あー、飽きちゃったんだ。
杢代 ダメダメ。
武藤 ある意味、僕も一歩先です。
杢代 潤くんはわかってないな。
桜木 ダメだなー。
武藤 ……2年後にどうなっているのか、ふたりに同じ質問をしてください!

――次は小泉さん、大倉さん、吉澤さんでお願いします。
小泉 空人のらしいところは、人助けができるところ。人が困りそうなときに、瞬間的に察知して、いつも助けてくれます。彼のすごいところであり、らしいところでもあり、彼にしかできないことなんじゃないかなと思います。
――最近、小泉さん自身が大倉さんに助けられたな、という瞬間はありますか?
小泉 それこそライブのMCではたくさんフォローしてもらっています。毎回、毎回ありがたいことに。些細なこともフォローしてくれています。



大倉 要人さんのらしいなって思うのは、メンバー全員の意見を聞こうとするところですね。スタッフのみなさんに何か提案をする時でも、「今こういうことを思っているんだけど、どう?」って一度メンバーの意見をちゃんと聞いてから、そのとおりスタッフの方にお話をするところがらしいなって思います。
吉澤 光咲は自分を貫き通すところがらしいです。光咲は光咲のままで、他の人がやったら不思議なことも光咲だからできることってたくさんあると思います。 それが技とかじゃないんですけど、普通に生きているだけで、「あ、これ光咲にしかできないな」と思わされることがあります。
――小泉さんは、それは自然体でやられているんですか。
小泉 そうですね。キャラクターを作るのは疲れるので、自分らしく何も考えずに、生きるのが一番楽だなと思います。
杢代 カッコイイ~!
長野 よくそこでカッコつけられるな(笑)。
「今は本当にライブが毎回楽しい」

――現在、春ツアー中ですが、やられてみていかがですか?(※インタビュー時。4月20日にファイナルを迎えました)
武藤 原因は自分にある。を知らない方も知っている方どちらも楽しめるように、今までのライブの演出だったりを詰め込んで、ひとつのライブで原因は自分にある。のライブがどんなものかわかるようになっています。お客さんの声やパフォーマンス中の盛り上がっている感じが回を重ねるごとに伝わってきて、とても楽しくライブをさせていただいています。
杢代 めちゃくちゃ楽しいです。毎公演、その時にしか会えない人がいて、僕たちはその公演を通して常に同じことをする、という意識ではなく、公演ごとに進化していかないとツアーとして成長していけないと思います。そして、ツアーを通して気づいたのが、やっぱりまずは僕たちが全力を出さないと、ファンの方は楽しめないよな、ということ。その一瞬を見に来てるわけだから、僕らもその一瞬にかける本気度だったり、ライブの作り方だったり、想像を超えていくライブを作ることを意識しています。
小泉 本当に僕らも楽しんでるし、みなさんも声をたくさん出してくれていて、相乗効果で一体感のあるライブになっているんじゃないかな、って思います。
大倉 僕も楽しんでいます。ライブって、これだよなって思うことが春ツアーで増えました。
今までのライブも楽しかったけど、いろいろ考えすぎていたんだなあ、って思います。考えすぎていた分自分のもつもの全てをライブに当てて、全力を出し切れることが今回の春ツアーをより楽しいものにしていると感じます。この方法で、これからもライブというものをより好きになっていけたら嬉しいです。
――そして夏には代々木第一体育館での公演が控えています。
武藤 代々木はグループ史上最大規模になります。この春ツアーからのいい流れに乗って、観測者のみなさんと素敵な空間を作っていきたいです。
――徐々に会場が大きくなっていく中で、ご自身のパフォーマンスの変化は実感されているんですか?
長野 それが今まではなかったんです。会場に対しての実力が追いついていない感の方が僕たちの中ではあって。毎回、全力で取り組んでいたんですけど、毎公演終わって反省の繰り返しでした。ずっと悩みながらやっていたんですけど、去年のびあアリーナぐらいから手ごたえを感じ始めています。純粋にライブを楽しめているというか……だから春ツアーは毎公演、観測者のみなさんとテンションを一緒に作りながらライブができている感があって、それが新しい感覚です。
代々木も本当に楽しみです。今までぴあアリーナMMでワンマンライブを2回実施させていただいたんですけど、「どうなるんだろう?」という不安の方が大きくてそれに打ち勝とう、という戦いに挑む気持ちの方が大きかったと思います。でも、僕たちは今は本当にライブが毎回楽しくて「次のライブ、いつだろう?」って思うぐらいです。今はアリーナめちゃくちゃかましてやるぞっていう気持ちが大きいです。
――初めてのぴあアリーナが決まった直後ぐらいにインタビューさせていただいたんですが、その時は確かに若干不安げな様子も。
長野 あのときはすごく不安でした。あのころが気持ちの面で、一番いろいろなものと戦っていました。初めてのアリーナワンマンライブという責任感と、実力に対する自分たちへの不安、思うようにできない自分たち、というのもあったんですけど、それがようやく追いついてきて、ビジョンが見えるようになってきました。
あとグループとしても観測者の皆さんのおかげで大きくなってきて、思い描いていたことが実現できるようになってきた、というのもあって、今は楽しみでしかないです。
ゲンジブはラブであふれています!

