NTTリーグワンPOは下剋上で幕開け! 静岡BR撃破の神戸Sは次なる三度目の正直へ!!
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FWのみならずBKも一体となってモールを押し込むコベルコ神戸スティーラーズ (C)JRLO
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すべて見る4強の争いから上位6チームによる最終決戦に拡大された4シーズン目の『NTTジャパンラグビーリーグワン』プレーオフトーナメントは下剋上で戦いの火ぶたを切って落とした。5月17日、レギュラーシーズン5位のコベルコ神戸スティーラーズが4位静岡ブルーレヴズを撃破。『NTTリーグワン2024-25』開幕戦で13-15の悔しい逆転負けを喫し、5月10日の第18節は主力を休ませながら23-29と最後あわやというところまで迫った神戸Sが三度目の正直で借りを返したのだった。
開始早々のマイボールスクラムで神戸Sは手応えを得た。先週末圧倒されたスクラムで、逆にペナルティを奪ってみせた。続く6分相手ボールのスクラムでも反則を奪い、主導権と自信と勢いを手にした神戸Sは前半終了間際の静岡BRの猛攻にも集中したディフェンスでトライラインを超えさせず17-10でリードして終える。
後半開始早々の44分、WTB松永貫汰の点差を広げるトライが決まったと思いきや、TMOで取り消しに。ならば1分後、神戸Sはスピーディな連続攻撃から最後はFB李承信が取り切って24-10。その後静岡BRに1T1G1PGを返されて24-20とされるも、73分SOブリン・ガットランドの大きく弧を描くピンポイントキックパスを途中出場のイノケ・ブルアががっちりキャッチしてトライ。75分にはスクラムでコラプシングに誘い、ガットランドがPGを通して勝負あり。最終的に神戸Sが35-20で準決勝に駒を進めた。
試合後、デイブ・レニーHCは「マインドセットが際立っていた。今週は非常にいい準備ができた。選手たちはプレーオフに進出できることの喜びをプレーで示してくれた。セットピースも良かったし、ディフェンスも非常に良かった。でも、まだ成長する余地はある」と選手たちを評価しつつ、次を睨んだ。
オールブラックス 109キャップを誇るLOブロディ・レタリック共同主将が「我々には経験豊富なコーチ、フロントローがいる。1週間で正しいプランを立てて、それを精度高く完遂できた。フロントローがしっかりしたプラットフォームを作ってくれたので、バックファイブもしっかり押すことができた。8人が一体となってスクラムを押すことができた」とフロントローを称えれば、39歳のPR山下裕史は「僕の仕事はスクラム。しっかり借りは返せた。コーチ、フロントローでこの1週間やってきた答え合わせがしっかりできた」と胸を張った。
この日のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたSH日和佐篤も「めちゃくちゃ助かった。前回やった時はスクラムでやられたので、しんどい試合になるかなと思っていたが、がんばってくれた。(勝因は)スクラムだと思う」とFW陣の奮闘に感謝しつつ、次の三度目の正直(第3節・26-32、第14節・28-73のBL東京戦)に向けて「殴り合いの試合になると思う。すごくフィジカルでくると思うので、まずは先にパンチ出して、まずは殴り倒していきたい。今日の勝ちからもう一段ギアを上げないといけない」とさらなる成長を誓った。
果たして、もうひとつの準々決勝はどんな結末を迎え、1位BL東京、2位埼玉ワイルドナイツが登場する来週末の準決勝はどんな戦い模様を描くのか。『NTTリーグワン2024-25』プレーオフトーナメント準々決勝2・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×東京サンゴリアスは本日5月18日・東大阪市花園ラグビー場にてキックオフ。5月24日(土)・秩父宮ラグビー場にて準決勝1・BL東京×神戸S、25日(日)・秩父宮にて準決勝2・埼玉WK×準々決勝2勝者、31日(土)・秩父宮にて3位決定戦、6月1日(日)・国立競技場にて決勝を開催。チケット発売中。
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 プレーオフトーナメントの特設ページ
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558701
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