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なぜオペラ「イオランタ」とバレエ「くるみ割り人形」がひとつの作品に!? 同時に初演を迎えた歴史を持つ2作品が奇跡的融合!

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指揮:マキシム パスカル (C)Guillaume de Sardes

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東京二期会オペラ劇場『イオランタ/くるみ割り人形』が2025年7月に東京文化会館 大ホールにて上演する。なぜ名作バレエの「くるみ割り人形」とオペラの「イオランタ」がひとつの作品にまとめられるのだろうか……。

チャイコフスキー最晩年の作品である「イオランタ」と「くるみ割り人形」は、もともと深い縁を持って誕生した2作品だ。当時のマリインスキー劇場の支配人がオペラとバレエの2本立て上演をチャイコフスキーに依頼したのがきっかけとなり、同劇場にて1892年にともに初演を迎えることとなった。その後予算や上演時間の問題もあって2本同時上演の形態はとられなくなり、「くるみ割り人形」は単独で人気作品となっていくことにはなったが、もともとは双子のような関係性を持っていたのである。

歴史を共にするこの2作品を、演出家のロッテ・デ・ベアが上演可能な形でひとつの作品にまとめ上げたのが今回の『イオランタ/くるみ割り人形』だ。2022年よりウィーン・フォルクスオーパー芸術監督を務める彼女は就任第一作目としてこのプロダクションを演出している。

ロッテ・デ・ベア演出の『イオランタ/くるみ割り人形』は、それぞれの作品のシーンが織り重なり紡がれる幻想的な世界が展開する。物語の枠組みは、《盲目の王女であるイオランタが、その内なる目でみる幻想の世界が「くるみ割り人形」、彼女が生きる現実世界が「イオランタ」》という構成。ストーリーの進行に従って両方の世界が交錯し、いつしかその区別もなくなって劇的なフィナーレへと向かう。

「くるみ割り人形」のパートは、心浮き立つ小序曲に始まり、「花のワルツ」「金平糖の精の踊り」「アラビアの踊り」など、おなじみの名場面が続々と現れる。バレエシーンは、伝統ある東京シティ・バレエ団の精鋭が担当。ネズミや人形は被り物で表現され、ファンタジー感が強調される一方、「イオランタ」のパートは現代的な衣裳でリアル指向の演出。感動的なイオランタとヴォデモンの愛の二重唱は最大の聴きどころとなる。

指揮はザルツブルク音楽祭の寵児としてウィーン・フィルも絶賛するマキシム・パスカル。タイトルロールには、『タンホイザー』エリーザベト役で称賛を浴びた梶田真未と本役で二期会デビューを飾る川越未晴が選ばれた。

耳馴染み深いメロディが満載で、視覚的にも楽しめる。オペラファンもバレエファンも、初めてバレエやオペラに触れる人も、老若男女幅広い層が楽しめる舞台となるだろう。チケットは現在発売中。オペラ入門におすすめのU-39(39歳以下)チケットも販売している。

【プロモーション動画】東京二期会オペラ『イオランタ/くるみ割り人形』2025年夏、3都市で上演!

<公演情報>
東京二期会オペラ『イオランタ/くるみ割り人形』

【東京公演】
開催日:2025年7月18日(金)~21日(月・祝)
会場:東京文化会館 大ホール

【愛知公演】
開催日:2025年7月26日(土)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール

【大分公演】
開催日:2025年8月2日(土)
会場:iichiko グランシアタ

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2456118