―――『LLL』の楽曲にちなんで、今のメンバーのラブなところを教えてください!
杢代 じゃあ凌大のラブなところ!
大倉 凌大のラブな部分あるよ。だって10年も一緒にいますから!
えっと、あのー……あの……。
杢代 出てこないじゃん!
大倉 ありますよ! ダサいセリフをめっちゃ自信満々に言うとこ。愛らしい。愛おしい。それで元気が出るんですよ、僕たちは。
長野 そのようには見えないけどね?
杢代 僕もありますよ、ラブな部分。
世界があの凌大を「おもんない」って言ったとしても、俺はおもしろいやつって認めてます。
長野 それはほんっとに嬉しい。
杢代 メンバーが「おもんない」っていう分にはその空気感含めて「おもろい」んですけど、他の人が凌大のことを「おもんない」って言ったらなんで凌大の良さがわからないんだってなります。
大倉 それはそう!
杢代 ちょっとわかってないなって。
大倉 凌大なんてひとりで喋らせたらどれだけおもしろいか!
吉澤 間違いない。
大倉 天才なんですから。
長野 本当に報われた。嬉しい。
大倉 次、杢代さん。いっぱいあるよね。ね、雅哉。
桜木 自分自身への愛や自信です。自分を好きだということはすごいなと思います。僕は見習わないといけない部分なので。自分に自信があるのは、そう思えるように日々努力しないと絶対に無理なことだと思います。
大倉 やっぱレベチを称してるだけあるよね。
桜木 だからそこに関してはラブですかね。
吉澤 笑わせてもらうことも多いんですけど、人を笑わせた時に「やってやったぜ」ってうれしそうな顔をしてるのがかわいいです。
杢代 自分が勝手におもしろいじゃなくて、人を笑わせた時に一番幸せを感じるんです。
長野 エンターテイナーじゃん。
杢代 ありがとうございます!
――続いて桜木さん。
大倉 潤くんある?
武藤 笑顔がめっちゃかわいいところです。あと一緒にゲームとか勝負ごとをしていて、少しでも有利になるとめっちゃ喜ぶところ。純粋に本気で向き合って勝負してくれるからかわいいです。僕も心が若返ります。
桜木 やっぱり若い心をみんなに持たせたいって思いはあります。
大倉 「若い心を持たせたい」?
桜木 うん。
大倉 失礼な! 僕らだってまだまだ若いですよ!
長野 意図的にやってんだ?
桜木 いや、まあ、意図的じゃないのよ。別に自分がやりたくてやってるけど、+αとして、みんなにも少年になってもらいたい。
大倉 次。光咲、要人のラブなところある?
小泉 声が低いところ。
一同 (爆笑)
吉澤 おい!(笑)
長野 今日初めて会ったの!?
杢代 本当なんだな? 本当なんだな?
小泉 朝一番に「おはよう」って聞いた時の要人の声、毎回びっくりしちゃいます。
長野 結成1ヶ月目のセリフじゃん。
大倉 要人は周りがよく見ているところとか、メンバーを大切に思ってくれているとかね。
杢代 あとリーダーを全うしてくれている、まとめてくれているっていうところにラブを感じます。
小泉 あと喉仏が大きい。
杢代 もうその話は終わったから!(笑)
大倉 はい、ネクスト。僕!
杢代 空人はライブで先陣切って暴れてくれるのがいいよね。
大倉 地団駄踏み始めるから。
――地団駄?
杢代 この間ライブしてたら、地団駄を踏んでいたんですよ。でもかわいい地団駄じゃなくて感情が爆発するような激しい地団駄でした(笑)
武藤 アクリルのステージを突き破る勢いでした。
杢代 空人が暴れて地団駄を踏んだ次の曲あたりで凌大も踏み出してびっくりしちゃって。でもやっぱり空人が先陣切って、ライブで爆発してくれるから、僕たちも爆発しやすいんですよね。
大倉 次、光咲!
僕は光咲と共通のスマホゲームをやってるんですけど、そのゲームの報告をした時に俺のどうでもいいことにさえ真摯に寄り添ってくれる優しさがあります。
小泉 次、潤くんいこう。
大倉 潤くんの愛らしいとこなんていっぱいあるよね。
吉澤 本当に真っすぐなポンコツなんですよ。さっきもマネージャーさんが、取材が始まります、という意味で、「あと5分で出ますよ」って言ったら、荷物持ち始めてスタジオを出る準備をし始めました。
桜木 もう笑っちゃったもん。
吉澤 それって僕らの笑いを誘っているとかでもなく、本当に間違えてるんです。
長野 もう移動だと思ったんだよね。
――違った?
武藤 違いました……。
杢代 僕は潤くんがキャパオーバーした時がわかる。
長野 あの顔でしょ?
杢代 リハーサルとか僕たちもたくさん覚えないといけないものがある状況で焦っている時に、潤くんだけ武士のような顔をし始めて。で、「あの立ち位置に立って」って上手の三番に指示出されているのに、なぜか下手にいるんですよ、
そうなってくるともうすごく愛おしいなって感じます。
7人でテーマパークに行くとしたら……

――『カラフるワンダフル』はテーマパークっぽさもある楽曲だな、と思いまして……みなさんでテーマパークに行くとしたら、どんな風に楽しみますか?
長野 さっきちょうど話してたんだよね、みんなで行こうって。
大倉 そうなの?
杢代 いつ?
吉澤 7人で行こうよ。
――そのプランをぜひ聞かせていただければ!
大倉 みんなで夢の国でも行こうかな。
杢代 行く?
桜木 やっぱり夢の国がいい。
大倉 ちなみに、絶叫が苦手な人!
長野 はい! 心臓がふわっとする系は無理。
大倉 じゃあ、ジェットコースターは無理だ?
長野 無理、無理! 怖い!
大倉 雅哉が中学生で僕が高一ぐらいのときにふたりで夢の国に行ったんだけど、ジェットコースターに乗って、泣きべそかいてたよね。
桜木 内臓が揺れるのが無理で。
長野 じゃあ僕と同じじゃん。
桜木 いや、僕はもう克服したので、フェーズが違います。
長野 「凌大とはフェーズが違う」ってこと?
桜木 ふふふ(笑)。
杢代 苦手苦手って言うけどさ、7人でいたら乗れるんじゃない?
大倉 でもさ、7人じゃん? 奇数じゃん? ジェットコースター誰がひとりで乗る?
桜木 ひとりは相席させてもらおうかなって。
杢代 まあそうだよね。で誰が?
長野 雅哉、相席乗る?
桜木 いや、和人。
杢代 なんで!? いや、それは人狼で決めましょうよ。
一同 あ~!(拍手)
杢代 待ち時間あるでしょ? やりましょう、人狼!
長野 ほかのお客さんもびっくりしちゃうよ。なんで人狼やってるんだ、って。
杢代 いやいや、一番エンジョイしてるでしょ!
大倉 みんなカチューシャとかは? 買うの?
杢代 買う買う買う!
大倉 俺も全力で楽しみたいから買う!
吉澤 去年の夏に潤、光咲、俺、和人で行ったけど、毎回カチューシャは買ってる。
杢代 カチューシャを決めるのに30分ぐらいかかった。
大倉 写真見て、潤くんってこういう系かぶるんだ、って思ったんだよね。
吉澤 いや、潤くんだけは私物持ち込み。
武藤 ずっと前から持ってるやつを持っていった。
長野 物持ち良いな!
武藤 ごはん食べて、乗り物のって、待ち時間は人狼。これで!
桜木 絶対楽しいじゃん。
長野 どうしよう、この記事が出る前に行きたい!(笑)。







取材・文:ふくだりょうこ 撮影:梁瀬玉実
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